おうちの光を快適にvol.2 :快適な光って?
さて、前回の記事にて体内時計にとって光が大事というお話をしました。
今回は家の中の照明を使うことを前提に、
「おうちの快適な光ってどういうもんだろう」というところから考えていきたいと思います。
まずはこちらのサイトやらいろいろ参考にまとめてみたいと思います。
必要そうな要素
照明を考える上で下記の5つの要素を考えた方が良いみたいです。
生活のシーン
起床〜活動〜睡眠など1日の中の時間帯
映画鑑賞、パーティーなどのシチュエーション
照明の位置
間接照明、天井からの照明など
太陽の角度が変わるのを意識して、早朝や夜は低めの灯りや間接照明が良さそう
色温度(光色)
昼光色、昼白色、電球色など
ケルビン(K)で示す
明るさ(光の量)
光束(ルーメン(lm))
明るさの単位。電球などの光源から放出される全ての光の量。 数値が高いほど、明るくなる。 白熱電球では、ワット(W)数で表現。
調光率
調光の度合い。調光率で表す。
どのくらいの明るさを発するもの(光束)をどのくらいの明るさまで調整するか(調光率)、そして光源からの距離などから実際の明るさは出せる。
演色性(色の再現度)
自然光が当たったときの色と比べどの程度再現しているかを示す指標
平均演色評価数(Ra)で示す
Ra100はより自然界に近い見え方であるといえる
このnoteでフォーカスする要素は、テクノロジーでコントロールすることを想定して「生活のシーン」「色温度」「調光率」にフォーカスしていきたいと思います。
他の要素については下記のように整理します!
照明の位置
物理で置く場所の問題なのでテクノロジーというより、インテリアで工夫!
明るさの厳密な計算
光源の元々のマックスパワー(ルーメンやW数)によって、同じ調光率でも違う明るさになるし、天井からの距離などが遠ければ届く光の量も変わるので厳密に計算するのは大変。なので、あくまで今回はコントロールしやすい調光率で考える。
演色性
W数と同じく、購入する際に選ぶ部分で後からコントロールできない。
照明の位置って感じですのでここでは触れず、他の3要素について考えてみたいと思います。
1日の時間帯ごとの照明
先ほどの記事を元に整理するとこんな感じのようです。あくまで目安ですが、夜に向けて青色の光を減らしていく流れになっています。
青色の光は高い色温度の時に多く含まれますが(いわゆるブルーライト)、睡眠を誘発するホルモン「メラトニン」の分泌を抑制するので、昼間は覚醒のために多く、夜は睡眠を誘うために抑えるのがいいようです。
起床30分前
色温度:1800K~2700K
調光率:30%
起床
色温度:5000K
調光率:100%
日中
色温度:6500K(参考記事は業務用のため家庭用に補正)
調光率:100%
夕方
色温度:4000K
調光率:80%
夜
色温度:2700K
調光率:30%
寝る前
色温度:2200K
調光率:40%
柔軟な時間の調整
さて、先ほど挙げたシーンですが、あえて明確な時間で明記してはいません。それは、二つの理由からです。
人によって起床する時間が違う
季節や天気によって明るくなったり暗くなったりする時間が違う
1に関しては、そこに住む人に合わせればいいので「5時起きで21時に寝るんだ!」という人であればそれに合わせて光のタイミングを合わせればいいと思います。
一方で2については、季節によって日の出日の入の時間は大きく変わりますし、晴れか曇りでも部屋に入る明るさが変わるので「この時間もうちょっと明るさが欲しいな」「ちょっと明るすぎるな」という感じで微調整をしたくなることもあります。
理想としては、「家の中の環境」に合わせて「中の人に合わせた光」を考えることが重要になってくると思います。
ここまでで「快適な照明とは」という部分を整理してみました。
次からはどんな制御ができればいいか、その条件を整理したいと思います。
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