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【観戦記】S愛知 vs. 宗像B~28年間、ありがとう

宗像サニックスブルース、28年間ありがとう。
休止前の最終戦を応援できたこと、幸せでした。

NTTジャパンラグビーリーグワン
DIVISION3 1-3位順位決定戦
   豊田自動織機シャトルズ愛知
      vs.
   宗像サニックスブルース

2022/5/8 16:00 キックオフ
パロマ瑞穂ラグビー場 (愛知県)

「ありがとう」を伝えたくて

今年の私は神戸Sファン。
#ジャパンラグビーリーグワン_ファン合同note ではコベルコ神戸スティーラーズの担当をさせてもらっている。5月8日(日)は NTTジャパンラグビーリーグワンDIVISION1第16節、我らが神戸Sはリーグ戦最終戦を迎える。相手は開幕戦で敗れたNTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安、絶対に負けたくない。応援に行きたい。

それでも、私は名古屋に行くことを選んだ。
日本ラグビー界を28年間で駆け抜ける宗像サニックスブルース(宗像B)の活動休止前のラストゲームをライブで一番近くで見たかったからだ。

宗像Bはスター選手不在の「雑草集団」、常にラグビー界では話題になり続けたチームだ。また、本拠地を宗像として地元に愛されるチームに成長した。まさに今のジャパンラグビーリーグワンが目指す未来を見せてくれたチームだった。

観戦だけじゃない。感謝を伝えたいと思った。
観戦歴20年あまりで初めて応援ボードを自作した。そして恥ずかしながらも味方が欲しくて【RT希望】で投稿した。

試合メンバーと(超個人的な)見どころ

宗像Bをウォッチしてるが、実は今シーズンは初観戦。
東京で試合がないから… と言い訳してJスポーツオンデマンド観戦にとどまっている。だから、初宗像Bがラスト宗像Bだ。

ミーハーな私の注目はWTBカーン・ヘスケス選手。ラグビーワールドカップ2015™イングランド大会で強豪南アフリカを破った「ブライトンの奇跡」で最後の逆転トライを決めた選手だ。
もうひとり、どうしてもプレーを見たかったのはFLスコット・カリー選手だ。2021年東京オリンピックで銀メダルに輝いた7人制ラグビーのニュージーランド代表が今季から加入した。

一方の豊田自動織機シャトルズ愛知(S愛知)はここまでDIVISION3で全勝、すでにDIVISION2への自動昇格も決まっている。しかし、メンバーはベストメンバーを温存することなく出場させる。全勝優勝への気迫か宗像Bへのリスペクトか。いずれにしても強力な布陣だ。

S愛知の注目選手はSO清水選手とR谷口選手だ。いずれも元コベルコ神戸スティーラーズ所属で私にとっては「お久しぶり」と声をかけたくなる見慣れた二人だ。それから成長してくるチームにとってトップリーグ優勝を知る二人は力強い指南役になっているに違いない。

試合の様子(やや省略)、会場の様子

会場は愛知県名古屋市・パロマ瑞穂ラグビー場。大好きな会場の1つだ。
バック席の一列目はとにかく近くて低い。ラインアウトになるとスローインするHOよりも低い(気がする)素晴らしい眺めだ。今シーズン最後の試合を最高の席で観戦できる。

青空が広がる会場にはS愛知と同じくらい(に見える)宗像Bのジャージや応援グッズを持ったファンが集まった。私が作った「ありがとうブルース」を持ってくれている人を発見するが恥ずかしくて声がかけられなかった(ゴメンナサイ)。

いよいよ最終ゲームの時が来た。

少し日が傾きかけた16:00に試合開始。先制点は宗像Bだった。開始5分、FW陣を中心に相手陣内に攻め込んだ宗像Bが、最後はFB八文字選手からWTB石垣選手渡りトライを決めた。「幸先がいい!」と思ったがさすがにD3王者のS愛知は直ぐに攻撃を仕掛ける。直後から激しい攻撃を仕掛けたS愛知が12分にラインアウトからモールを形成、そのまま一気に押し込んだ。ここから激しいS愛知の攻撃が始まる。前半を終わってみれば宗像Bは最初のトライの5点のみ、29-5でS愛知が大きくリードして折り返した。

後半のスタートは前半同様宗像Bの攻撃から始まった。後半4分にLO西井選手が「バックスか?!」と思うスピードとFWらしい勢いでS愛知のディフェンスラインを大きくゲインすると、横に展開し最後はSO竹中選手がトライを決めた。さらに宗像は追加点をするがS愛知も一切手を緩めない攻撃で宗像Bを追い詰める。そして、80分の合図が鳴ってもなおも攻撃をし続けて80分すぎてダメ押しのトライを取った。S愛知が最後まで徹底して攻めたのは宗像Bへの最大のリスペクトだと信じてる。

ノーサイド。

S愛知 55 - 29 宗像B

終わってみれば、ほぼダブルスコアでS愛知が圧勝した。
さすが全勝優勝の絶対王者だ。

試合写真集

おめでとう、シャトルズ

相手がラストゲームだろうと、自分たちの昇格が決まってようと、決して手を緩めない王者っぷりは圧巻だった。
おめでとう、シャトルズ。次はDIVISION2で会いましょう。

シャトルズよりブルースへのセレモニー

S愛知の優勝セレモニーが終わり、これで今日の日程は全て終わったかと思った時だった。

S愛知による宗像サニックスブルースへの感謝の気持ちを込めたセレモニーが始まった。

トップリーグ時代から下位リーグとの入替戦を戦い続けた両チーム。チームの実力が近く良いライバルだった。これまでの戦いのを振り返る映像が流れると両チームの選手、スタッフ、ファンがそれぞれの思い出がよみがえった。

S愛知からの花束贈呈、松園監督の挨拶の後、チームの写真撮影が行われた。さらに両チームの選手、スタッフの写真撮影にファンも加わった。

セレモニーが終わっても名残惜しいファンに、選手たちは最後まで挨拶をした。


ありがとう、ブルース

私はブルースファンとしては#にわか だったし、熱狂的じゃなかった。それでもいつも気になるチームだった。東京から宗像は遠いけど、時々無性に会いたくなるチームだった。

ブルースがあってよかった。ありがとう。
ファンの心に永遠に残り続けます。


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