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日商簿記2級の難問出題についての私見

はじめに

最近、日商簿記2級で難問が出題され、受験生はじめ受験関係者の方もかなり不満・怒りを表されているのをTwitterはじめいろいろな媒体で目にします。

私も去年アメブロの方に私見をまとめた記事をアップしましたが、アメブロ閉鎖予定ですのでこちらnoteに記事を移行しました。なお、記事移行に伴って若干リメイクしています↓

日商簿記2級の難問出題についての私見

まず、私自身は日商簿記は3級、2級、1級全て独学で1回で受かっています。

はじめから1級を目指していたので、2級の対策的なものは何もしていないのですが、当時の2級であれば、1カ月~2か月もあれば十分合格できると思います。当時の2級は非常に簡単で、連結会計が1級にしか登場しない時代でした。

日商簿記2級の受験生の属性としては、

①日商簿記2級が最終目標の方

②税理士試験の受験資格である日商簿記1級をとるための通過点の方

③公認会計士試験の受験生で肩慣らし程度の練習で受ける方

が考えられますが、①が一番多いのではないかと思います。

一方で日商簿記1級となると②③(特に③)が多いです。

これまでの2級では①の属性の方でも勉強さえある程度すれば十分に合格できる試験だったと思いますが、今の2級は①の属性の方には非常に厳しい試験になっているのが現状かと思います。

①の属性の方目線では、正直今回のような問題が続くと今の2級の魅力はなくなり、2級離れが深刻化すると思います。

ですので、問題の作問趣旨、難易度を今一度見直すべきであるというのは確かに私も同感です。

ただし、個人的には、これまで日商簿記以外にいろいろな資格試験を受験してきており、難問・悪問・没問に遭遇したことはもちろんあります。

でも問題自体に対してあまり不満を持ったことはありません。

それよりもできない自分を責め、改善点を模索し続けました。

難問以外の問題はパーフェクトにできたか?

難問以外の問題はスピーディーにできたか?

難問の箇所に時間はしっかりさけたか?

難問でもできる人は必ずいる1人はいるはず。ならばその1人を目指そう。

苦手や不得意論点は全て対策できていたか?

「試験にでるからやる、でないだろうからやらない」という考えは私が嫌いな考えの1つです。

税理士試験の簿財勉強時も、まず出ないであろう公認会計士試験の問題集で連結会計(連結CF、在外子会社、海外子会社連結など)も勉強していました。

本当にその試験に受かりたいのなら、問題がおかしいとか、難しすぎるとか、問題についてとやかく言う前に、できない未熟な自分にしっかり向き合うべきではないかと思います。

はじめまして。ご訪問ありがとうございます。開業税理士の井上幹康と申します。