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アメリカ大統領選は、トランプvsバイデンに〜バーニー、残念😢

アメリカのメディアはもうバイデンに決まった前提になってる w

バーニーを支持する発言自体が「結束を乱す」と捉えられてる感じ。
世論調査もバイデンが圧倒的です。

バーニーが力を入れているのはミシガン州とワシントン州。
ワシントンは、コロナウィルス患者さんが多く出ているから、もしかしたら影響あるのかな(不明)
もしウィルス感染や経済の落ち込みが長引いた場合、トランプとの本戦には大きく影響するでしょうね。
(コロナの時期がもう少し早ければ、国民皆保険の必要性や、アンドリューヤンのユニバーサルベイシックインカムについての議論も、さらに響いたかもしれないね。)
今日の選挙については、何か書こうとすると、ネガティブなことばかりになってしまって、なかなか書けません。

でも、ウォッチすればするほど、バーニーや他の政治家について知れば知るほど、バーニーのすごさがわかった。
(これまで書くことがありすぎて)書くタイミングがなかったんだけど、私は最初からバーニーを応援していたわけではなく、バーニーの政策で「それはどういうことなの?」と思うところもあるの。
だけど、バーニーの選挙戦は、本当にバイデンや他の多くの政治家の選挙戦とは、もう成り立ちから、理想から、支援者から、なにからなにまで違うんだということを、これでもか!と知りました。
こういう政治が可能なんだということを証明してくれたバーニーはほんとにすごい。

前にまみちゃんとマイケルを何時間でも絶賛できたのと同じ!
今日の結果は辛いものになっちゃうかもしれないけど(それでも奇跡を望んじゃうけど)、光は消えないよ!Not Me, US!!!

Mami「ありがとう✨✨Mikkoの視点に感動した🥺バーニーさん、最初に新しいやり方を恐れず実行する人を心からリスペクトします!遠い日本からバーニーさんを絶賛し賛同している人がいることを伝えたいくらいです!大切なのは結果じゃない!movementだ!Not Me,US‼︎!そこにある光を感じられたことは、うれしぃです!」

今日はミシガン、ワシントン、ミズーリ、ミシシッピ、アイダホ、ノースダコタの6州で投票が行われました。
まだ最終的な結果は出ていませんが、バイデンが大きくリードを広げ、民主党候補に選ばれることはほぼ確実となりました。
振り返ってみれば、状況が急転したサウスカロライナの予備選からわずか2週間足らず!
アンビリーバブル!
まったく力なく死んでいたバイデンキャンペーンは息を吹き返したどころか、勝者への道を一気に駆け上がりました。
これほど短期間かつ大規模などんでん返しはこれまでの歴史にもないそうです。
バイデン小ネタですが、バイデンは今回が1988年、2008年次ぐ3回目の大統領選出馬です。
その32年間で、今回のサウスカロライナが州レベルでの初勝利!
もしかしたら最高のラッキー候補なのかもしれない!幸運ぶりを本戦でも発揮して欲しいです!
あとは、バーニーがいつ降板するか、、ですね。
これはバーニーが決めることです。
私はここまで来たら早めに降板してバイデン支持を表明し、できるだけバイデン政権(?)に影響力を維持できるようにしたほうがいいと思うけれど、コアなサポーターは違う意見かもしれないし、やっぱりバーニー自身にしか決められませんね。
アンドリュー・ヤンもバイデン支持を表明しました。
私はアンドリュー・ヤンが大好きです。
政策も、キャンペーンの進め方も好きだったし、撤退するタイミングも非常に賢明でした。
今回のバイデン支持の説明も、私にとっては「これ以上はないな」と思うくらい共感できました。
(内容としては「自分は2016年にバーニーを支持していた。バーニーは自分が立候補したインスピレーションでもある。バーニーは今の世の中の問題をとても正しく理解している。でも、現時点の計算(MATH(注))でバイデンの勝利は確実になったのでバイデンを民主党候補としてだけでなく、次期大統領へ向けて支持します。
バイデンと長い会話をしましたが、彼なら第4次産業革命の時代の中産階級が抱える問題に取り組み、党を結束させ、よい大統領になってくれると思う」)
ヤンにはYangGangとよばれる力強いサポーターがついていて、彼自身も新たな非営利団体を立ち上げたので、今後も活躍が期待されます。今回、最終候補に残れる可能性が少なかったことから他の候補からほとんど攻撃も受けず、良いイメージで降板できたのもラッキーでした。

