見出し画像

答練を受けるスタンスとマインド/税理士試験受験生向け

税理士試験受験生の皆さんこんばんは。

ちょうど3月中旬。税理士事務所にお勤めの方は、ようやく確定申告が終わったかと思えば今度は三月決算という感じで繁忙期が終わらない方も多いかと思います。

そんな中でゴールデンウイーク明け頃からは税理士試験の「直前期」にも突入し、答練ラッシュとなりますね。

答練も徐々に出題範囲が広くなり、出題範囲の復習を一通りするのも大変な中、最後の方で行われる全国模試までひっきりなしに答練を解くため、社会人受験生には繫忙期とも重なりかなりキツイ時期だと思います。実際この時期に離脱する社会人受験生がメチャクチャ多いです。

答練については、当然受けないよりは受けた方が良いですが、ただ受けるだけでは全く意味がありません。

まず当然に、出題範囲が示されている以上そこは事前に復習して受けるべきです。

そして、答練を受けるにあたり私が1番意識していたのが、実際に自分が税理士になったつもりで、目の前にクライアントがいて、自分に質問されているのを頭にイメージして、限られた2時間という時間の中でベストな解答をしようという気持ちで受けていました。

こうすることで、集中力が全然違ってきます。解答が丁寧になり、より伝えようという意思が反映されます。例えば、理論問題とかは解答が全然違ってきます。

十分に出題範囲も復習されていて、ある程度いい点数をとっているけど、どうしてもケアミスがあるとか、あと1点やあと1問が取れない方はただ漠然と自分の知識を書きなぐるだけの答案になっていないでしょうか?

実際私が消費税法と事業税のダブル不合格だった年はそうなってました。自分の知識に自信があり、作問者と会話する気はなく、問に答える解答ではなく、単に自分の覚えた知識を吐き出すだけ。いわゆる「べた書き」答案というやつです。

こんな解答では試験委員に伝わりません。

自分の持っている知識をいかに相手に伝えるか。どう表現したら相手に伝わるかを必死で考えながら答練を受けてみてください。そして返却された自分の答案の点数、順位を確認して終わりにしないで、客観的にクライアントの立場に立って自分の解答読んでみてどこを変えればより問題に対する解答として伝わる答案になるか考えて見るとよいでしょう。

はじめまして。ご訪問ありがとうございます。開業税理士の井上幹康と申します。