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【観戦記】関東大学オールスターゲーム2022 🌸春の祭典🌸

今年も来ました、関東大学オールスターゲーム2022。
春の公式戦が終わった各大学からスター選手が揃う、関東大学ラグビー夢の祭典。公式戦では敵になる対抗戦/リーグ戦内の各チームから選出されたメンバーがチームを組み、公式戦のリーグシーズンではでは試合をしない対抗戦/リーグ戦が対戦する。

メンバー紹介

個々での勝ち負けや活躍は何にも繋がらない「お祭り」要素の強い試合ですが、各大学とも全く手を抜かない。
監督は対抗戦:帝京大学相馬監督、リーグ戦:東海大学木村監督と昨シーズン対抗戦/リーグ戦の優勝監督が采配を振るう。ラグビー7人代表で明治大学主将のWTB石田選手等、チームメンバーも昨シーズンに試合を盛り上げたメンバーが揃う。これだけのメンバーが一度に見られる贅沢な試合だ。

(出典)関東ラグビーフットボール協会

試合展開

会場はバックスタンドを中心に各校の部員が陣取る。自分の学校の選手の応援だけでなく、選手入場から全てのプレーに会場が盛り上がる。最近は「Shhhhhh!」と言われるラグビー場で久々に地を這う男性の低い感性にテンションが上がった。

小雨が降る中でキックオフ。
今年はリーグ戦選抜と対抗戦選抜で点を取り合う均衡した試合となった。
先行したのはリーグ戦選抜。前半3分にラインアウトでボールを確保するとパスダミーで相手を躱したSH前川選手(日本大学)がラインブレイクするとその後フェーズを重ねてLOボギドラウ選手(流通経済大学)がトライ。しかし、すぐに反撃した対抗戦選抜は11分にリーグ戦選抜の攻撃を強烈なタックルで相手がこぼしたボールを拾うと素早く展開、WTB高本とむ選手(帝京大学)が相手のディフェンスとを突破するとそのまま30mくらいで相手を振り切りラン、フォローするCTB廣瀬選手(明治大学)にボールが渡るとさらに加速し、そのままトライ。
<<このまま全部書くのは省略>>
お互いにアタックの応酬で息をつけない展開の80分で、対抗戦が最後に逆転して辛勝した。急仕立てのチームだからこそ、チームプレーよりも個人技が光り、チームは個人の強みを活かすように機能した。

https://www.rugby.or.jp/files/document/1530-5.pdf

この試合のピックアップ選手

どの選手も素晴らしかった!!
昨年から注目している選手も多いのですが、ここでは本試合で「おっ!」と改めて見直した今シーズン注目試合選手をピックアップする。

●武藤ゆらぎ選手(東海大学3年・SO)

昨シーズンも東海大学の司令塔を果たした武藤選手。
キックの精度はもちろん、司令塔として試合を作るなかで、チームメンバーをうまく使いつつ、自らも突破を見せます。パスと見せかけて自ら走ってトライをしたり、ロングキックをするかと思ったらグラバーキックで味方を走らせる。ボールを持つと目が離せない武藤選手を心の中で”ファンタジスタ!”と呼んだ。

●奥井章仁選手(早稲田大学3年・No.8)

高校時代から世代最高の選手と呼ばれた奥井選手が3年生となり、ますます光っている。基本的なパワーやスピードはもちろん、パス・タックルのスキルが高く目を見張るプレーの連続でした。後半に見せた相手にタックルされながらのバックスのような華麗なオフロードパスは、つい歓声を上げた。

●ジュアン・ウーストハイゼン選手(東洋大学1年・LO)

身長211cm、体重130kgの超大型新人。
話は聞いていたものの、今日のメンバーはそれほど小さいわけでもないはずなのに小人に見えるほどの規格外。単に大きいだけではなく、もちろんパワープレーも見せてくれる。背は高いもののタックルは低く鋭い。またモールでは支柱として味方を支える。今シーズンからリーグ戦Aに昇格した東洋大学の上昇気流になるか?期待大だ。

(番外編)水間夢翔選手(日本大学4年・WTB)

昨シーズンから注目している水間選手。私が日大を応援するのは水間選手がいるから、と言っても過言ではない。
自らのことを一言で、と聞かれれば「一言ではたとえられない 強いていうのであれば鏡餅」と称し、にわかファンが「スクラムに入り忘れてる?」と勘違いする小さな巨人は、パワーがあって俊足。自らトライにも行くし、積極的に相手のラインをパワーで突破に行く。一方でWTB得意のステップとスピードで相手を躱すプレーもうまい。やっぱり今年も大注目だ。

写真集


今シーズンも楽しみだ

試合後に、秋の対抗戦/リーグ戦のスケジュールが発表された。開幕は9月10日(土)、対抗戦の 筑波大学vs.明治大学が開幕戦だ。同じ日に昨年の準優勝早稲田大学も登場する。

オールスターゲームで素晴らしいプレーを見せてくれた選手たちが、夏の合宿を経てパワーアップして秋に帰ってくるのが楽しみだ。

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