朝は、お茶碗に装った温かい白ご飯。 右手からはそよりと湯気立つお味噌汁。 鮭の塩焼きと、パリパリなおしんこに囲まれて。 (なーんて、夢のまた夢だな) 理想の食卓を頭に描きながら、わたしは冷蔵庫から茶碗を取り出し電子レンジにかける。一晩乾かした電子ケトルを二度洗い、目盛まで水を入れて蓋をし、スイッチを入れた。 寝起き早々お米を研ぐ気力はない。 炊飯器を押して更に五十分間待てる忍耐力など持ち合わせていない。 欠伸を噛み締め、眠りまなこのわたしが出来ることと
もっと早く読んでおけば良かった。 人気作家、松岡圭祐さんの「小説家になって億を稼ごう」。 小説家になりたいと思っている方は、一度は読むべき。「なりたい」と思った瞬間から読むべき。 まるで、小説家になるための地図を、目の前に広げられたように感じました。 小説の書き方について 起承転結の理論、三部構成等を抵抗なく、自然に作る方法が余すことなく載っています。 思い返せば。 理論と構成に拘るあまり、筆が止まったことも多々ありました。 対して、拘らずに自由に
三十年以上に渡って高齢者医療の現場で携わってきた精神科医・和田秀樹先生の「80歳の壁」。 2022年の年間ベストセラーです。 帯には「老いを楽しく乗り越える、高齢者のバイブル」とありますが、読み終えて本を閉じてから「若いからこそ読んだ方がいいのでは」と、そう思いました。 本書に興味を持った理由 母が見ていたYouTube動画で紹介されていたからです。つまるところ、自分のために買った、というよりは親のために買いました。 でも折角買ったんだからわたしも読んでみよ
新しい職場で働き始めて一年目。 自分の身体に異変が起こった。 「げほっ、げほっ……」 「みかんさん大丈夫?」 「はい、大丈夫です」 咳が止まらない。 わたしは元々小児喘息を患っていた。 小学生、中学生までは週に二回、最低月一回は病院に通っていた。 食物アレルギーも持っており、その検査結果を始め、カルテは全てその病院にあった。 故にその日も、慣れた病院に足を運んだ。 「気管支喘息ですね」 テキパキとした女性のお医者さんだった。 二十歳近くまで小
「本を三冊探しているのですが」 「お調べ致しますね」 「ちなみに取り置きは可能ですか」 「可能です」 「期間の方は」 「一週間になります」 Oh.. ということで。 今日は紀伊國屋書店新宿本店へ伺いました。 目的は取り置きの本の引き取り及び、脚本・シナリオ作成に関する書籍の購入。 前者についてはかねてから気になっていた本を。後者については、一度ちゃんと腰を据えて勉強しようと考えました。 実は紀伊國屋さんに行くのは今回が初めてです。 西口をよく使うので、普
はじめまして、温室みかんです。 小説を書くこと、絵を描くことが好きな大人。そしてやっぱり、書くことと描くことを続けたく思い、noteを始めました。 自己紹介好きなもの 和菓子、本、漫画、RPGゲーム 苦手なもの にんじんの味 わたしが本を読むようになったきっかけ はやみねかおる先生の、夢水清志郎シリーズ『踊る夜行怪人』との出会いでした。 小学生六年生の梅雨の時期。図書委員だったわたしは、木曜日の集会で本の紹介をすることになりました。 そこで初めて区立図