「最近どうよ？」への恐怖心と対抗策

たまにしか会わない人から「最近どうよ？」と聞かれることがある。
友人に言わせると、生き方がナゾなんだそうだ。だから、この人は何してんだろ？と不思議に思うらしく、そのせいで、たまに呼び出しては「最近どうよ？」と聞きたくなるんだとか。
でもこの言葉、魔球のような打ち返すのに困難な球なの、ご存知ですか？
質問してくる方は、「この頃暑いですね〜」くらいの感覚。返答にたいした興味も期待もしておらずに、要は時候の挨拶くらいな感じでその球を投げている。
でも、受け取る方はというと・・・

「この人は仕事の関係で知り合ったから、仕事の話しないといけないよなぁ。儲かりまっか？と聞かれてるみたいなもんだから、ぼちぼちでんなが正解か・・・」

とか、

「バリキャリのシングル女子が聞くんだから、仕事もプライベートもどのくらい充実してるか聞きたいのかな・・・美味しいレストランとかの話しておこうかな」
とか、

「主婦で子供も大きくなってるから、ワイドショー的な感じで聞いてるんだろうなぁ・・・恋愛話を求められている気がする」

みたいな。
私はみなさんにご披露するような、気の利いた話は何もありませんし、かといって適当な返答したら盛り上がりにかけること間違いなし。
この魔球というか悪気のない豪速球、正直天気の話される方が断然気が楽なんですよ。

人間というのは「間」が嫌いな生き物らしく、間がある時にどうでも良い話をする傾向があると思う。
私だって間を持たすためにどうでも良い話をすることはあるが、相手が返答に困る質問とかはしないようにしている。
空いてしまった間は、自分で埋めた方が良いと思っている。

そこで私は先日、
「暑すぎて、いつもなら行列しているレストランも、待ち時間が少なくて済む」
のような、どうでもいいけど、でも他人様も共感できる話題を開発。
これはいい。
旬な天候の話も抑えつつ、自分のフィールドに話が持っていける。
大抵の人は、どこのレストランだったか聞いてくる。
すかさず、大好きなハンバーグ屋さんの名前を挙げる。
すると、他のお店とどこが違うのか？チェーン店のハンバーグとどう違うのか？など、話題は数珠繋ぎに。
あっという間に「最近どうよ地獄」から脱却できるのだ。
ほんと、美味しいものは神だ・・・

いつもは1時間待ちのハンバーグウィルも、灼熱の太陽があれば時間を外せば待たずに入れるの図。