金沢マラソン

10月27日に人生初のフルマラソンに挑戦した。
参加するまでは「なんでお金を払ってまで辛いことをするのか。参加者は全員マゾヒストか!?意味がわからない。」と思っていた。
だが走り終わった今、フルマラソンは人生で一度は体験した方が良いものだと胸を張って言いたい。

参加のキッカケは何か新しいことに挑戦しよう、年々当選率が下がっているので『当選できるが落選も結構ある運試し』に応募するような気持ちで応募した。
相当ナメた気持ちで挑んだので当日までの練習は最長8キロ(それも4日前に一度だけ。普段は5キロを週2くらい)までしか走ったことがないという無謀な挑戦だった。
更に興奮していたのか前夜はなかなか寝付けず、睡眠時間が1-2時間という体調。
不安で一杯だったがスタートしてすぐに色んな想いがブッ飛んだ。

応援してくれる人が沿道に大勢集まり、ハイタッチや「頑張れ」の声で溢れており、マラソン前半は楽しくて仕方なかった。
『ランナーズハイ』ってヤツか「こんなに楽しいなら来年も出よう。」って気になっていた。
だがそんな想いも17-18キロ程まで。
それから30キロまでは気力勝負。
30キロを過ぎてからは単なる『地獄』でした。
「しんどい、もう二度と参加するものか。」
そんな気持ちで走りながら
「半分走れれば後は歩いてゴールできる。」
「若い女のケツを追いかければ大丈夫。」
「高校の前は女子高生の元気をもらえる。」
という経験者の言葉に「完全に騙された!」との思いだった。
半分走ったても周りには歩いてゴールしようとしてる弱い心を持った人が殆どいない。
後ろから迫る関門(タイムリミット)のプレッシャーが恐ろしく、少し歩いてはすぐ小走り。
それ故、良い感じのケツを見つけても直ぐに走り出され全然ついていけない。
高校の前は男子高生はいるが女子高生が思ったほどいない。
経験者のアドバイスは全部ウソだった。
たが後半での途中棄権は今まで走った分が勿体なさ過ぎる。
そんな思いで痛い脚と弱い心を引摺り、なんとか約6時間の果てしない道を渡り切りました。

不思議なことにあれだけ「もう二度と参加するものか。」との思いと、翌日は膝痛と筋肉痛で動けず整形外科に行くはめになったにも関わらず(病院送りか!?)、3日経った辺りから「とりあえず来年も応募だけはしようかな」という気持ちになっている。
この『マラソンマジック』にかかりハマってる人は続けているのかな?
何れにせよとても良い経験でした。
応援してくれた人達よ。
本当にありがとう。

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