退職とコロナと私

私は2018年末にテレビ局を退社しました。理由はいろいろあるのですが、簡単に言えば「仕事と育児の両立」が出来なかったという事です。

私、仕事が大好きなんです。自分がやった事が誰かの役に立って、評価される。しかも、超テレビっ子だった私にとって、テレビマンという仕事は幸せだったんです。朝から夜まで仕事・仕事・仕事。テレビ局で働くということは、そういう事だと腹を括ってたつもりでした。でも、自分が母親になっても、働き方はなかなか変えられず。1日2時間くらいしか一緒に過ごせない日々が続きました。「このままではいけない」と、自分のアイデンティティそのものだった仕事を辞める事にしました。

そして、「よし、起業だ!」と思い、準備を進め、不慣れながらも何件かお仕事を取って、これからという時に、ぴったりコロナ…当時はオンラインなんてまだまだ浸透しておらず、対面でやろうと思っていた全仕事がキャンセル。子供たちも休校になり、私は家から出られず。ここから、半年間無収入になりました。

何から手をつければいいんだろう…

今まで、仕事によって自分の存在を定義してきていた私は、働けない、働いていない自分が受け入れられず、完全否定されたような気持ちになってしまいました。自分には何の価値があるんだろう?自分は誰の何の役に立てるんだろう?テレビマンじゃなくなった自分に何が残っているんだろう?自分ととことん向き合う時間は、しんどくてしんどくて、たまらない時間でした。

テレビマンとして忙しく働いていた時は、自分に向き合う時間なんて全くありませんでした。コロナにならなかったら、退職後も向き合う事はなかったかもしれません。「もう何もかも辞めてしまいたい!」と思うほど、自分と向き合う時間がなかったら、今の私はいません。

そして、自分で自分と向き合うのはめちゃくちゃ大変なのに、他の人から客観的にアドバイスをもらうと、意外とすんなり解決しちゃったりする事も分かりました。自分の事って、自分で分かるって思うじゃないですか。私もそうだったんです。他人に分かってたまるか!みたいな。でも、自分の事は、自分が一番分かってないんですね。何でも自分1人でしようとしない。自分で出来ない事は、他人に頼る。これ、めっちゃ大事。

って事で、退職して、起業して、コロナになって、無収入になって、初めて自分と向き合って…という話。今思えば、私の人生の分岐点だった気がします。

今回は自己紹介がてら、さらっと書いたけど、自分と向き合うって何?とか、どうやって向き合うの?とか、向き合って何の得があるの?とか、結局その結果どうなったの?とか、また改めて書きますね。

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