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【RWC2023】出場チーム紹介① プールA

開催国フランス、伝統国ニュージーランドが開幕戦で激突。
この2強でプール戦突破は決まりか?

ラグビーワールドカップ2023™フランス大会の出場チーム全20チーム、プールごとにチームや注目選手を紹介します。今回はプールAです。

開催国フランスは開幕戦で世界ランキング3位、過去のワールドカップで最多優勝を誇る強豪国ニュージーランドと対戦します。

チーム紹介

フランス

愛称:レ・ブルー(Les Bleus)
エンブレム:雄鶏
ヘッドコーチ:ファビアン・ガルティエ
キャプテン: アントワーヌ・デュポン

開催国としてワールドカップが決まってから、2023年をピークにするようにチームを作ってきました。その集大成を迎えます。これまでのワールドカップでは過去3回の準優勝があるもの優勝はない「シルバー・コレクター」でしたが、開催国として優勝を狙います。
欧州6か国対抗シックス・ネイションズでは2022年優勝(グランドスラム達成)、2023年2位と実力は十分です。
懸念材料があるとすれば絶対的司令塔として前回大会(W杯2019日本大会)で20歳で活躍し期待されたSOヌタマック選手の負傷による代表外となったことでしょうか。

ニュージーランド

愛称:オールブラックス(All Blacks)
エンブレム:シダ(シルバーファーン)の新芽
ヘッドコーチ:イアン・フォスター
キャプテン:サム・ケイン

ワールドカップでは最多タイの3回の優勝をしている「ラグビー王国」ニュージーランド。2023年現在、世界中の全代表から勝ち越している唯一のチームであり、誰もが知るラグビー大国です。昨シーズンは低迷して世界ランキング5位(史上最低ランキングが5位!)になったものの、今シーズンは南半球4か国対抗ザ・チャンピオンシップで勝ち越し現在2位に位置しています。
33人の登録メンバーの合計キャップ数は1400を超える経験豊富なメンバーがそろい、2023夏は他国よりも安定したチーム作りができている印象です。特に司令塔であるSOは、前回大会の正SOであるモウンガ選手の他、マッケンジー選手、バレット選手とワールドレベルの選手が充実しています。

イタリア

愛称:アッズーリ(Azzuri イタリア語で”青”)
エンブレム:イタリア国旗
ヘッドコーチ:キーラン・クロウリー
キャプテン: ミケーレ・ラマロ

欧州6か国対抗シックス・ネイションズの一員であるイタリア。苦しい試合が続くものの2022年にはウエールズに勝利するなど力をつけています。手足の長さを生かしたバックスの速い展開が魅力です。
また、W杯2023前には、イタリアで日本とテストマッチを行うのも日本としては気になる試合です。
ニュージーランド、フランスの2強にどう食い込んでくるのか?注目です。

ウルグアイ

愛称:ロス・テロス(Los Teros 国鳥)
エンブレム:ナンペイタゲリ(国鳥、別名が”ロス・テロス”)
ヘッドコーチ:エステバン・メネテス
キャプテン:アンドレス・ピラセカ (仮、登録選手未発表)

南アメリカでは強豪アルゼンチンに次ぐ実力を持ち、W杯2023南北アメリカ予選プレーオフでアメリカ合衆国を破って出場を決めました。
ウルグアイといえば、前回のW杯2019日本大会の釜石で行われたフィジー戦で30-27で勝利し、この大会で最大の番狂わせと呼ばれました。
今大会も番狂わせがあるのか?台風の目になってほしいと期待します。

ナミビア

愛称:ウェルウィッチアス(Welwitschia アフリカに生息する植物)
エンブレム:サンショクウミワシ
ヘッドコーチ: フィル・デービス
キャプテン: ヨハン・ディーゼル (仮、未発表)

アフリカ大陸で南アフリカ共和国に次ぐ実力(とはいえ、差は大きい)。アフリカ大陸ではナミビア以下も差があるため、チームの強化難しくW杯には出場するが勝利がありません。
前回大会W杯2019では、釜石で行われる予定だったカナダとの試合が台風により中止となったため、全敗通しだった2国のうち得失点差でカナダを上回ってプール戦4位となったのがチーム最高位。中止になったことで合宿地・宮古市でファンとの交流を行い話題となりました。

世界ランキング(2023.8.21時点)での各チームの位置

 2位 ニュージーランド
 4位 フランス
13位 イタリア
17位 ウルグアイ
21位 ナミビア

ニュージーランドとフランスがとびぬけて強いプールで、トーナメント進出もこの2チームが濃厚です。
一方で、W杯ではなかなか勝てないウルグアイとナミビア、1勝が欲しい両チームの戦いには注目です。

個人的注目選手3選

フランス: SH アントワーヌ・デュポン選手

開催国フランスのキャプテン。
前回大会は若干20歳で正SHとして鍛えられ本大会に期待がかかるデュポン選手。フランスの「シャンパンラグビー」の起点としてどこにでも顔を出し試合をハンドリングします。ディフェンスでも小柄ながらも大きな選手の密集にも果敢に飛び込み、タックルする姿は手に汗を握って応援します。
2021年にはワールドラグビー最優秀選手にも選出されたワールドクラスのSHです。

ニュージーランド:SO ダミアン・マッケンジー選手

前回W杯2019は、正SOか?の声もありましたが、直前のけがで出場を断念。そのマッケンジー選手が満を持してW杯の舞台に登場します。司令塔としてもキッカーとしても試合をコントロールし、身長170cm台と思えない存在感を見せます。
ゴールキックのルーティンでゴールポストに向かってほほ笑むことから「微笑みの貴公子」と呼ばれています。

過去にはリーグワン・東京サントリーサンゴリアスでプレー。
また帰ってこないかな。。。

イタリア:WTB アンジェ・カプオッツォ選手

フランス生まれフランス育ちでイタリアを選んだ若きエース。
2022年に代表入りするとデビュー戦となったシックス・ネイションズ2022スコットランド戦で途中出場ながら2トライを挙げる活躍。その翌週のウェールズ戦ではに2007年以来の勝利に貢献。2022年のワールドラグビー男子15人制新人賞に選出されました。

プールスケジュール

9月8日 (金) フランス - ニュージーランド@サン=ドニ
9月9日 (土) イタリア - ナミビア @サン=テティエンヌ
9月14日 (木) フランス - ウルグアイ@リール
9月15日 (金) ニュージーランド - ナミビア@トゥールーズ
9月20日 (水) イタリア - ウルグアイ@ニース
9月21日 (木) フランス - ナミビア@マルセイユ
9月27日 (水) ウルグアイ - ナミビア@リヨン
9月29日 (金) ニュージーランド - イタリア@リヨン
10月5日 (木) ニュージーランド - ウルグアイ@リヨン
10月6日 (金) フランス - イタリア@リヨン


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