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アメリカ大統領選がおもしろい?!〜”Not Me, Us” (「私」ではなく「私たち」のために!)

アメリカ大統領選挙は、トランプ大統領のライバルとなる民主党の候補者選びが進んでいます。(あらかじめにお伝えしますと、私たちはバーニー・サンダース推しです)

ネバダ州の党員集会で、バーニー(サンダース)が勝ちました〜〜!!(2月24日)
しかも、大勝利です!
前日のニュースでは「もしバーニーが2桁、15ポイント以上の差で大勝利した場合は…」って言っていて、「フムフム、15%だと大勝利なわけね」と思っていたら!!
現在、開票率53%で(コーカスなので正確には開票率ではありませんが)、2位のバイデンとの差は27.4%!
白人中心だったアイオワ、ニューハンプシャーに続くネバダ、サウスカロライナは有色人種の多い州です。
ネバダでは特にヒスパニック、サウスカロライナではアフリカ系有権者の支持が重要。
今回の選挙戦でバーニーはスペイン語の集会を多数開いたりして、ヒスパニック系への働きかけを丁寧にしてきました。
(ちなみに、2016年の予備選ではバーニーはネバダ州でヒラリーに負けています。)
ネバダ州でバーニーの不安材料となっていたのは、Culinary Unionです。
これは、ネバダ州のホテルやレストランの従業員がメンバーとなっている労働組合。
ラスベガスがあるので組合員数は6万人もいて、ヒスパニック系が多い。
この組合は6年間にわたる闘争の末に、最高の医療保険を得ています。

一方で、バーニーの目玉政策の1つが「Medicare for All」。
これは、民間医療保険をすべて廃止して、公共の医療保険にしようというもの。

だからCulinary Unionの上層部は、バーニーの「Medicare for All」では今の私たちの保険はなくなっちゃうんですよ!と反バーニー運動を展開していました。

今回の勝利で特に素晴らしいのは、Unionのメンバーの多くが上層部からの勧めに従わずにバーニーに投票したことです。

彼らが挙げている理由は
- Unionの保険が素晴らしくても、クビになってしまったら保険も失ってしまう。
- 家族や友人のなかには医療保険がない人がいる。

つまり、自分だけじゃなく、みんながよい保険に入れるシステムにしよう!という動きになっていること!
これってまさにバーニーの選挙スローガン”Not Me, Us” (「私」ではなく「私たち」のために!)が実現しているのでは!!と嬉しくなりました。
バーニーはいつも選挙ラリーで「自分以外の人、自分と似ていない人のために戦おう」「お互いの家族のために戦い合おう」と呼びかけています。
バーニーは大学生の時代から黒人市民権運動で逮捕までされたり、ずーーと「みんな」のために戦ってきたのです。

メディアは声を揃えて「Medicare for All は人気がない」と言っています。
でも、アイオワではMedicare for Allの支持率が57%、ニューハンプシャーでは58%、ネバダでは62%という結果が発表されました。
Medicare for Allは、実は人気があるんです。

でも、保険会社、製薬会社は、大量のCMを流していますから、メディアのお得意様。Medicare for Allを応援するわけがないんですよね。
とにかくアメリカの医療保険制度は日本人からみるとビックリすることばかりです!
これについても、いつか書きたいです。
さて、今後のイベントは、まず25日のディベート、そして29日のサウスカロライナ予備選、そしてその後すぐに3月3日のスーパーチューズデイです。
サウスカロライナは、オバマ大統領の副大統領だったバイデンが黒人有権者の強い支持を得てダントツの優勢だったのですが、バーニーもここにきて追いついています。
実は今後の展開でとても心配していることがあって、書きたいのですが、長くなるのでまた今度書きます。
バーニーがこのまま勝って行っても、最後にひっくり返されちゃうかもしれない。

Mami「Mikko、(おはよう)おはよー!朝日を浴びながら、この記事読みました✨✨バーニーさんのお話を読んでいて、涙がでました。一貫して変わらない信念。本物ですね。バーニーさんが大統領になるようなミラクルな展開を心から期待しちゃう!!」


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