「パーソナル編集者」がスタートして2年、申込みが100名を突破したので、編集者を増やすことにした話
15年の会社勤めを終え、独立してこの3月でまるっと3年が経ちました。肩書の決まらない"なんでも屋"をやっていましたが、
「パーソナルトレーナーのように、個人のアウトプットを支える編集者がいたらいいな」
という思いつきをきっかけに「パーソナル編集者」と名乗り、ここ数年はあれこれ活動をしています。
はじめは自分のXで告知して、知人からの申込みをひそやかに受け付けていましたが、昨年の秋からは本格的に募集をすることになり、想定を大きく超えて、応募がありました。
サービス開始から、契約者ののべ数は100人を超えました。この、あまり前例のない、得体のしれないサービスへ申し込んでくださる方の熱さにいつもびっくりしています。
エントリーいただいた中から、すり合わせセッションの時間を経て、契約にいたった方の伴走をしています。月に一度、60分間Zoomでお話をし、ふだんはSlackで原稿をいただき、じっくり読み込んでフィードバックをします。
ありがたいことですが、可能な限りお受けしているので、カレンダーはぱんぱんです。多い日は、朝から晩までで8セッション。9時、12時、22時の枠がとくに人気で、平日の同時間帯はだいたい埋まりました。
希望者を広く受け付けてみたい
いま、めちゃくちゃ楽しいです。これでいて、週休3日をこころがけていたりと、会社員時代と比べるとストレスフリーな働き方をできていますから、健康状態は上向きです。よく眠れてるし、散歩もして体を動かしている。
しかし、カレンダーを何度ながめても、空きがもうないのです。嬉しい悲鳴とはこのこと。これ以上、無理をして受け付けて、サービスのクオリティが落ちてしまっては元も子もありません。
それでも、パーソナル編集を受けてくださった方々からの声を受け取るたびに、やっててよかったなあと思える機会が増えてきました。
そこで、今よりもさらに希望者を広く受け付けてみたいという気持ちをとどめておけず、このたび、編集者を増強することにしました。
心強い仲間があつまりました
こちらから、お声がけをしていく中で、著書を何冊も出しているようなライターさんや、クリニックに勤めるカウンセラーさん、企業でnote編集部をもち社内メンバーのレクチャーをする編集者さんなど、多様なスタッフが集まりました。
リスペクトしている人ばかりですが、もちろん、私、みずののバックアップも実施します。これまでに培ったパーソナル編集者としての経験を元に、編集者たちとやり取りしながらやっていくことになると思います。
ということで、パーソナル編集者の、2024年4月スタート枠を募集します。こちらのフォームからお申し込み下さい。有料の初回セッションを経て、ご要望に合った編集者をアサインさせていただきます。
編集者メンバーのみなさんは、じわじわと増えていったらいいなあと思いますし、いずれ、ラーメン屋みたいに「のれん分け」する形で卒業していかれるといいなあ(マージンなしで稼いでもらえるし)とも思っています。
パーソナル編集者に必要なスキルとは
ところで、パーソナル編集者という仕事は、なかなかへんてこなスキルが必要だと思っています。ざっくりいうと、
1.文章を読んでフィードバックする力
2.テーマの決まっていない雑談をできる力
です。
編集・ライター経験があれば1のほうはおおよそ問題ないと思いますが、出版社でごりごりと鍛えられたような方は向いていないかもしれません。なぜなら、一般の方の原稿を熱心に読む必要があるからです。
つまり、メジャーリーガーに帯同していたトレーナーと、街のてみもんで働く施術師の違いのようなことで。どちらが秀でているとかではなく、プロとして職務を全うするうえで、求められる職能が違いそうですよね。
みずのはといえば、就活生のエントリーシート添削をしていたころもそうですし、noteディレクター時代もそうでしたが、幅広い方の文章に触れる機会が多かったですし、その良さを見出したり、アドバイスするのが好きなんです。
で、2のほうは不思議なスキルですよね。コーチングやカウンセリングを仕事としてやっている方は、自然と身についているはずです。また、会社員の方でも、社内の多くの人とコミュニケーションを取ることが求められる職種なんかでは、磨かれていそうです。
ふつう、パーソナル編集のやりとりは、〆切をきめて、進めていくんですが、月1のお話の場で「すみません、書けていないんです」と申し訳無さそうにおっしゃる方は少なくありません。
そんなときこそ、編集者の腕の見せ所なんですよね。書けなかった理由を振り返ったり、どんな生活を送っているかを話してもらったりします。気負わず、第三者に打ち明け話をしているうちに、リラックスできて、次に進むステップが見えてくることもあります。
さみしいからメンバーを募った
なんやかんやと書きましたが、パーソナル編集者のお仕事はめちゃくちゃ楽しいんですが、すこし淋しいんですよね。なので、職員室みたいな場所がずっと欲しかったんです。
クライアントのプライバシーは守りながらも、ケースについて話し合いたいですし、コーヒーを飲みながらほめ合えたりできるような関係を持ちたかった。それが叶いそうでうれしいです。
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