マスコミ経験者が語る「プレスリリース」の真実

私はテレビマンとして報道や番組制作を担当していました。その時に「プレスリリース」を受け取る側でした。

プレスリリースとは何か?
新商品の発売や新サービス、新規事業の開始、あるいは経営・人事などの企業情報をメディアの記者が利用しやすいように文書や資料としてまとめたものです。つまりマスメディアに向けて「うち、こんな事やっているから取材してくださーい!」というものです。今はオンラインも多くなっていますね。

プレスリリースを「作成する側」の方は結構いらっしゃいますが、「受け取る側」はなかなかいないかなと思うので今日は「プレスリリースの真実」をお伝えしますね。今後プレスリリースを書く予定がある方は要チェックです。

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①マスメディアは常にネタを探している
私がテレビ局にいた時は週に1〜2回「ネタ会」というものがありました。
実はこれが苦痛で。

というのがそんなにネタってないわけですよ。しかも他局でも新聞でも取り上げられていない「新ネタ」となると滅多にあるもんじゃないんです。でも、上からは「何か新鮮なネタはないのか?」と迫られる。

つまりマスメディアというのはネタに飢えていてネタを探しているものなのです。

だから「出してもムダなんじゃないかな」と諦めてしまうのはかなりもったいないのです。私も実際にプレスリリースから面白い特集取材が出来た経験は何度もありますから。

②プレスリリースは第一印象重視
とはいえ、マスメディアの人は忙しいのです。そしてものすごい量のプレスリリースが届きます。そこで目を止めて「んっ?なにこれ?」と思わせる事ができるかどうか?これが勝負なのです。

タイトルの付け方
キャッチーな言葉選び
画像の選定など

中身を詳しく読んでみたいと思わせる工夫が大事なのです。

ただし、情熱や想いをふんだんに込めた、長ーいプレスリリースはパスされやすいので要注意です。プリントアウトされたものであればページ1枚にまとめられているくらいがベストですね。

③絵が想像できるかどうか
これはテレビ特有かもしれませんが、どんなにいい素材であっても「絵」がなければ取材は難しいです。テレビ取材をしてほしいと思うならば、何か動きがある「絵」が欲しい。いい話だけのインタビューで繋ぐのは厳しいのです。

逆に言えば「こんな絵が撮れますよ」という提案が出来ると取材に来てもらいやすくなるというわけです。
例えば「祭り」とか「イベント」とか「大会」とか「収穫」とか。
規模は関係なく「動き」が欲しいです。

そして、取材対象者が「しゃべれる人」だとさらに好印象です。今で言うならば
「ライブ配信やってますのでご覧ください!」とかあるとその人の話す雰囲気なども捉えられるのでありがたいわけです。

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まとめると、忙しいマスメディアの方々のネタを探すという煩わしさを取り払ってくれるようプレスリリースは、かなり重宝されるというわけです。向こうから「一度話を聞かせてください」「ぜひ取材をさせてください」と言わせるような効果的なプレスリリース、ぜひチャレンジしてみてくださいね!


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