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モスバーガーに行ったら食べておいたほうがいいメニューたち

大学時代にモスバーガーでアルバイトをしていました。

夜間学部に通っていたのもあり、平日の昼間から働くことが多かったです。あれから20年近く経ちますが、いろんな思い出があります。タイトルの画像はいらすとやさんから。

特に好きだったのが、レジをしている時。

モスはメニューが豊富で、他のハンバーガーチェーンでは注文するルーティーンが決まっているお客様でも、たまに訪れるモスでは「長考」されることが少なくありません。

そこで、様子を見計らって

「・・・・・焦らず、ゆっくり考えてくださいね?」

と声をかけると、微笑みながら、あたたかな空気が流れるんです。もちろん、混んでるときにそんな余裕はないわけですが。

こうした対応は、とくにマニュアルに明記してあった記憶はないのですが、昼ピークに差し掛かる前のゆったりした午前中なんかに、お客様がメニューを見ながら想いを巡らせ、ときに「これはどういう味ですか?」と訊かれ応えるのとかも好きでした。

先日、こんなツイートを見かけました。

この「モスってあんまりバズらないよね」という意見に対しても「良いところがいっぱいあるよね」という点についても、わかるなあ〜と思いました。モスって、悪い意味で、ドヤ感のすくないブランドだなと一般ユーザーとして感じていたので。

でも、コメダだって、宣伝が上手というわけではないんですよね。愛知で育った民として言わせてもらえれば、昔からあのパンのでかさで、あの椅子のやわらかさなのです。今になって宣伝を上手くやった、というだけが理由ではないような気がします。

ブランディングって難しいですよね。たしかに、モス最高という声をあまりネットで見かけたことは少ない。

モスの話には、少し体温がぐっと上がってしまう体質なので、ぼんやりと想いを巡らせたあとにこんなツイートをしました。

うっかりバズってしまいました。

何より、全国1億人は下らないとされる(されない)モスバーガーファンの愛を感じました。どのバーガーの話をしようか、めちゃくちゃ迷いましたが、テリヤキチキンにしてよかったです。

このツイートから1ヶ月ほど、全国各地からのテリヤキチキンバーガーファンからの食べました報告や、モスに行ったよレポートが、リプライやDMでちらほら届いていたので、その都度、モスファンに「幸あれ」と心で唱えました。

で、この出来事を期に、SNSでのモスの扱われ方をあれこれ見て考えたんですが、実は、モスの話って、めちゃくちゃバズり続けてるんですよね。ファンの間で、新メニューやレギュラーメニューをその都度、愛でるムーブはたくさんあった。

でも、先程の元となったツイートの内容はわかるというか、ファンコミュニティのちょっと外側にはみ出るような出来事が少ない、ということは言えるのかもしれません。

常日頃から、元店員として目一杯、モスを推したいと考えているので、このツイートで挙げたテリヤキチキンは一例ですが、モスで試してほしいメニューは他にもたくさんあるので、このnoteでいくつか紹介します。


モスチキン

画像は公式サイトから。ああ、かじりたい

衣に米粉を使っているので、バリバリと力強い食感がたのしいモスチキン。フォルムの似ている、ケンタッキーのあの持ちやすい「ドラム」と違って、骨は持つところだけなので、がぶっと行けるのも良いですよね。

チキン好きのあなたは、ケンタッキーとモスチキンとローソンの黄金チキンあたりを、いずれも買って、心ゆくまで味比べをすると鳥貴族になれるのでおすすめです。

あまり知られていませんが、冷凍をオンラインで買うこともできます。気合の入ったパーティーに良いかも。

モスバーガー

出典。ソースのかかり方が美しすぎる

あまり知られてないんですが、「モスバーガー」の濃厚なミートソースには実は「鶏ガラと豚骨」のスープが使われています。日本人の味覚に合わせて作り込んで行く際に編み出されました。

バイトしていた店では、もちろん、どのスタッフもこれをきちんと作ることができるんですが、店長がつくった「モスバーガー」は特にどっしりと重心がブレずに、かじってもミートソースがこぼれにくくなっていて、すげえなあと勤め始めの頃に思っていました。


公式サイトに書いてある作り方の手順。慣れない頃の、8と9の緊張感たるや。

僕もそのあとたくさん経験を積んで、ぴかぴかのモスバーガーを作れるようになりました。今でもモスで、しっかりとしたモスバーガーが出てくると、キッチンのスタッフさんに心の中で拍手を送ります。

モスには、主役を張れるバーガーがいろいろあるけど、未体験の方はぜひ一度、レギュラーの「モスバーガー」で、こってりとしたミートソースをじっくり味わって欲しいです。こぼれたソースはポテトにつけて召し上がってくださいね。

モスライスバーガー海鮮かきあげ(塩だれ)

学生の頃、これだけ3個頼んだりしてた

その日の気分で選んだバーガーの、ポテトをサラダに変えて、代わりにこいつを頼む、みたいなことをよくやります。例えば「フィッシュバーガー、海鮮かきあげ、サラダ、クラムチャウダー」みたいなことです。最高。ポテトも捨てがたいですが、胃袋と相談してください。

しょっぱすぎない絶妙な塩ダレの味と、かきあげの具材バランスがどちらも最高です。どこからかじっても、ほどよい塩味と、野菜だけ、海鮮だけが口に残ることのない、ちょうどよい混ざり方をしてるかき揚げがすごいです。

ライスバーガーは、現行品以外だときんぴらが本当に美味しかったです。一見めずらしい形ですが、焼きおにぎりにインスパイアされた商品ということで、日本人の方でしたら、未食の方にも馴染みのある味だと思います。

余談ですが、古畑任三郎の第一シーズン、菅原文太出演回でのライスバーガー登場にはときめいたものです。モスファンは機会があればぜひご覧ください。

チキンナゲット(5コ入り)

モスチキンとナゲット、どっちにしようか、いつも永遠に迷います

これ、あんまり頼む人いないだろうか。最高なんですよ。マクドナルドのナゲットや、ケンタッキーのナゲットも好きですが、どれとも、ぜんぜん味が違うんですよね。モスのナゲットが、肉をかじっている感覚をいちばん味わえると思います。

なお、しょっぱさは少なめで、ソースは別売りなんですが、僕はつけない派です。あっでも、モスのマスタードソース、きりっと濃くて美味しいので、ナゲット頼まないときにもソースだけ注文して、ポテトにつけたりしてもいいと思います。

フィッシュバーガー

オニオンがしゃきしゃきでおいしい

この子は、材料が少なくて潔いところが好きです。バラしてみるとわかりますが、他のジューシーでリッチなバーガーと比べ、ソースはなく、味付けは少々のマスタードとマヨだけです。

モスの公式サイトにある「分解図」。眺めてると面白いです。

マックのフィレオフィッシュも美味しいですが、まったく違う食べ物だと感じます。いちばん違うのは食感です。フライもオニオンもバンズもきりっとしているのがモスのフィッシュバーガーです。作りたてをいただく時の、ざくざくとした歯ごたえがたまりません。未食の方はぜひ試してみてほしいです。

🍔🍔

この他にも、クラムチャウダーの濃厚さや、スパイシーモスバーガーやチリドッグの爽やかさ、あとはテリヤキバーガーのタレの奥深さについてなど、語りたいことはまだまだ尽きないのですが、きりがないので今日はこのへんで。

ということで、次に街でモスを見かけたら、ぜひ、未体験のメニューへ飛び込んでみて下さい。推しを見つけたらツイッターで教えてほしいです。

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