選手目線で体験する国立競技場『国立競技場ツアー』
国立競技場では、イベント日以外は一般開放され、見学できるツアーがあるのはご存じですか。
実サッカー・ラグビー選手が使う更衣室（ロッカールーム）からフィールドに向かう緊張感を味わったり、陸上選手と同じトラックを走る体験は感動の連続でした。
行き方、予約の仕方
空きがあれば、国立競技場直接行って入場することも可能ですが、できればインターネットで予約をしていくことをお勧めします。
予約サイトから予約をし（簡単なのでやり方省略します）、クレジットカード払い、またはコンビニ払いで決済をすると、予約時に登録したメールあてにQRコードが送られてきます。
予約した時間になったら、国立競技場Cゲート付近の受付でQRコードを見せると入場できます。
ツアーで感じられる内容
国立競技場は、観客のメインの入場口が1階、選手がプレーをするピッチが地下2階になります。
1階で受付をして、ツアー開始地点の地下２階へエレベータで移動します。ツアーといってもガイドをする方が付いて団体で歩くわけではなく、パンプレットを見ながら自由に散策します。
ツアーの一番最初は、地下2階にある駐車場エリアの『Sign Wall』。
2021年に開催された東京オリンピック・パラリンピックの選手やスタッフが地下2階の駐車場エリアにサインや大会への決意などを壁に記しました。その一部が公開されています。
Sign Wallから会場入りすると、選手の準備エリアに入ります。
試合前に選手が待機、インタビューのシーンで見かける『TOKYO,JAPAN』『NATIONAL STUDIUM』の壁。
同じエリアには、実際にTOKYO2020で使用された表彰台や聖火リレーのトーチが展示され、触れて記念撮影ができます。
準備エリアの両側には更衣室（ロッカールーム）が続きます。
この日は片側は『ラグビー特別展示』（後述）が開催されていました。
反対側はサッカーで誰もが知るレジェンドたちのジャージやなでしこジャパンの試合球とジャージなどが展示されていました。
また、更衣室前の壁には昨年のオールブラックス、サッカーのFCバルセロナなど試合をしたチームの選手によるサインがされ、壁の1つ1つも見逃せません。
選手がスタジアムに入場するゲートを通って、フィールドに入ります。
実際のピッチサイドから見るスタンドはとても大きくて、でも意外と座っている人を識別できそうなくらいは近くて、観客が入ったら圧倒されそうです。
トラックには陸上短距離走のラインがあり、実際に100ｍを走ることもできます（日によっては、トラックがマットで覆われていて走ることができない場合もあります）。
この日は『憧れの芝生開放DAY』（後述）で芝生も体験。普段は芝生には足を踏み入れることはできませんが、近寄って芝に触れて感じることはできます。
ピッチを堪能したら、一気に４階の第３層へ。
先ほどは下から上を見ましたが、今度は上から下を見学。試合の観戦では３階席に入ったことがないので初めての３階席。急こう配になっている観客席は、フィールドを一望でき「試合全体とスタジアム全体を楽しむ」には最適です。が、高所恐怖症だと怖いかも。
３階席の通路を利用して、選手が試合で座るシートを展示。
実際に選手が使用したシートは背もたれが高く、大きな選手も座り心地が悪くなさそうな快適さでした。
4階からの東京の景色を見ながら、ツアーは終了しました。
体験後記
試合の日は選手だけが感じることができるものは、観客である私たちにはわからない。でも、同じ空間に立って、同じものに触れることで、感動が伝わってきました。
特に準備エリアからフィールドに向かう室内灯のゲートを通り、急に視界の広さと明るさが開ける瞬間、押し寄せてくる緊張感のような高ぶりは、ここに立ってみないとわからない。
フィールドから観客席を360度見渡して、たとえ観客のいないツアーでも、迫ってくる観客席に圧倒される。観客が味方だったら、これほど心強いことはないし、逆に敵だったら脅威になるだろう。
選手目線で体験する国立競技場、ぜひ体験いただきたい。
【限定(2024年6-8月)】2024年特別展示
2024年6月から『ラグビー特別展示』を開催しています。
場所は選手更衣室（ロッカールーム）、2024年6月22日の日本代表vs.イングランド代表でイングランドチームが使用した更衣室での展示です。
1987年第一回ワールドカップ以来の日本の軌跡のパネルの展示から、2015年第8回大会で日本が南アフリカを破った『ブライトンの軌跡』の試合球と日本代表/南アフリカ代表ジャージと続きます。
その隣には、ラグビーワールドカップ2023™フランス大会の各国代表ジャージが並びます。
期間限定公開です。ラグビーファン必見です。
6月10日（月）～ 8月21日（水）※予定
※国立競技場スタジアムツアー開催日に限る
【限定（終了）】2024年「憧れの芝生開放DAY」
2024年6月23日、2020年のツアー開始以来初めて芝生エリアが1日限定で開放されました。天然芝の張替え前にツアー客を入れる、ということでした。
前日にラグビー日本代表がイングランド代表と対戦したピッチに立ってきました。コートのライン、ゴールがサッカー仕様だったのは人気を反映してか..残念でしたが、選手と同じ場所に立つことができたことに感動しました。
手や足に感じた芝生は想像以上にふかふかとして、でも足が沈み込みすぎない地面を全身で感じました。
昨日スクラムをしたであろう場所もすでに美しく養生されていました。グラウンドキーバーの仕事の速さと美しさに感動。
次の開催は未定ですが、気になる方は公式サイトをチェックください。
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