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Lab Project #1 NFTゲームFarmers World

注記:本プロジェクトはあくまでも個人的な実験の記録と感想です。特定のゲームや仮想通貨お勧めするものではありません。NFTや仮想通貨の購入にあたってはご自身で事前調査を行ってください。


このところ、WEB3やメタバースと呼ばれる新しい波に90年代のインターネット黎明期に近い興奮を覚え、僕もいろいろと試しています。その体験をLab Projectとしてできるだけ記録していければと思っています。

今回のLab Projectは、NFTゲーム「Farmers World」。NFTゲームの仕組みに興味があり、以前Axie Infinityを試してみたのですが、ゲームのスキルが追いつかず断念してしまいました。一方、Farmers Worldは、その昔にはやった「サインシャイン牧場」からソーシャルな要素を無くし、ひたすら耕したり家畜を飼ったり単純なゲームです😅。ゲームとして見ると、かなり発展途上なのですが、ゲームをしながらお金を稼ぐ Play-to-Earn で作ったBarley(大麦)、コーン、牛のミルクを仮想通貨と交換することができます。そういう意味では、仮想通貨のマイニングをゲーム上でやっているようなイメージですね。

はじめてみる:

NFTゲームは、はじめるまでの敷居が高い。例えば、Axie Infinityをやろうと思ったらイーサリアムをMetamaskのようなウォレットからRoninウォレットに移す必要があります。また、記事執筆時点では、1つのAxieが$100分くらいのイーサリアムで購入することができますが、ゲームを開始するには最低3体購入する必要があります。

Farmers Worldの場合、ブロックチェーンはWAXを利用しています。WAXは、NFTやゲームに特化したブロックチェーンで、WEBサイトによると、3万以上のアプリ、1日のユーザが40万人規模です。

Farmers Worldのゲーム内仮想通貨を購入するためには、WAXウォレットへ登録した後に、WAX通貨を購入する必要があります。私が主に利用している仮想通貨取引所、Coinbaseでは、WAX通貨を取り扱っていないため、Kucoinにて購入、そこからWAXウォレットへWAX通貨を送信しました。

以下、とりあえずはじめるための初期投資の(あくまでも)目安です:
Farmers Worldで、最も初期投資が低いBarley(大麦)の生産を開始するためには、2021年12月1日付ですと:
・Farm Plot (古屋的なもの): 225 WAX + Craft (構築コスト) 189 WAX = 414 WAX
・Barley Seed 1つ : 18W + 育てるコスト 63W  = 81W
で最低でも495 WAX(以下 W)が必要となります。現在 1 WAXが$0.612で取引されていますので、ドルベースですと$303くらいとなります。

Barley Seedは、4時間ごとに42回水やりをする必要がありますので、睡眠時間を考えますとだいたい8日−9日間で収穫ができます。1つのSeedから収穫したBarleyをFarmers Worldのマーケットプレイス(Atomic)で販売すると、現在の売値で129W($79)の収入を得ることができます。最大8つのSeedを同時育てることができますので、1サイクル(8日−9日)で129W X 8 = 1032W($631)の収入を得て、それを新たな種や鶏(卵を産みます)、牛(牛乳出します)に投資をし、生産物を売りながら全体の生産量を上げていきます。

独自の経済圏

ゲーム内で、活動をするためには別途FWF(フードコイン), FWW(ウッドコイン)を購入する必要があります。前述のFarm Plotの構築コストやBarleyを育てるコストは具体的には、WAXでFWWやFWFを買い、FWWを材料の木へ、FWFを農家が食べるためのお肉へ交換をしておく必要があります。
FWFやFWWの購入は、AlcorのようなDEX(分散型取引所)で売買できます。また、FWG(ゴールド)もあり、こちらはマーケットプレイスではなく、ゲーム内でアイテムを購入したり、作物を売ったりするために使います。

ゲーム内通貨(FWF, FWW, FWD)は、需要と供給で価格が上下します。例えば、牛を育てるためにはBarley(大麦)を餌として与える必要がありますが、自分の畑でせっせと育てることもできればマーケットプレイスで他のユーザから買うこともできます。通貨の変動とマーケットでの仕入れ値を見ながら、できるだけ安いコストで育てでなるべく高く売り、収益を最大化していくのがゲームの面白さなのかもしれません。

最後に:

今回の実験を通して気づいたことは、メタバース経済圏の面白さです。
Farmers Worldは、アルゴリズムとゲーム内の需要と供給で価格が決定する独自の通貨で動いています。ゲーム内通貨はWAX通貨を通して、最終的にドルや円に戻すことができます。(WAX通貨自体の価格も変動します。)
ゲームでバーチャルに農業を行いバーチャル通貨を稼ぎそれを自分が住んでる国の通貨に変えられるって、出稼ぎに行ってる気分ですね。

こちらのサイトで、アイテムを購入した場合の価格や収穫までのコスト、そして投資リターンの目安を見ることができます。

釣竿や斧を買って、FWF(フードコイン)やFWW(ウッドコイン)を作ることもできますが、仮に農作物や家畜からだけの利益(売上から収益コストを指し位引いた値)で見ると、フルで稼働した場合(全て2021年12月1日時点での計算):

Barley(大麦)月3回収穫した場合の利益:960W
鶏:月4回卵を産んだ場合の利益:624W
牛:月30回牛乳を生産した場合の利益:2220W

月額利益:3804W * 0.612W/$ = $2328
もちろん、全部をフル稼働させるためには、その他初期投資が必要となり、それらを入れた計算とはなっていませんが、全ての初期投資が一旦終了すると1アカウントで月$2328の収入が得られる計算となります。

この収入がどれくらい持続可能なものか?現段階では全く分かりませんが、お金と時間が現実世界とは違った単位で動いているメタバース。この摩訶不思議な現象は、まだまだ掘り下げる必要がありそうです。


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