【観戦記】日野RD vs. 釜石SW ~ #PRAYFORTONGA
毎週リーグワンに忙しい。
今週は以前よりラグビーダイナー「ノーサイドクラブ」またはオンラインの釜石ナイトでお世話になっている釜石SWをゆるりと応援に来ました。
対戦カード(試合のみどころ)
昨年まではトップリーグととプチャレンジリーグに分かれていた2チームが、DIVISION2で対決です。
昨シーズンの成績では格上の日野レッドドルフィンズ。今シーズン初戦はSA広島に快勝しています。元日本代表キャプテン、HC就任2年目の箕内HCの采配が楽しみです。
注目選手は、No.8堀江選手。静岡BR(元:ヤマハ発動機ジュビロ)で主将を務めたリーダーが日野RDに移籍しキャプテンに。今日は堀江選手がキャプテンになってから感染する初試合だ。2チームでリーダに選出されるほどのリーダーシップを試合でどう発揮してくれるのか?想像するだけでワクワクします。
一方の釜石SWは、リーグワン初戦のH三重戦をダブルスコアで落とし今回こそは勝利を目指します。
注目選手は… ってほど釜石を知りませんでした… 申し訳ない。練習を見ている友人が「落武者」「野武士」と称する山田選手は確かに気になってしょうがない。練習でも手を緩めず長い髪を気にすることもなくどんどん突っ込んでく山田選手の豪快なプレーは試合で見てみたい、と注目選手決定しました。
#PRAYFORTONGA
2022年1月15日、日本からはるか遠くのちいさな島国トンガ王国の領海で海底火山「フンガトンガ・フンガハーパイ」が噴火しました。日本まで津波が届くほどの大きな噴火は、トンガ王国の首都を壊滅的な状態にし多くの国民に被害を与えた。また海底での噴火により海底ケーブルが破損、電話やインターネットが通じず数日間世界から孤立した。
日本ラグビー界にはトンガ王国をルーツとしたラグビー選手が多くプレーをします。今でこそ海外ルーツの選手が半分を占める日本代表では、一番最初に代表になったのはトンガ王国の選手でした。留学生やプロとして来日している選手だけでなく、父親が来日しその後日本で生まれ育ってプレーをする2世選手もいます。
JSPORTS実況の住田アナがまとめてくれたトンガ出身の選手いちらんによると、日野RD ナシ・マヌ選手、トンガ モセセ選手の二人がトンガ出身です。
日本ラグビー界はトンガ王国のために立ち上がりました。Spoliveのスーパー応援の寄付、チャリティグッズの販売など続々と表明されました。この試合でも日野RD、釜石SWからチャリティグッズが販売されました。
HPへのリンクはこちら
会場の様子
秩父宮ラグビー場は朝から行列ができています。
日野RDサポータークラブメンバーは10:00に先行入場、一般は10:30に入場です。今日はバック席が全席自由席なので、私も開場15分前から行列に並んでスタンバイすることにしました。皆さん早くてすでに50番目くらいです。
開場で間隔をあけながら順番に入ります。
日野RDサポータークラブなので当然日野RD側が埋まるだろうと想定し、私は釜石SWサイドへ向かいます。あっさり最前列をゲット。特等席での観戦となりました。
席が決まって落ち着いたところで、メインスタンド側に回ってイベント会場に向かいます。
お目当ては #PRAYFORTONGA の両チームのチャリティグッズです。
まずは釜石SW。元日本代表・北の鉄人のレジェンド桜庭さんが自ら販売です。恐れ多い.…。冬の服装の上から重ね着できるLサイズを購入します。
続いて、日野RDでチャリティタオルを購入。日野RDのホームゲームとあってオフィシャルショップは大人気です。
お目当てのグッズを購入し、ようやく一息して会場を回ります。メインスタンド入口で各チーム恒例のような選手フラッグを堪能します。
元神戸Sの木津選手は移籍しても推しであることは変わりません。
イベント会場を堪能したところで、座席に戻ります。
両チームの練習が始まっています。釜石SWの選手・スタッフは#PRAYFORTONGA Tシャツで登場。気持ちが伝わってきます。
試合直前には日野RDの新しいキャラクターが披露され会場を挨拶で回ります。かわいさに思わず2ショットいただきました。ただいま名前募集中、いい名前が決まるといいね。
両チームともチームカラーは「赤」。そしてチャリティグッズも「赤」。
会場は赤く染まった。いよいよキックオフだ!