* MATHは、ヤンのキャンペーンスローガン。「数学の好きな中国人はトランプと正反対」という意味でのMATHと、トランプのMake America Great Againに対抗するMake Americans Think Harderの略語

**ヤンって、村上朝日堂時代の村上さんのイラストに似てませんか?
https://twitter.com/CNNPolitics/status/1237558758038859781
あとは、私なりに思うことや、ニュース、ソーシャルメディアから得た情報をつらつらと書いてみます。
1. バーニーが勝利できなかったことはとても悲しいですが、これが民主主義。
せめて投票の結果で良かったと思う。
特別代議員でひっくり返されることになっていたら民主党は大混乱に陥って、とてもトランプと戦える状態ではなくなったと思うので。
2. バイデンに決まったからには(正式にはまだですが)、一致団結してトランプを倒して欲しい!!!
上院、下院の両方で過半数をとることが重要!
特に、今回上院で過半数がとれるかどうかは最高裁判事の任命がかかっているので、非常〜〜に重要です。
ここで負けちゃうとアメリカという国が変わってしまう、というくらい重要です。選挙制度を左右する地方選も大切です。
とにかくトランプを政権から追い出してほしい!
3. Chris Hayesの3つの分析に、なるほどと思いました。

1)黒人有権者の支持なくして民主党の予備選を勝つことはできない。特に南部。
今回南部の黒人有権者は圧倒的にバイデンを支持。(バイデンが副大統領としてオバマを支えたことや、黒人有権者がリスク回避的であることが理由と思われます)
これら南部の州は、本戦では共和党の勝利がほぼ決まっているのですが、予備選では非常に重要なのですね。

2)世代間ギャップが非常に大きかった。若者は圧倒的にバーニー支持だけれど、投票率が低かった。若者の票を本戦で得られるかどうかがバイデンの今後の課題。
(ミシシッピの年齢別投票結果)
https://pbs.twimg.com/media/ESyoGh4U0AEHbS6?format=jpg&name=medium

3)(スーパーチューズデイ以降)急に投票率が上がった。
これは、みんなもう不安疲れして、早く予備選を終わらせたいという心理の表れではないか。
(サウスカロライナ後に中道派の結束がみられたので)投票者も、もうバイデンで行こうよ!早く決めて先に進もう!となった。
(特に2016年に「アンチヒラリー」でバーニーに投票していた層が、「バイデンでOK」に移ったという分析がありました。)
https://twitter.com/allinwithchris/status/1237552276438315008

4.バイデンがラティノ有権者の支持を得られるかどうかも重要。

5.バーニー&プログレッシブにとって、良い結果もありました。それはここまで予備選が行われた全ての州の出口調査で、Medicare for All (single payer system)の支持が、不支持を上回りました。
https://twitter.com/blakezeff/status/1237739062326251520

Socialismという言葉も、ほとんどの州で肯定的な捉え方をする人が否定的な捉え方をする人を上回りました。
正確な数字は手元にありませんが、Green New Dealも常に高い支持率を得ています。
つまり、バーニーの政策自体は、民主党のなかでは大きく支持されていることがわかりました。

6.今後予備選で私が注目するのは、4月28日のニューヨークの予備選です。 AOC(Alexandria Ocasio-Cortez )に対立候補が出ています。世論調査がないので、状況はわかりません。ぜひAOCに勝ってもらいたいです!

