21歳年上の人からOB会の理事長を引き継いだ私の奮闘記
もうすぐ45歳になる私ですが、高校を卒業した直後から母校のOB会に理事として関わることになり、30歳を過ぎた頃に常任理事という肩書になり、45歳になるこの年に理事長という肩書に変わりました。「どうせ役割を負わされるなら思いっきりやってやろう!」と思い、理事長に就任してから今日にいたる8か月の間に取り組んだことをシェアします。具体的には
成功事例
失敗事例
現在取り組んでいること
についてお伝えしようと思います。と同時にそれを導入した際に起きた反発についても書いてみました。
成功事例
オンラインツールの導入
「オンラインツール」と書いていますが、要はLINEです。理事長に就任したタイミングで「これからのやり取りはLINEグループを作ったほうが楽だろう」と思い、提案しました。年齢層が高めな方が多いこともあり、多くいただいたご質問が「LINEグループって何?」と「どうやってそのグループに入ったらええの?」でした。私の肌感覚としては、60歳以上で仕事をリタイアしている方の1~2割はLINEグループの存在をよくわかっていない感じです。
ここでLINEグループをよくわかっていないメンバーを外してしまうと、LINEのみで連絡が完結するという効率化が達成できなくなるので、ここは粘り強くひとりひとり説明し、どうにか全員に入ってもらうことができました。このLINEグループですが、一部反省すべき点もあり、これについては最後に述べたいと思います。
反発
新しいことを導入しようとすると反発もあります。というか私の場合いつも新しい取組を導入しようと提案するので、反発されまくっています(笑)。よくもこんな私を理事長なんかに据えたものです。
「若いし自分の言うこともよく聞いてくれるだろう」と思っていた方には申し訳ないのですが、高齢化の進む組織を立て直すには、今までどおりのやり方では絶対に無理です。(反対に「もっといろいろやったらいい!」と応援してくださる方もいて、非常に励まされています)
LINEグループの場合、「絶対に入らないといけないのか?」「今までのやり方ではだめなのか?」という反発がありました。これに対しては断固として「LINEに集約します」の一点張りで押し通しました。だってその方が効率がいいし、今後別の人に引き継ぐときに次の人が楽だから。
そして結果的にどうなったか。これは私の前任者(理事長を卒業して副会長になっています)が一言、「みんなからのレスポンスがめちゃくちゃ早くなった」とのこと。これこそ効率化ですね。一部の年配の方からは「こいつ生意気やな」と思われたかもしれませんが、まあそういうものです。
失敗事例
ECサイト
LINEの導入が上手くいったものですから、他のこともオンラインでできるようにしたいと思い、年に一度開催する懇親会の会費をオンラインで集めようとチャレンジしましたが、これは失敗しました。失敗した原因には2つあって、ひとつはデメリットを理解してもらえなかったことと、もうひとつはLINE上でのディスカッションだったことです。
懇親会の費用は当日、現金で集めるということを続けてきているのですが、ドタキャンもあるわ、当日酔っ払った中で多額の現金を管理しないといけないわで、事故のリスクがかなり高いことを懸念していました。そこでECサイトを使って会費を事前に徴収してはどうかと提案してみたわけです。
ECサイトについては、BASEを使おうと思っていました。例えば「早割」のような形で早期申込者にメリットがあるような商品設計をするとか、懇親会に参加できないひとからも支援目的でお金を徴収できると見込んでいたからです。実際に私が別で関わっている部活のOB会ではこの取組が大成功し、会の財務状況が一気に改善しました。なので、より規模の大きい会ならもっと大きなお金を集められるのでは、と期待したのですが撃沈したのでした。
失敗理由①:デメリットを理解してもらえなかった
「懇親会当日に現金を回収する」。このことがどれだけリスクを含んだものであるか、理解している人が少ないなあとOB会のメンバーとやり取りする中で感じました。今まで同じやり方で一度も事故が起きていないので、それはある意味すごいことなのですが、現金を管理し続けないといけない人の負担を無くしたかったです。これは今後の課題です。
失敗理由②:LINE上でのディスカッションだった
最初のほうに私の取組を理解してくれている方もいると書きましたが、LINE上のディスカッションとなると、なかなかそういった方からの助け舟が出ません。なので、「反対派数人vs私のみ」という構図になり、文字だけのやり取りの世界ではかなり不利な状況でした。今後何らかの提案をするときは絶対に対面の場で初披露するようにしよう、とこの経験から学びました。
現在のとりくみ
オープンチャット
そして現在取り組んでいるのがLINEのオープンチャット。LINEグループと違って自分のIDを隠して参加できるので、見ず知らずのメンバーからいきなり友達申請される心配もないのが大きなメリットです。最初のほうにLINEグループの導入についての反省点というのはまさにこの点です。
これの導入にあたっては、上記失敗の反省をきちんと活かしました。タイミングよく私に好意的な年配の人たちと飲みに行く機会があったのですが、その場でオープンチャットを作成し、その時にいたメンバーでとりあえず立ち上げてみたんです。そうするとある人から「僕らはこういう新しいものについて疎いから、まずは体験しないとなんとも言えない」と言われました。結局「よく分からないから反対」ということなんでしょうね。
その後もオープンチャットについては対面の場でのみ話を進めるようにした結果、「やってみたらいいのでは」ということになり導入が決定しました。とにかく体験させる、が正解のようです。結果的に本格的に周知を始めたら1週間で100人以上が参加してくれるという結果になりました。
反発
そしてこれにもやっぱり反発はあるわけで。当初から私が理事長になったことを良く思わないメンバー(理事長になり損ねた人)から、「他にもSNSやってたけど、同じように進めるのか?」と聞かれました。実は他のSNSはあまり効果がなくほったらかしにしていたので、そこを突いてきたわけです。
私を責めたいのなら責めさせてあげようと思い、「それは効果がないからすすめるつもりはありません」と返し、怒らせてあげました(笑)。そうすると「SNSは多くの人を巻き込むから気をつけろ!」とか言ってきたわけですが、そもそもやっても反応がなかったからやめるのに「多くの人を巻き込む」という訳の分からない文句をつけてきました。
結果的にSNSの運用については今後整理していくということにしました。そうすると「それなら最初から整理した上で始めるべきだ」とのこと。整理ってちらかってからするものなので、何もしていない状態では整理も何もないと思うのですが、、、。
こんな感じで奮闘を続けております。
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