納得解

何かを決定する時には3つの要素から結論を導き出す。
1 最大多数の最大幸福
2 個の自由と権利
3 美徳(共同体としての美徳)

1の『最大多数の最大幸福』とは一番多くの人が幸福になるだろう決定で、つまるところ『多数決』のような考えだ。
それと真逆の考えが2の『個の自由と権利』である。
多数派の意見は多数派としてあるが、人にはそれぞれの考えがあり、個としての意見を大事にしようねという考えで、つまるところ『個人的人権』のような考えだ。
この1と2の考えがぶつかった時は全く話が進まない。
1には1の正義があり、2には2の正義がある。
少し古いが映画『アルマゲドン』や『トロッコ(トロリー)問題』にある、どちらが正義なのかという議論である。

言い合いには2つの議論『軸』がある。
1 正しいか、正しくないか
2 好きか、嫌いか
この2つは軸が違うので、1軸で判断している人と、2軸で判断している人では話が噛み合わない。
そこで用いるのが3つ目の要素『美徳』である。
議論に終止符を打つには何れにせよ『歩み寄り』が必要となるのだが、お互いの正義を振りかざすだけと話が進まないので、お互いの正義の存在 を理解した上で「どうする事が美しいのか」で判断する。
別の言い方をすると、正解ではなく『納得解』を出すという事。

今の時代、正解はAIが出してくれる。
となると人間として大事なのは納得解の方なのかなぁ!?

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