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土鍋抄

私はお道具が好きだ。
料理に使う道具は、時に好きだ。
そして、欲しい!と思ってしまったものは、どうしても欲しくなってしまう、そんな性格だ。
そんな私は、母から「単一目的の家事道具は買うに値せず」と育てられてきたこともあり、どうにもお道具には多様性を求めるところがある。
とはいえ、欲しいものは欲しい。
そうやって集まってしまった愛すべき料理道具たちは、我が家で幅を利かせているのである。(ようするに場所をとっている)
ということで、最近は場所のことを考えたり、使い道を考えたりするほどに成長し、今では年に一度、割とお値段のはる良いお道具をお迎えすることにしているのだ。
ここ数年でお迎えしたものといえば、鉄瓶、グリドル、鉄のフライパン(これは母から譲り受けた)、マキネッタや真空機なんかもこれに入るかもしれない。
さぁ、年末。
ここで毎年ずっと悩んでいたアイツについて、考えを巡らせてみる。
そう、土鍋。
土鍋って、お値段以上のお店とか、印の無いお店とか、そういうところでかなりお手頃なお値段で売っているのは知っている。
そしてもっというなら、母から譲り受けたヤツを一つ持っている。
でもね。でも・・・
欲しかったのよ、どうしても欲しかったのよ。
それが「土楽窯」という窯で手作りされているこちらの土鍋。

写真があるってことは、まぁ入手したってことですわ。
最高、毎日愛でてます。

一見、何がいいんだかわからないでしょうが、こちらの土鍋はお肉焼けちゃうんですよ。
そして、この鍋で焼かれたお肉の美味しいことったら・・・
実はこれ、この土鍋と違うタイプのもう少し浅くて持ち手が手捻りの素敵な憎いヤツがあるんですが、それを母が持っていて(いた?)ので知ったのですが、母は母で貰い物だからどこのだか知らないと言われ、そこから月日が流れて土楽窯だと分かり、お値段を見てびっくりして、でも欲しいなぁなんて思い始めて・・・
あれからどれくらい経ったのだろう。
少なくとも、人気のサイズは冬が終わる頃にはいつも売り切れていて買えないイメージで、やはりシーズン・イン(鍋のね)のタイミングで買わなければと思っていて、欲しいけど迷ってタイミングを逃してなどなど、少なくとも3年は迷ってます。
久々に悩みまくって、今年は色々あったので、厄落としの想いも込めて、とうとうお迎えしましたのです。

まだ、何も作っていないけれど、毎日眺めてにやけています。
ちょっと早い、自分へのクリスマスプレゼントでしたが、これで年末駆け抜けられるのであれば、少し自分を甘やかしても良いかと思っています。

土楽窯 https://doraku-gama.com 


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