税理士試験で一番合格イメージが持てなかった科目は。。。
税理士試験受験生の皆さん、こんにちは。
税理士兼不動産鑑定士試験合格者の井上幹康です。
今回は、私自身が受けた税理士試験5科目の中で、勉強していて一番合格のイメージができなかった科目をご紹介します。
税理士試験に官報合格するには5科目合格する必要があります。
5科目のうち、簿記論と財務諸表論の2科目は必須です。
法人税法と所得税法はどちらか必須です。
私自身は、簿記論、財務諸表論、法人税法、消費税法、事業税の5科目に合格しました。
所得税と相続税法は受験こそしていませんが、専門学校の上級コースのカリキュラムは全部消化してました。
「税法の科目選択」、「科目別の難易度や勉強の大変さ」については、ご相談いただくことが多いのですが、私自身が勉強が大変だったランキングは以下の通りです(①が一番大変だったという意味)。
①簿記論
②事業税
③消費税
④法人税法
⑤財務諸表論
簿記論が一番勉強に苦労しましたし、一番合格の2文字が見えなかった科目です。
簿財は独学だったというのもありますが、同じ独学でも財務諸表論は一番楽でした。
簿記論は他の科目と異なり、全問計算問題なので、金額があっているかどうかで白黒決まるというある意味残酷な試験です。
他の科目は理論問題があり、ある程度暗記してして書ければ部分点がもらえていりますが、簿記論の場合は部分点というものは基本ないでしょう。
苦手論点がでたら即0点に直結するため、何とか全範囲まんべんなく勉強するのが大変でした。
ということで、個人的に一番合格がイメージできなかったのは簿記論です。
事業税と消費税は、僅差で事業税の方が大変だったランクを上にしていますが、ほぼ差がないくらい大変でした。
この2科目は理論暗記の分量が少ないので、合格ラインにいる受験生はほぼ理論暗記は完成しており、そのなかでの争いになるので、単なる暗記+αが求められます。
私が+αの部分を意識して勉強したのはこの2科目同時不合格を知った12月の発表後からでしたが、単なる理論暗記以外の真の実力をつけるべくいろいろ工夫しました。
法人税ですが、これは私個人的にはかなり楽というか勉強していて楽しかったです。
理論暗記の分量が多い印象がありますが、それもあまり苦痛に感じませんでした。
実は、法人税の理論暗記は消費税や事業税みたいにがっちり正確にやっていたわけではなく、ある程度ザックリ覚えてました。
1つ1つ深堀する余裕がなかったという見方もできますが、法人税の理論暗記は全部丸暗記というスタンスではなく、ある程度強弱をつけて①丸暗記する論点、②暗記+自己文でいく論点、③計算の知識で書く論点、、、といったよう自己流でに丸暗記の負担を削っていました。
私の場合、法人税の計算には絶対的な自信があったので、特に、③計算の知識で書けちゃう論点が多かったです。
財務諸表論ですが、これは一番得意でした。
独学でしたが、専門学校の全国模試でも確か3位になり、個人的に一番勉強自体楽しかったです。
日商1級の勉強をしていたころから会計基準、会計学の勉強が好きでした。
財務諸表論の計算問題は出題形式が定型化しているので、合格ラインにいる受験生間で計算問題の点差はつきにくいです(合格者は手堅く40点台はとるため)。
なので勝負は理論になると思います。
私と同じように、会計基準や会計学の勉強が好きな方はたぶん一番最初に受かるのがこの財務諸表論だと思います。
また、昨今財務諸表論の合格率も高いですしね。
はじめまして。ご訪問ありがとうございます。開業税理士の井上幹康と申します。