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週刊 ホテル田中新聞 号外|21.01.31

タイトルにも「号外」とありますが、今回のホテル田中新聞はホテル業界のニュースのご紹介ではありません!

私、田中幹人は株式会社L&Gグローバルビジネスを2月末で退職いたします。そして本日が最終出勤日です。この号外では今までを簡単に振り返りながら、感じていることをお伝えできればと思っています。


なぜL&Gに入社したのか

L&G以前のキャリアは”耐久消費財”という家電や家、車などの購入をする際に検討すべき情報が多く使用年数も長い商材を専門にしている広告制作会社でプランナーとして働いていました。最初はテレビやオーディオなどの”黒モノ家電”と呼ばれる商品を担当していましたが、後にアジアビジネス推進室という部署に異動になりました。(クライアントは日系企業なので窓口はマレーシア現地の方、ボスは日本人)

その部署で企業が発刊する雑誌を制作していました。いわゆるライフスタイル系の雑誌で、様々なライフスタイルの紹介はするもの最終的にはその企業が販売しているプロダクトにリンクさせるという”とんち”のような仕事で楽しかったです。全く読めないタイ語の文字校正をしている時はおかしくなりそうでした(สวัสดีฉันชื่อมิกิโตะทานากะ)

クライアントワークではなく事業者側にまわりたいと思い、マーケティングの職種で絞って転職活動を行い”仮設材”と呼ばれる工事現場で使う足場や仮設の壁などを作っているメーカーに移りました。ここがまぁ肌に合わず、働いている時はずっと鉛を背負っているような感覚に。見事なサザエさん症候群に陥り、人生の中でも最も働くことが嫌だった期間でした。

「ていうか、自分が使わない足場のマーケティングってムズイわ!」と思い、衣食住に関わる仕事がしたいと思って転職したのがL&Gでした。ホテルは衣食住の全てに関われる珍しい仕事です。特にL&Gは自社でアパレル商品を作ったり飲食のメニューも社員が開発しています。「めっちゃ衣食住やん!」と感動したのを覚えています。

L&Gで働く上で意識していたこと

メンバーの多くは同世代(現在、私は31歳ですが影でおっさんと呼ばれていたことが先日発覚しました)で、”バイブス採用”と会社が言っているくらい価値観が似た人が多くてとても働きやすかったです。

入社してまず意識したのは「情報発信」です。Twitterのアカウントを新たに開設し、学んだことはnoteにまとめるということを始めました。代表の翔子さんは私が入社する前から積極的にSNSを使用していましたが、当時社員の方はそこまで活発でもなく「どんな会社か中の人が発信してくれたらもっと分かるのにな〜」と思い、力を入れるとしたらここがポイントだろうなと思いました。

HOTEL SHE, KYOTOに配属になり、「どうやって接客をすれば結果が出るだろう?」と思って試行錯誤したり

そもそも宿泊業界ってどんなところなんだろう?と社外の方に質問しに言ったり

仕事にプライベートに、とにかく学んだことは自分なりにまとめて文字にして日夜発信していました。そんなことをしていたら、京都に引っ越ししてすぐの時にとあるバーに行き、ソフトドリンクを頼んだところ

「いやいや、うちはバーだからアルコールを頼んでもらわないと!」

と言われ、お酒が飲めなくても酒場を楽しみたいぜ…と思っていろんなお店を回っていると”ジモコロ”というメディアのライターの方が「ノンアルでも楽しめる京都の酒場というテーマで記事にしませんか?」とご連絡をくださり記事になったりしました。(いぬいさん、お元気ですか?また美味しいもん食べにいきましょう!)

酸いも甘いも届けていれば何かに繋がるということを学習した私はその後も、仕事にプライベートにTwitterとnoteを続けます。社内のメディアでも記事を書かせていただくことが増えたり、社外のメディアでも寄稿させていただくようになりました。

ホテルのオペレーションに入りながら、記事を書いたりSNSを運用したりしているとPR的な動きが少しずつ大きくなっていきました。自分の中で目標としていた、大学で授業をさせていただくというような貴重な機会をいただいたことも、とても思い出深いです。(32歳の達成目標が2年早まりました)

”Tourism Academy SOMEWHERE”という「分野を越境し、観光の未来を創り上げる」をキーワードに、観光業界の未来を支える、人材育成のためのアカデミーの運営にも携わらせていただきました。その中で、観光業界に従事する多くの素晴らしい方々を知ることができました。池尾さんはじめ、Intellectual Innovationsのみなさま、大変お世話になりました…!

全く違う文脈ですが、私は音楽がすごく好きでしてTwitterのフリートでもひたすら好きな曲を紹介しまくっているのですが、憧れのアーティストとプロジェクトをご一緒させていただいたことも嬉しかったです。「あの!SIRUPさんと!Zoomで打ち合わせしてる!!!!」と興奮しているのに真顔を保つのが大変でした、、、(Newアルバムのリリース決定めちゃくちゃ嬉しいです)

それもこれも、L&Gという業界からも注目されている会社で働かせていただいているからで「どこで働くか」という選択はとても重要なことだと実感しました。表現はよくないかもしれませんが、自分の置かれている環境をいかに利用するか、そして自分にとっても会社にとってもメリットになる動きをどのようにするかをずっと考えてきました。

ですので、このような素晴らしい環境を用意してくださった会社には深く深く深く感謝しています。そして一緒に働くメンバーがとてもチャーミングで楽しい時間を過ごすことができました。(特にHOTEL SHE, KYOTOのメンバーありがとう〜!

今後はどうするか

3月からは長崎で350年以上続く温泉旅館で働くことが決まっています。ホテルのスタートアップから老舗旅館と環境はガラッと変わりますが、今まで経験してきた広告制作会社での企画のプランニング、仮設材メーカーのマーケティング、そして同じ宿泊業であるL&Gで学んだことをベースに貢献できればと思っています。

今後、個人としての研究テーマは「地方で選ばれる宿の作り方」です。そのテーマの構成要素として以下の内容を中心に私が学んだこと、試行錯誤したことをお伝えできればと考えています。もしご興味ありましたらTwitterやnoteのフォローをしていただけますと、幸いです!

☑︎ マーケティング
☑︎ 広報・PR
☑︎ サービスサイエンス

入社前日に社内のイベント企画「平成ラストサマー」に参加させていただき、そこからあっという間の2年半でした。こんなにホテルや宿泊業が好きになれたのは間違いなくL&Gという会社のおかげです。ありがとうございました!



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