前日だから言う。今だからこそ、五輪の開会式を見よう!

 2013年の9月 ブエノスアイレスで開かれた第125次IOC総会にて東京での開催が決まってそこから8年が経ったいま
 明日オリンピックの開幕式が始まるというこの今現在、当時の熱狂が夢だったのかと思えるほどの絶望感が漂っている。

あ、あ、明日開会式なのに、今から考えるの?の、残り何時間あるの、、、

 すごいことが起きている。でもこれは現実だ、直視しなくてはいけない。あれだけ待ち望んだのに、選手を生で見るって決めて3年前チケットの抽選では80万円分くらい抽選予約したのに。。

 で、僕個人として、なんか言いたくなったので、数年後に見返して「あの時代は自分はこんなこと言ってたんだ。」と書き残したくなったのでメモがてら残しておきます。

■言いたいこと

 自分は、天邪鬼で人と違う事をしたいという逆張り志向が強い人間なので、大勢が決したことに対して正論をぶつけてもカッコ悪いと思う。いじめに加担する浮動票みたいな感じ。
 なので批判をしたいわけではなく、逆にここまでに準備してきた中で素晴らしいと思った人/組織を列挙してみたい。

■①さっさと辞任した人たち

 例えば、豊田章夫社長というか会社としてのトヨタ。豊田章夫さん自身は2014年にオリパラ組織委副会長に就任したけどその翌年に突然辞任している。何があったかはニュース記事程度しかわからないが、その後も最高位のスポンサーを続けながら適切な距離を保ち続けた。最近でもスポンサー陣の中で真っ先に、大会関係車両の提供は続けるが五輪関連のCMは流さないと発表した。既に大金を叩いて権利を獲得したものの共感を得られるものではないとサンクコストとして損切りできる辺りは撤退できずにズルズル行く傾向になる日本企業の中では秀逸な判断だったと思う。
 
 それ以外にもMIKIKO先生の辞任も。プロフェッショナルとして任された以上、権限を与えられないのであればと辞任したはず。歴史に残る国際的なイベントなので絶対関わりたいはずだけど、プロとして尊厳を持って辞任されたように思います。
 自分はニュース程度しか情報を知りえないけど、これ以外にも五輪から離れた方はいたと思う。そういう方々は原理原則を持って決断していて称賛に値すると思う。

~ここから先は、期待と願望込みで~

■②橋本聖子会長

 なにげに立派だな。と思っているのが、橋本聖子会長。火中の栗を拾う形でオリパラ担当大臣・女性活躍担当大臣を辞任して組織委の会長に緊急就任した。アスリートの代表でもあり、アスリートと政治の橋渡し役は自分しかいないという責任感でここまで担当されていると思うけど、職務を淡々とこなしていて全てしょい込んで進めている印象。
 まだ終わってもいないので、リーダーとしての職務遂行能力、資質、覚悟と決断力、実績等々を評価する状態ではないけど、終わった後の後世の評価を楽しみに待ちたい人。

■③名もなき全ての大会運営関係者

 関係者のみなさんは、今何を考えて準備しているんでしょうか?今まで数年かけて準備してきたことがこの数か月で恐ろしく踏み倒され、変更され続けても必死に準備してこられたと思います。もう茫然自失で心折れてどうでもいいや~。と、思って仕事しているのでしょうか。それとも、残りの時間、自分の関与できる範囲ではキチっとやりきると思って準備されているんでしょうか?
 もし、一人でも後者の考え方の人が居れば自分は敬意を表し、その成果物であるオリンピック・パラリンピックを見続けたいと思います。
 戦場の華は殿ですよ。負け戦かもしれないが逃げずに踏みとどまり、被害を最小限に終わらせることができる人にはリスペクトです。イベント始まる前だけど期待を込めて勝手に称賛します。

■最後に
 やっぱり見ようぜ開幕式。そしてオリンピック・パラリンピックの全体を!これが、日本の一軍に名を連ねるの大人の現状です。直視しよう。

何をレガシーに残せるか?
 それは、コロナ禍やオリンピック準備のゴタゴタで散々見せつけらてた、意思決定負け、コミュニケーション下手(記者クラブを通じてでしか語れない)、昭和の慣習、価値観(ジェンダー、差別)からの脱却ではないでしょうか?
 自分自身変わらないといけないし、40代にもなって責任ある立場を担えてないふがいなさを痛感するばかりですが、この1か月間しっかり現実を直視し、その後焼け野原からどのように再出発するのかしっかり見極めたいと思います。


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