善意が周りを不幸にする

一昔前に「お客様は神様だ」と言われていた時代がありました。
客は神なのでお客さんが求めるモノに対しては可能な限り応える。
素晴らしい思想です。
素晴らしいのですが、やり過ぎないことも大切。
これをやったらお客さんが喜ぶだろう、と周りを気にせずに動いてしまうと後で問題になる事があります。
行き過ぎたサービスを自分だけが行うと、次回別の従業員がそのサービスを行わなかった場合「前はやってくれたのに」と顧客の不満を生みます。

『品質管理』はサービスを提供する上では非常に大切なものとなっております。

前はマルで今回はバツ、というバラつきあるサービスを提供することは品質管理が上手く出来ていないという事。
店側が考えるサービスのデフォルト(基準)とお客さんが考えるサービスのデフォルトって違うのです。
最初から過剰なサービスを受けたお客さんにとっては、その過剰なサービス受けられることがデフォルトとなってしまう。
このことをよく理解しなければいけません。

より良いサービスの提供は物凄く良い事。
ですが、その店のサービスのデフォルトも考えなければいけない。
過剰なサービスを提供する際は「今回だけ特別に」などと伝えて理解させることが大切。
それを忘れるとあなたが提供する善意が周りを不幸にする。
過剰なサービスは周りを不幸にし得る。
忘れちゃいけない大切な事。

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