試合展開
詳細なレポートは日野RD公式noteにをご覧ください。
一進一退の攻防を進めるものの、どちらかと言えば日野RDペース。
最初のトライは前半22分。ゴール前のラインアウトからモールを形成し、日野の協力FWがい押し込む。モールの最後でボールを持っていたHO濱野選手がボールを置いてトライを決めた。一方の釜石も負けていない。31分にゴール前までボールを持ちこんだ釜石SWはBK陣がボールを展開する。左右に展開することによりできた相手のディフェンスの隙間をこじ開けるようにFLヘンウッド選手がゴールラインまで飛び込んでトライ。
その後1トライを決めた日野RDは、前半終了のホイッスルが鳴った40分以降も攻撃を続ける。FWで押し込むようにじわじわラインを詰めると同時に釜石SWのディフェンスを左に寄せたところで、密集から出たボールをSO北原選手が右のラインぎりぎりのWTV吉川選手に合わせるようにロングキックパスをし、WTB吉川選手がしっかり捕球しインゴールに持ち込み加点した。
前半を 20-10 と日野RDがダブルスコアで折り返した。
後半は日野RDペース。それでも点を取られまいと釜石SWが必死に防戦する。開始から日野RDが3連続得点で大きく突き放す。
57分、釜石SWのFLヘンウッド選手が相手選手へのノーバインドタックル(相手を支えずにタックルすること)。肩から直接相手に向かいかつ相手の顎部に当たる危険なプレーでレッドカードで退場となった。14人となった釜石Swはさらに攻め込まれることになった。
その後は完全に日野RDペース。3トライを連取する。71分にはハーフウェイラインよりわずか相手陣より出ボールを受けたCTBペニー選手が50m弱を走りきりトライをするシーンも見られた。
終わってみれば 56 - 17 。
ダブルスコアを超え、トリプルスコアに迫る大差となりました。
フォトアルバム
試合を終えて ~ #昇るか堕ちるか
試合の点数差ほどの力の差はなかったように感じました。しかし、釜石SWは大切なところで点数を取り切れない。2節が終わって勝ち点0はこれから先がなかなか厳しい。
DIVISION2は一番必死だ。
上位3チームがDIVISION1昇格の権利を得、下位3チームが DIVISION3降格のプレーオフに回る。上を目指すだけのDIVISION3、下に落ちないように戦うDIVISION1とは緊張感が違う。#昇るか堕ちるか 決死のDIVISION2の戦いは激しさを増していきます。
全然ゆるりじゃなかった。
これからもDVISION2から目が離せません。
(おまけ)日野と言えば🚚👏
日野RDボールのラインアウトの時に流れる手拍子。
パンパンパンパンパパパパパン👏
….
「トントントントン 日野の二トン♪」だ!
敵の応援をしていてもつい手拍子をしてしまう。
声を出して応援できなくても、自分たちの応援と分かるキラーフレーズを持っている日野は強い。
(おまけ)ペニ~~~~~😱😢
この試合の約1週間前、1月17日は日野RDのチャンス・ペニー選手の誕生日でした。
私の座席の後ろ、バックの座席2-3列目の日野RDのファンのお姉さま方。試合の終了に向けてなにやらごそごそ… 荷物から何かを出しながら何やら相談をしています。試合を見ているものの、気になってしょうがない。。。
試合後恒例の挨拶で日野RDの選手がバックスタンドに走ってきた。お姉さま方が並んでスタンバイ。が、しかし肝心のペニ―選手は途中で折り返してメインスタンド側に戻ってしまいます。
「ペニ~~~~~~😢😱😢」
お姉さま方の悲痛な叫びがバックスタンドに響きました。そして爆笑😂していました。バックに挨拶に来た日野RDの選手もそれに気が付いて苦笑気味😆
日野RDさん、素敵なファンがいます!ペニー選手に届けてください。
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