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アメリカ大統領選がおもしろい?!〜バイデンさんに追い風ビュービュー

トランプ大統領のライバルとなる民主党の大統領候補選びの山場、3月3日(日本時間4日)のスーパー・チューズデーを前に、またいろいろと動きが出てきました。

候補者がどんな人かは、NHKのこちらのサイトをご参考に

ピート(ブティジェッジ)が降りるみたい。
ピートの票は、、、主に(ジョー)バイデンに行くのかな。

Mami「いちばん最初にアイオワで勝ったから、まだ可能性あるのかと思ったら、なんと!民主党員の多くは、バイデン推しなんだぁ。

今はバイデンに追い風ビュービューだなぁ〜。
バーニーは苦しくなるけど、これまで何十年も逆風のなか孤独に戦ってきたんだから、気持ちは折れてないはず。(サポーターの気持ちが折れちゃうんじゃないかと心配だけど。)
3月にはヒラリーがポッドキャストを始めると言うし。(ヒラリーはバーニーが大嫌い)
ピートからバイデンに移る人は、もともとバーニー支持ではなかったはずだけど、バイデンや他候補がこれまで15%を取れなかったかもしれない州で15%に達するというのが一番大きいかも。(15%以下は足切りになるので)


Mami「そうかぁ。Mikkoのようにバーニー応援者は、かなりやきもきしているね。バイデンのことも、また教えてほしい✨」

Mamiちゃんからリクエストがあったので、バイデンについて書いてみます。
NHKのリンク先に重要なプロフィールは全て書かれているように思います。
なので、私はそこに書かれていない「私なり」のバイデン紹介を。
(偏っています。)
私はバーニー推しだけど、ジョー・バイデンが嫌いなわけではありません。
アメリカ人にとって、バイデンは「アンクル・ジョー(ジョー伯父さん)的な存在で、国民にとても好かれている政治家です。
いろんな話を聞くけれど、誠実な人柄が伝わるものが多いです。
オバマさんの副大統領で、夫婦ぐるみでとても仲が良かったのも有名な話。
オバマとの絆は特別だったみたい。
そこも人気の理由の一つでしょうね。
バイデンは、最初の奥さんと小さな娘さんを事故で亡くしています。
そこで生き残った子供の1人ボー・バイデンは、その後デラウェア州の司法長官になり、イラクへ従軍し、その後また司法長官に再選。
まぁとにかく絵に描いたような優秀な息子さんでした。
エリートであっただけでなく、人間的にも素晴らしい人だったみたい。
ところが彼はデラウェア州知事に立候補する意向を明らかにし、父に倣って政治家の道を本格的に歩もうとした矢先に脳腫瘍を患い、亡くなってしまいました。

その時のジョー・バイデンの悲しみは並大抵のものではなかったと思う。
当時は副大統領だったので、アメリカ国民も一緒に悲しんだと思うし、今もその時のことはみんなの心に残っていることでしょう。
そして、もう1人の息子がウクライナ疑惑に絡んで有名になってしまったハンター・バイデンです。
(今の奥さんとの間にももう1人娘がいます。)

もう一つ。私にとってのバイデン観。
私がジョーバイデンについて初めて強い印象を受けたのはこと写真です。
https://georgetowner.com/articles/2018/03/15/man-joe-biden-photo-went-viral/
今回の大統領選に立候補するずっと前。
現役の政治家でもなく、一市民としての(?)バイデン元副大統領です。
お孫さんと映画館から出たところで、1人のホームレスの男性がバイデンに小銭を求めました。
バイデンはお金をあげただけでなく、その場にとどまって男性と話を始めたそうです。
男性が自分の苦境を話すと、バイデンはわざわざ映画館に戻り、援助が得られる連絡先を紙に書いて渡しました。
もちろんホームレスの男性が自分を元副大統領だと気づいていることも、写真を撮られていることも知らずに。
photo oppと言われる自分の宣伝になる機会ならいざ知らず、誰も見ていないところで、アメリカの副大統領がお孫さんを待たせてホームレスの人と話し込むなんて!
誰にでも分け隔てなく丁寧に対応しているってすごい!なんて素晴らしいんだろう!と私は当時驚き、感激したのでした。
左派トークショウのホスト(つまりバイデンを応援していないような人)が、「学生時代に図書館で(当時既に上院議員だった)バイデンとすれ違い、論戦を挑んだことがある。こちらは生意気な一学生なのに、面倒臭そうにもせず、とてもよく話を聞いてくれた」と言っていたこともあります。

そんなわけで、私のバイデン観は「人を地位で差別したりしない素晴らしい人!」というところから始まっています。
それでも私がバイデンを応援できない理由は2つ。

バイデンは民主党のなかでも共和党に近い保守派。(副大統領を共和党から選ぶこともあり得るとすら言っているほど。)
軍事的にも右寄り。経済的にはウォール・ストリート寄り。
バイデンはアメリカでもっとも企業への規制が緩いデラウェア州の上院議員だった人なのです。
この記事に書かれているように、企業はかつては「公共の利益に役立つための手段」と考えられていたのに、その考えを捨て、企業が自分の利益を追求できるようにしたのがデラウェア州。
今回の大統領選中、大口献金を集めるための富裕層向け講演でも「基本的にはこれまでと何も変わらないので安心してください」と発言。
つまり、「トランプをもたらしたもの」(←大事!)を変えることができない。
もともと、オバマさんが「黒人の自分を支持してくれないだろう白人保守層を呼び込むため」に副大統領に選んだのがバイデン。
バイデンvsトランプの争いは究極に醜くなる。
ウクライナや、ハンター・バイデン関連(注1)をはじめ、トランプに突っ込まれる要素が多すぎる。
(注1)
ハンターバイデンは、パパが副大統領だった時期になんの経験もないのにウクライナのエネルギー会社の役員になり、月に5万ドルほどの報酬を得ていた。ジョー・バイデンはそのころウクライナの腐敗防止に取り組んでいて、検察官をクビにするようにウクライナ政府に圧力をかけたりしていた。(詳しく書くと超長くなるので省略しちゃうけど)本当は腐敗をちゃんと取り締まらない検察官をクビにしたんだけど、トランプ側はハンターの会社を調べようとした検察官をクビにしたと主張している。
また、ハンターは副大統領の訪中に同行して、自分の中国人ビジネスパートナーを紹介したり、パパが扱う重要法案に関連する企業で役員をしたり、連邦ロビイストとして働いたり、その他色々合法であってもパパの名前で儲けてます♪て感じのことが色々あるのです。それを言えば本当はトランプ一家のほうがもっとヒドイんだけど、民主党側はトランプのように口汚く罵ったりしないし、あまりに沢山ありすぎて国民が慣れてきちゃってる。
違法性はなくても、トランプにとって、そんなの関係ない!とにかく疑惑をもたせるようなことを嘘でもなんでも何百回、何千回と繰り返すのは目に見えている。
ハンターバイデンの捜査すら始めかねない。
そのほかにも、これまでの政治的なポジション(アメリカは過去の議会での投票が全部掘り返されるし、動画も残っている)、女性に対する批判を呼んでしまうような行動、最近も人種に関する???ってなる発言など、汚点がたーーーくさんある!ほんとにたくさん!
これらは民主党同士が争う予備選では触れられていないけど、トランプとの本戦になったら徹底的に叩かれる。

Mami「わぁー、多方面から教えてくれて、本当にありがとう!説明Mikko、すごいです!人となりや、主義みたいなものかわかって、また面白くなりそう!」

続く、、、

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