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【観戦記】ラグビーワールドカップ2019 プールD ウェールズ vs. ジョージア

対戦カード

シックス・ネーションズの優勝によって世界ランキング1位にも入ったウェールズ。順当にいけばウェールズの勝利です。ウエールズは初戦でどこまで力を出してくるのか、プールDはウェールズ、オーストラリアの2チームがプール戦通過間違いなし、と言われているが、そこに重戦車軍団のジョージアがどう絡んでくるか、この試合の見どころです。

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試合前

チームカラーが、ウェールズが紅色、ジョージアがえんじ色ということで赤対決。豊田スタジアムへの通りは赤でいっぱいになりました。パブの前や通りや広場のベンチでビールを楽しむ両国のサポーターが満載です。

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試合経過

最初からウェールズが攻め込みます。
前半5分、ゴール前15m付近でのウェールズボールのスクラムから、過ぎにボールを出して横展開をしたところに、後ろから走りこんできたCTBジョナサン・デービス選手にパス。そのままの加速でゲインしトライを決めました。
また前半12分には、センターラインからWTBジョー・アダムス選手がゲインラインを突破、そのパスをうけたSHグレース・デービス選手が30mを走り切り相手のゴール前までボールを運びます。最後は密集になったところからFLディプリク選手がボールを出し相手を蹴散らしながらトライ。
さらに前半18分にはWTBジョー・アダムス選手が、センターライン付近で相手のディフェンスを振り切り、その後、相手陣50mを相手に追いつかせず走り切りトライ。39分には横展開+ランでトライ。

前半だけでもFW押し、BKのランと多彩なパターンでトライを取ったウエールズが、29 - 0 で完封して折り返します。

後半は最初からジョージアが攻めます。後半42分にゴール前5mでのラインアウトからモールで押し込んでジョージアがトライ。FW戦に強いジョージアらしいトライでした。
ジョージアはその後も68分には横展開をしてのトライ。スピードアタックでも相手に迫りました。

とはいえ、ジョージアはウェールズに及ばず。ウェールズは6トライを挙げ、またジョージアにボーナスポイントを与えない王者らしい勝利でした。

ウェールズ 43 - 14 ジョージア
  (前半 29 - 0)

本試合のMVP

PoMはLOジェーク・ボール選手。派手なトライやキックはありませんが、出血をしても進み続け、止め続ける、セットプレーや密集戦での強さを見せてくれました。これぞワールドカップだから見ることができる世界レベルの「いぶし銀」なプレーでした。
後半は両方の鼻に止血のクッションをいれてのプレー。PoM発表時には大型ビジョンに打ちしだされて、場内は歓喜と拍手と爆笑で盛り上がりました。(本人も苦笑...)

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試合を終えて

とにかくウェールズが強かった。ウェールズは実直で当たりの強いセットプレーの印象があったのですが、今回はバックスのスピードが目立ちました。一方でやっぱりジョージアはフォワード戦が魅力。同じくパワー系のおーすトラリアとの対戦が楽しみです。

後半はジョージアがモールで押すたびに、会場からジョージアコール。ウェールズファン以外はほぼ全員がジョージアの応援をしたのでは?というくらいの大声援でした。こういう「つい応援してしまう」のもワールドカップの醍醐味の1つです。



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