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日本語V初授業 覚え書き

ボランティアの日本語教室の初回授業、無事終了しました。
教室では「みんなの日本語」という教科書を使っています。
これは、語彙と文法の難易度に着目して、易しいものから難しいものへ、順に教えていく構造シラバスに沿った構成になっています。


教える時には既習語彙のみを使って教えていきます。
最初はこれが難しいです。
模擬授業でも、ついつい言葉で説明しようとして未習語彙を加えてしまいがちでした。
イラストや写真、小道具、表情やジェスチャーも使って、意味や表現を伝えていくようになります。



大切なのは場面設定。
どんな場面で使う表現なのかがわかると、理解が進み、使えるようになります。
今回は、各課で習う語彙や構文がまとめられた表や「みんなの日本語 教え方の手引き」を片手に、3日間くらいをかけてcanvaで66枚のスライドと教案を作りました。


日本語の授業では、始まって1分以内に学習者に話してもらうように、教師が一方的に説明するのではなく、会話のキャッチボールでやり取りをしながら進めていきます。


その日に担当したのは「みんなの日本語」の24課。
「ミラーさんは私にワインをくれました(〜をくれます)」
「私は山田さんにレポートを直してもらいました(動詞て形+もらいます)」
「母は私にセーターを送ってくれました(動詞て形+くれます)」
「私は木村さんに本を貸してあげました(動詞て形+あげます)」
という、もののの授受についての表現の勉強でした。


日本語教室は週1回90分。
年間39回の授業で初級の授業全般を教えています。
今までの先輩の先生の授業では、先生が説明をしていく時間がほとんどで、学習者が話す機会があまりありませんでした。
そのため私は、学習者がどの程度会話能力、語彙力があるかのか、はっきりとはわかりませんでした。


この日、授受表現を、人に何かの行為をされたことを伝えるのに、事実に加えて「うれしい」「ありがとう」「感謝」の気持ちを入れた表現、何かを相手にした時に「親切」の気持ちを入れた表現、と説明しました。
学習者に馴染みのある場面を設定して、声に出してもらう、考えてもらうことに重点を置いて行ってみました。


90分でこれらの表現を覚えて使えるようになってもらうのは、かなり難しいと思います。
来週もう一度授業を担当して、その後は夏休みに入ってしまします。
少しでも、使える日本語を持ち帰ってもらえるように、考えていきたいと思います。






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