Mami 「いっーきに読ませて頂きました。すごい情報量です。いやぁー、おみごと!ありがとう、Mikko!目が離せない展開をよくぞ説明してくれました。こうなったら民主党として力を結集して、打倒トランプに気持ち切り替えます(笑)最終的な目標は、そこだからね!」

うん。トランプの酷さは、それこそ日本にはまったく(!!)伝わっていないと思う。
あまりに酷すぎて、私にはとてもまとめて伝えることはできないよ!
多くの日本人はきっと、トランプを選ぶアメリカの感覚が本当にわからない。。と思う。
なぜあんなペテン師みたいな人を国のトップに???

Mami「2.のところで、質問。過半数をとれれば、最高裁判事の任命をできるのね?これをとれないと、国がどう変わっちゃうの?」

質問について。

大統領がノミネートして、上院過半数で承認されます。
最高裁には9人の判事がいるんだけどね、今は5対4で保守に傾いています。
これも話すと長くなっちゃうんだけど(笑)
オバマの時に、1人引退して、4対4になったの。
だからオバマさんに推薦権があったわけ。
当時、上院は共和党多数。

そこでオバマは共和党の人でも納得できそうな人を推薦したんだけど、共和党上院はその人のconfirmation hearing(承認するかどうかの面接みたいなもの)さえも開かなかったの。
他の裁判官の空席についても同じで、オバマにまったく決めさせず、空席のままに残していたの。
で、トランプになったとたん、共和党は最高裁だけでなく、連邦裁判官の空席を埋めまくっているの。
しかも、一度も裁判をしたことない人(!)とか、弁護士協会から「不適格」のお墨付きをもらっている人、人種差別発言を繰り返している人など、トンデモナイ人もたくさん入っている!
しかも、それらの多くは「終身」ポジション!だから、とにかく若くて保守的な人を裁判官にどんどん詰め込んでいるの。
で、トランプになってから、もう1人最高裁判事が引退して、すでにトランプが推薦した人が2人新たな判事になっています。
それも、とても若く、とーーっても保守的。これにもまたドラマがあってさー。(長くなりすぎるので、またいつか聞いて〜!)
今、リベラルな4人の判事のうち、2人が80代。そのうち1人は86才で、ガンを患っているの。だから、もういつ引退してもおかしくない。

これであと1人(もしかすると2人)保守派の判事になったら、もう今後何十年にもわたってリベラル判決が出る可能性はほとんどないと予想されます。
企業と個人が戦ったら企業が勝ちやすくなるし、女性の中絶選択権や、LGBTQの権利、移民や人種に関する判決も、変わっていく可能性があります。大統領権限も大きく解釈されていく可能性が強いです。
そして、トランプの酷さはペテン師などという言葉では言い表せないです。

Mami「判事はほぼ終身って、またすごいね!なるほど!ここでトランプの手のかかった訳の分からない人がどんどん増えたら、長きにわたって、アメリカにトランプの影響が残るわけね!!!そらゃ、大変だ!!!」

これであと1人(もしかすると2人)保守派の判事になったら、もう今後何十年にもわたってリベラル判決が出る可能性はほとんどないと予想されます

ちなみにこれは、最高裁の話ね。今5対4なのが、6対3、7対2になっちゃうということです。話が最高裁の話と、連邦裁判所の話と、行ったり来たりでわかりにくいね。ごめんね。
いずれにしても、トランプの影響は裁判官という形で長〜く残ります!
トランプというより、ミッチーマッコーネルっていう上院リーダーの影響かな。(細かい!)

Mami「そんなカラクリがあったとは。。。色んな意味で、過半数とらなきゃ!!!そりゃ、なんとしてでも、民主党結集して、力をあわせるんだ!!アメリカ人はそのことちゃんと認識してるの?」

どうなんだろうねー。わかってない人も多いんじゃないかな。

Mami「だよね!でも、そんな聞くとあまりに影響力のある重要なことじゃない?トランプ政権のことを考えると、悪化は良貨を駆逐するっいうことわざが思い浮かぶ。。」

超重要(!)(!)(!)
駆逐されちゃう(!)(!)(!)

続く、、、

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