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北海道IT推進協会 入澤会長インタビュー

入澤会長にMikketaを立ち上げようと思った経緯や、持たせたい役割についてお話を伺ってきました!どうして今、メディアを立ち上げることにしたのでしょうか?

北海道のIT企業の課題について

Mikketa!!を創刊するにあり、持たせたい役割は大きく2つあります。

現状、北海道のIT企業には2つの大きな課題があるという事が
北海道のITレポートを通しても見えています。
一つ目は、人材確保と育成の点。もう一つは営業力強化の点です。

その二つを、SNSでの情報発信やメディアを運用することで、ユーザー企業の活動をサポートしていきたいと考えています。

北海道ITレポートより

「人材」の課題解決をサポートする役割

まず、人材確保と、人材育成の観点からのお話です。

一点目の人材確保の点では、前述の北海道ITレポートの中で、経営課題は何ですか?と聞くと、一番上の課題に来るのが人手不足。

人材不足を解消するためにで私たち(北海道IT推進協会)が、サポートしなければいけないことは、大きく3つだと思っています。

1つ目は、新卒の人を増やす。北海道の学生を北海道にとどめる。とどめたうえで、IT業界に参画してもらうための仕掛けや仕組みづくりが必要です。

2つ目は、UターンIターンなど、首都圏や道外の方が道内に戻ってきたいと思えるようなムード作りです。北海道にどんなIT企業があって、どんな取り組みがされていてという認知を高めるのと同時に、北海道でも自分たちやっていけるな。北海道IT盛り上がってるな!というムード作りが大事だと考えています。

最後に、外国人労働者の採用促進です。北海道のIT企業では、既にベトナムやバングラディッシュのエンジニアの方々が実際に来て活躍されています。海外の方々が、○○社で活躍してますよとか、いろんなことやってますよということを発信していくことで、「うちの会社でも採用していけるかな」という、外国人採用の機運醸成をしていきたいと思っています。

この3つの大きな取り組みに対し、SNSなどを駆使し、多くの方に情報を届けたいと思っています。

二点目に、人材育成の点です。

北海道のITエンジニアは約2万3000人いるんですよね。

その2万3000人のエンジニアに、セミナーなどの教育機会を与えたいと思って、IT推進協会はセミナーをやったり、メルマガを発行するなどの活動をしているのです。

※過去のセミナー開催の様子( 『生産性向上(業務効率化)』研修 [人材育成委員会] )

しかしながら、セミナーが開催されているという情報に、全エンジニアにリーチしてもらうことが、既存の状態だと難しいと感じていたんですよね。

現在の情報発信ツールが、メルマガが主流なので、
企業の担当者には案内のメール(メルマガ)が届くのですが
現場のエンジニアにはきっと届いていないんですよね。

そうなると、北海道の全エンジニアに情報を届かせるということは出来ていないんじゃないかと思っていたんですよね。

であれば、今協会会員じゃない方や、地方の方も含めて、北海道のITに興味をあるすべての人が、北海道のITというものに目が触れる機会を作りたいと思っています。

Mikketa!のサイトや、SNSでの発信をすることで、現場のエンジニアの方々が、自ら情報を見つけて、セミナーなどに申し込んでもらえるような流れを作れたらよいなと思っています。

営業力強化をサポートする役割

2つ目にある課題が営業力の強化です。

北海道での ITの地産地消をテーマに僕自身も掲げているのですが、北海道のIT企業がこんなにあるんだから、北海道のITは北海道のIT企業でやろうよ!って思うんですよね。それでも、北海道にどんなIT企業があるかわかんない。という方が多いので、北のITシーズフェアというものもやっているんです。

2019年度の北のITシーズフェア

ただ、イベントだけではなく、このメディアを通じて、会員企業がこんなサービス作りました!やこんなアプリを作りました!というのを認知してもらうというために、情報を発信することができれば、会員企業の営業力の強化にもつながるのではないかと思っています。

実は、もう一点、メディアやSNS運用を行っていく上で、副次的な効果で期待しているのものがあります。それは、ユーザー企業のエンジニアへの情報流通なんです。

現在、アメリカではIT人材の6割がユーザー企業にいて、SIerには4割ぐらいしかいないそうです。一方で、日本のITエンジニアは8割ぐらいがSIer含むIT専門会社にいて、残りの2割がユーザー企業にいるという市況感なんです。北海道IT推進協会の割合も同じような感じなんですよね。そうすると、前述の通り、ユーザー企業のエンジニアの方々が、我々のような団体が主催しているIT系のイベント情報や勉強会の情報に、なかなかリーチできないし、しづらいというのが課題だとも思っているんです。

ユーザー企業のIT部門の方々にも、北海道IT推進協会の活動にも興味を持ってもらいたいですし、是非当協会に入会してほしいと思います。直近では、サツドラホールディングスさんなんかも入会してくれ、ただの小売りではなくどうやってDXを実践していくかという事を考えられており、エンジニアの確保も懸命に行われています。ですので、協会会員の中でメールマガジンをやっててもダメで、オープンにSNSなどで発信をしていくことで、

そういう人たちにもメディアを作ることによって、イベント情報や最新情報などを見つけやすくしていきたいですね。

よりITを北海道に根付かせていくといったような役割を、このメディアに担わせられたらいいな。と思っています。北海道の外貨を稼げる主産業ですし、「食と観光とIT」という事をしっかりPRしていければと思います。

まとめ

Mikketa!は、人材確保や育成の課題解決サポートと、
会員企業の情報発信をサポートすることが役割のメディアです。

会員企業はもちろん、北海道のITが盛り上がる様、
情報発信を続けてまいります!

取材依頼や情報提供など、
皆々様のご連絡をお待ちしております!

取材依頼・情報提供はこちらから!


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