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学びの扉(60代の気づき#2)

こんにちは。
今日は、私がこの10月から通っている日本語教師養成学校について書いてみます。
私が日本語教師を目指すことに出会った理由はこちらに書いています。

日本語教師養成学校では、420時間の講義で「日本語文法」「言語・教育」「音声」「社会・心理」「実技」を学びます。
来年度から文化庁の国家資格化が決まったこともあり、受講生がとても増えているそうです。
私は1年コースで入学。
理論はeラーニング、実技を通学で学んでいます。
1クラスの定員は15人。
30代から60代まで幅広い年代の方が受講しています。
学校の様子を少し綴ります。


最初、驚いたのは、日本に来て日本語学校で学んで10年足らずの外国籍の方が、受講生として一緒に学んでいることです。
自分と同じように日本に来る人の助けになりたい、と私たちと変わらない日本語を使いこなし、学ぶ姿がとても刺激になりますし、正しい日本語を学んでいるから言葉がきれいなのです。


70代に手が届く年齢の受講生もいます。
ご夫婦で教職に就いていて、定年後やりがいがなくなった生活をどうにかしたいと模索した中で、行き着いたのが日本語教師の道。
ご夫婦で受講しており、資格取得後は学校でボランティアをしていきたいそうです。
そう、今、教育現場では外国籍の子どもが増え、本人はもちろん、その保護者の日本語の理解が追いつかずに学校が苦慮する場面が増えているそうです。


50代で定年後のセカンドキャリアとして学び始めている人もいます。
今は外国籍の方とともに働いている方も多いので、仕事を通して正しい日本語を教えられることの需要を実感しているそうです。


今後親の介護で田舎を行き来する予定があるから、と介護をしながらできる仕事の選択肢として、オンラインで日本語を教えたい、と学んでいる人もいます。
今はオンラインの日本語教師が増えているようで、自分の暮らし方に合わせて仕事を組み立てたいという具体的な目標をもって学ばれています。


実技を教えてくださる先生の授業の楽しさ。
受講生を飽きさせない授業に、いろいろな国で日本語を教えてきた経験からくる懐の深さを感じます。
学習者に日本語を覚えてもらうためには「楽しく参加」「どんどん話す」「どう使うかを考える」機会を授業の中に散りばめて、使える学びにするための工夫がされています。
あれ、私たちが受けた英語の授業も、こんな風だったらよかったんじゃないのかな。
そんなことを思いました。


毎回、受講生が交代で模擬授業を行います。
他の受講生はその授業を受けてフィードバックをするのですが、この場もあたたかな雰囲気に包まれています。
お互いのいいところ、修正が必要なところが、すべて自分の学びになる、との姿勢をみんなが持っているからですね。


こんな学校なので、毎日の学びがとても楽しいです。
毎日時間が足りないと思える日々を送れていること、新しいことを学べる環境にいられること、社会に関わっていける学びに出会えたことは、しあわせなことだなあと思います。
受講期間の1/4があっという間に終わりました。
卒業後の働き方についてはまだ具体的には決めていません。
ライスワークというより、ライフワークとして、自分の生活をより充実させるためにこの学びを生かしていきたい。
どんな世界を広げていけるか、少しずつ考えていきたいです。









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