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WORLD RUGBY AWARDS 2023

南アフリカの優勝の感動に沸いた翌日、パリのオペラ・ガルニエで世界ラグビーを統括するWorldRugbyによるこの年の素晴らしい選手、コーチ、レフリー、また功労者を表彰する「WORLD RUGBY AWARDS 2023」が行われました。


RWC2023優勝チーム

南アフリカ
ラグビーワールドカップ優勝の南アフリカチームが再び集結、シア・コリシキャプテンがワールドカップを総括しました。

ワールドラグビー殿堂(Hall of Fame)入り選手

いずれも世界的なスーパースターたちが殿堂入りを果たした。

Daniel Carter (ニュージーランド)
「ニュージーランドの至宝」と呼ばれた名プレーヤー。ニュージーランドのW杯2連覇の主軸として活躍、WorldRugby年間最優秀選手を3度受賞した。
Thierry Dusautoir (フランス)
10年にわたりフランス代表のフランカーとして活躍。W杯2011では準優勝に貢献し、WorldRugby年間最優秀選手に輝いた。
George Smith (オーストラリア)

オーストラリア代表のフランカー。タックル後に相手からボールを奪う「ジャッカル」の名手であり、彼の愛称からその名がついたほどである。
Juan Martín Hernández (アルゼンチン)
「El Mago(スペイン語で魔術師)」と呼ばれ、世界トップレベルに上昇するアルゼンチンを支えた存在。
Bryan Habana (南アフリカ)
南アフリカの伝説的ウィング(WTB)。引退時点で南アフリカ代表史上最多トライを誇り、2007年WorldRugby最優秀選手を受賞している。

傑出した貢献に対するバーノン・ピュー賞

George Nijaradze (ジョージア)
ジョージアラグビー協会の前会長。ジョージア国内のみならず、ラグビー・ヨーロッパの理事として、ヨーロッパ全土のラグビーの成長と発展のため尽力した。また、2016年にはWorldRugbyのジョージア初の代表となった。

国際ラグビープレーヤー・スペシャルメリット賞

John Smit (南アフリカ)
2011年WorldRugby殿堂入り。
南アフリカ代表111キャップを持ち、そのうちキャプテンとしてはW杯2007で優勝した試合を含む85試合に出場した。ピッチ外では2018年から2022年まで南アフリカラグビーの選手会であるMyPlayersの理事を務め、コロナ災いでラグビーの試合ができない選手たちに仕事を提供するはたきかけをするなど、南アフリカのラグビーを支え続けている。

ラグビー・フォー・オール賞

SOS Kit Aid
SOS Kit Aidは2002年の創設以来、ラグビーの用具のリサイクルで、資金不足などで子供たちが十分にラグビーをすることができない国や地域へ用具を寄付したり、受け取る学校とクラブをつなぐなど活動を続けている。
また、近年ではオセアニアの災害やウクライナの紛争地域にもラグビー用具を通じた復興支援をしている。
(という素晴らしい活動をする団体を初めて知りました。)

レフリー賞

David McHugh (アイルランド)
アイルランドでレフリーを開始。1995年~2003年に国際レフリーとしてW杯を3大会でレフリングを担当、レフリー引退後はレフリーをはじめマッチオフィシャルの育成に力を入れています。今大会話題とかったジョージア初のレフリーNika Amashukeliも彼に師事しました。

男子セブンズ年間最優秀選手賞

Rodrigo Isgro (アルゼンチン)
HSBCワールドラグビーセブンズシリーズ2023の11大会にすべて出場し、6つの決勝進出、3度の優勝という同国史上最高のシーズンに大きく貢献し、シリーズ全体のドリームチームにも選出された。その活躍が認められ15人制でもアルゼンチン代表入りし、W杯2023に出場しました。

女子セブンズ年間最優秀選手賞

yla Nathan-Wong (ニュージーランド)
2012年セブンズレビュー以降、10年以上にわたってブラックファーンズ・セブンズ(女子セブンズニュージーランド代表)として活躍してきました。今シーズンも全7大会に出場し総合優勝に貢献した。これまで上げた総得点は1,295得点で歴代2位。

ワールドラグビー年間最優秀コーチ賞

Andy Farrell (アイルランド)
元イングランド代表(現イングランド代表のファレル選手は彼の息子)前回ワールドカップ以降、世界ランキング上位を維持し続け2022-23年は世界ランキング1位となった。2023年はテストマッチ16連勝、シックス・ネーションズグランドスラムを達成している。

男子15人制年間最優秀新人賞(ブレークスルー・オブ・ザ・イヤー)

Mark Tele’a (ニュージーランド)
2022年11月のスコットランド戦で2トライを挙げる鮮烈なデビューを果たすと、10か月でW杯2023のオールブラックスWTB先発メンバーに定着した。開幕戦のフランス戦では開始早々に弾丸のようなランでトライを決め、W杯幕開けに花を添えた。

国際ラグビープレーヤー男子トライ・オブ・ザ・イヤー

Duhan van der Merwe (スコットランド)
アワードの中で唯一によるファン投票で決定されるトラ・。オブ・ザ・イヤー。ワールドカップでも多くのランを見せてくれたファンデルメルバ選手のトライが選出された。見せた2月4日のカルカッタカップ(スコットランドvs.イングランド戦)で見せた自陣からの50m以上を走り切り5人の相手選手を振り切った。

男子15人制年間最優秀選手賞

Ardie Savea (ニュージーランド)
W杯2023では1試合を除くすべての試合に先発出場し、キャプテンのサム・ケイン選手が不調で出場できない試合ではゲーム・キャプテンを務めた。全試合で圧倒的な運動量を見せ、ボールをつないで前進するオールブラックスの原動力となった。準々決勝でアイルランドを破ったときのトライシーンも今大会のベストトライの1つともいえるだろう。

男子15人制ベスト15

1. Cyril Baille (フランス)
2. Dan Sheehan (アイルランド)
3. Tadhg Furlong (アイルランド)
4. Eben Etzebeth (南アフリカ)
5. Scott Barrett (ニュージーランド)
6. Caelan Doris (アイルランド)
7. Charles Ollivon (フランス)
8. Ardie Savea (ニュージーランド)
9. Antoine Dupont (フランス)
10. Richie Mo’unga (ニュージーランド)
11. Will Jordan (ニュージーランド)
12. Bundee Aki (アイルランド)
13. Garry Ringrose (アイルランド)
14. Damian Penaud (フランス)
15. Thomas Ramos (フランス)

最多は開催国フランスと世界ランキング1位(だった)アイルランドの5名。準優勝のニュージーランドから4名、優勝の南アフリカからは Eben Etzebeth選手のみの選出となった。


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