見出し画像

【観戦記】日本代表vs.ウルグアイ代表 ~2022ジャパン本格始動

2022年初夏のテストマッチ4連戦の第2戦。
初戦は日本代表を目指すNDSジャパンのメンバーによるチームだったのに対して、第2戦目からは日本代表が登場しました。
ワールドカップまであと1年、代表枠に入るための戦いは始まっています。

ウルグアイ代表とは

日本の反対側である南米大陸に位置するウルグアイ(正式な日本語名はウルグアイ東方共和国)。愛称はウルグアイの国鳥である「LOS TEROS(ロス テロス)」水色のジャージの胸にも鳥が描かれています。
男子ラグビーでは世界ランキング19位(2020/6/17現在)で、ラグビーワールドカップ™2023フランス大会のアメリカ大陸枠を一位通過でワールドカップへの出場権を獲得しました。近年、力をつけているチームです。

日本での試合といえば、ラグビーワールドカップ™2019日本大会では岩手・釜石復興スタジアムで格上のフィジーを破った試合は「釜石の奇跡」と呼ばれ日本ファンを魅了しました。アテンドの少年がアンセムを熱唱したことにキャプテンが感動したのも話題になりました。

試合の注目ポイント

前週でNDS(ナショナルデベロップメントスコッド)が快勝したウルグアイを相手にジャパンの本命の日本代表が挑みます。

といっても、メンバーを見ると初キャップ予定の3人を含め、若い選手が多い日本代表チーム。それを堀江選手・リーチ選手等のベテランが固めます。注目は、SO山沢選手。2017年の3キャップ以来4年ぶりに日本代表に帰ってきました。愛称”ファンタジスタ"のとおり、リーグワンでは観客を驚かせるプレーを見せるとともに、力強いディフェンスを身につけパワーアップして日本代表に帰ってきました。

普段WOWOWやJスポーツでも試合を観戦できないウルグアイ。
そんな中でも、先週のウルグアイ戦初戦で気になったのはSOのFelipe Etcheverry(エチェベリ―)選手。チームの司令塔としての役割はもちろん、正面から自ら突破するパワーも高いハイパントを自ら取りに行くスピードとジャンプも魅力でした。今回も注目です。

凄いぞ!ミクニワールドスタジアム北九州

会場は、ミクニワールドスタジアム北九州。何がすごいかというと、11段の座席の後ろはすぐ海。キックのボールが海まで飛んだ時のために船が海に待機する日本でも珍しいスタジアムです。

南サイドスタンド2階からバックススタンドを見ると海の近さが分かります。風がつよくボールが流れやすそうな天候の中、山沢選手・エチェベリ―選手のキックで#海ポチャはあるのか。

バックスタンドの写真で分かる通り、とにかくフィールドと近い。選手とも高さが近く、興奮が伝わる会場です。私は南サイドスタンド1階最前列の座席。プレーの位置によっては「D(=リポビタンDのログがプリントされたゴールポストカバー)が邪魔!」と言ってしまうほどゴールが近い座席でした。

試合中に控え選手がゴール裏にくると気になって試合が見えないくらい近い!

という迫力満点、興奮必至の会場で試合を待ちます。

ジャパンの強みを見せた試合展開

(出典)https://www.rugby-japan.jp/match/23296

開始3分のゴール前でのラインアウトからモールでゴール直前まで来るとモールの一番後ろにいたHO坂手選手が敵のディフェンスが薄いアウトサイドに飛び込んでトライ。早速先制した。
幸先よく先制したがその後は相手陣内に入るが点が取れない時間が続きます。しかし相手のペナルティに助けられPGで天を重ねます。その後攻撃で点を取ったのは前半終了近い38分、相手のパスが乱れこぼれたボールをCTB梶村選手が足に懸けてボールを前に運ぶと、WTBファンデンヒーファー選手が相手とチェイスして体勢を崩しながらもキックでさらに前進、そのボールに追いついたCTBライリー選手がゴール直前でキャッチしトライ。バックスの連携の良さと個人技で魅せたトライでした。
後半はさらに攻撃を加速させます。後半49分にはラインアウトからモールで押し込むトライでFWの強さを見せると、その後は同じくモールで押すと見せかけてHO坂手選手からSH斎藤選手、WTBファンデンヒーファー選手に素早く右展開しトライとパターにゅたかな攻撃を見せてくれました。
また後半63分には、グラウンド中央からNo.8マキシ選手がビックゲインで22m付近まで運ぶと、トップスピードで入ってきたCTB梶村選手に渡しそのまま走ってゴールに持ち込みます。
ラスト10分でPR稲垣選手がイエローカードで10分間退場すると、人数が少ないところをウルグアイに攻めこまれ、失点を許すシーンもありました。しかし、全体的には終始日本代表がリードした試合でした。

次は強豪フランス戦

2022年最初のテストマッチ相手ウルグアイに2連勝した日本。
次の相手は世界ランキング2位、RWC2023に向けて上昇しているフランス代表です。フランス戦では日本の世界の中での立ち位置が試されます。

#GoWithTheBrave

https://twitter.com/JRFUMedia/status/1540603986587566082?s=20&t=w87aGM7HPU_SDYq8Us-soQ


サポートはラグビー関係のクラウドファウンディングや寄付に充てます(例:ブラインドラグビーのイングランド遠征)。「いいな」と思ったら、サポートをお願いいたします。