オンライン勉強会

2021年6月29日に行われた西野亮廣オンライン勉強会のメモ。
基本的には最近サロン内に投稿された記事の補足説明のような内容だった。


1. 経済合理性限界曲線について

いつもの講演会だと自己紹介やらなんやらから始まるのですが、今日はサロン内での勉強会なのでいきなり本題に入る。
まずは本日のサロン内容でもあった、経済合理性限界曲線について。
経済合理性限界曲線とは、L字型の指標軸を用いて表されており、
縦軸が(再現する)難易度を表しており、横軸が需要、つまりお客さんの困り度を表している。

サービスを提供する者は、需要が多くあり、しっかりとキャッシュを回収できる(難易度が高くない)右下のサービスを提供する。
(需要があって難易度が高いものの例として、患者がそれほど多くないが死に至り治療薬がない病の解決などがある)
当然、L字指標軸のそれぞれのポイントで境界点が存在するのだが、経済合理性限界曲線とはこれらの点を繋いで出来た線のこと。
現在存在してサービスの全ては、この経済合理性限界曲線の『内側』のサービスである。

経済合理性限界曲線の『外側』のサービスを提供しようとする場合、このサービスとは全く別の収入源を確保しなければならない。


2. オフサービスを押さえろ

オフサービスとはそのサービスを利用していない時間にもそのサービスについて考えさせること。
可処分精神のようなもの。

オフサービスを押さえているものの代表として、厄除けのお札がある。
厄除けのお札の保管にはルールがあって、人の頭より高い、人通りの少ない、清潔、な場所に保管しなければならない。
2階建ての家でこれらに当てはまる場所はどこかと言うと『寝室』に当たる。
寝室は毎日行く場所なので、毎日お札の事を考えさせられ、1年経つとそのお札を返しに行き、また新たなお札を手にするループへと繋がっている。

このオフサービスを押さえることこそ弱者の『生存戦略』だったのです。

だが最近、強者であるネットフリックスがオフサービスに割り込んできました。
ネットフリックスがBEAMSとコラボしてTシャツを販売するというニュースが流れてきました。
こんな時代に弱者はどう生き残れば良いのか?
その答えは次の項目。


3. コミュニティが大事

こんな時代だからこそ『ご近所さん』が大切になります。
ご近所さんは、一見客と比べるとリピーターになってくれやすい。
同じコミュニティにいる人たちはサービスではなく、サービス提供者を応援したくお店に来てくれる。
1:5の法則なんてのもありますが、リピーターやファンといった同じコミュニティにいる人たちを大事にしましょう。
こういったことを分かっていても、人はご近所さんをないがしろにしてSNSなどに力を注ぎます。
その理由はどうしてでしょうか?

ご近所さんにフラれると目立つから。

SNSだと多くの人にリーチしてるため、フラれていることが目立ちにくい。(実際はかなりフラれています)
ご近所さんにフラれる(お店に来ない)と、周りご近所さんにもそのことが分かりやすい。
そうなると心が傷付き、それを恐れてご近所さんにアプローチしないのです。


4. 手札の数を多く持つものが勝つ

「SNSや新しいメディアは若い人のツール」と言って、毛嫌いする人がいます。
でも新しいメディアの覇者は、そのメディアが出てきたときに持っている手札が多い人が勝ちます。

その手札とは、認知だったり信用、資本や経験だったりします。

SNSも登場してまだ10年、10年生よりも先輩がいない状況です。
大切なことは「新しいメディアは若い人のものではない」と認識して、手札を上手く掛け合わせることなのです。

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