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お金で買えないもの

世の中は大抵お金で買えると言われている。
恋心ですら、キャバクラやホストでの擬似恋愛できるのだから買える?のか。
客側が真剣になる事もあるだろうから買えるんだろうな。

結婚も、相手が好きという恋心ではなく、安定した収入を第一条件に上げる人もいるので(それも割と多数派?)
結婚こそお金で買えるものなのかもしれない。
私はたまたま収入とか全く気にせず恋心だけで恋愛だの結婚だのしてきた人なので、共感は出来ないけれど、世の中そんなものかもな、とはわかってはいる。

では、本当にお金で買えないものってなんだろう。

私は、思い出なんじゃないかと思ってる。
特にまだ何者でもない、肩書きも収入もない、ただの学生の時の恋愛は、100%ピュアだ。

初めて付き合った中1。三学期に渡していた手紙の返信を走って持ってきてくれたこと。書いてあったこと。プレゼントされた仲良くねと書かれたマスコットやミッキーの櫛。
それらを渡す時の照れた表情。
お互い俯いたままだった。
そんな色々が私の心の中でいつまでも輝いている。

当時ハマってたいくえみ綾の漫画。私はヤンキー路線の紡木たくより、バンド路線ないくえみ綾が好きだった。

佐野元春をラジカセでかけながら、メロンパンを頬張り、漫画を読んでいた。そして漫画の中のお兄さんに…ではなく可愛い主人公の女の子に憧れを抱いた。
厳しい学校だったから、自由な校風な学校へ通うストーリーが羨ましかった。

今、51の私の欲しいものは特にない。
あるとすれば、71の時に、あの頃楽しかった!となれるような素敵な思い出を作る為、日々重ねて行くということかな。トキメキだけじゃなくても、目の前のこと、仕事や育児、趣味、没頭して頑張ること。それが後に思い出になる。

思い出スイッチは、捻ると脳内はいつでも40代にも30代にも20代にも10代にだって戻れる。
思い出データを起動して眺める楽しさ。
これからも日々楽しんで行こうと思う。キラキラとね。

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