ゼロから始める留置所生活
こんにちは。お尻の骨を折ってめちゃくちゃ暇なみきぷるんっです。
めちゃくちゃ暇なので以前から書こう書こうと思って一向に手を付けていなかった留置所生活についてちょっと書いていきます。
文字書きの人や漫画とか描いてる人は、自分のキャラを留置所にぶち込むことが一度や二度あると思うので参考にしていただければと思います。
ぶち込まない?そうですか・・・
建物の作りとかも覚えてはいるのですが、それはさすがに記載しないほうがいいかなと思うのでやめておきます。
留置所(留置場)について
留置場(りゅうちじょう)とは、被疑者の身柄を収容する警察署内の施設。警察官が被疑者を逮捕し警察署に引致後、必要と認められる場合にはその身柄は一定時間、警察署の留置場に収容される。また、勾留状を執行された被疑者の大半についても、勾留場所として警察署の留置場が活用されている[1]。起訴前段階における被疑者の勾留場所として警察署の留置場を充てる実務運用の根拠は刑事収容施設法15条にあり、これを代用刑事施設とよぶ[2]。俗称として、豚箱(ぶたばこ)と呼ばれる[3]。 (wikipediaより引用)
留置所だと思っていたら留置場だそうです。わたしってほんとバカ。別にどっちでも良いようなので以下留置所と書いていきます。(貫く姿勢)
わたしは6月25日早朝から7月24日までちょうど1か月間滞在しました。
こう言っては何ですが犯罪者の巣窟みたいなところなので(それはそう)、名前では呼ばれません。その年の1月1日から、入った順番に1番、2番とナンバリングされて番号で呼ばれます。わたしは107番ちゃんです。
部屋について
お布団を3枚敷いて、歩くスペースは一応あるかな!くらいの広さです。なんだろう、何畳とかってよくわかんないんでやめてもらっていいですか。
小さな手洗い場と、小窓があるトイレがあって、トイレにはドアがちゃんとあります。トイレに座っちゃうと外からはよく見えないので、踏ん張る顔を見られることはありません。安心ですね!(でもこれは女子の部屋だからかもしれない)
当たり前ですがしっかり牢屋なので、柵があります。ペットになった気分になれますね。
留置所の一日
7:00 起床
7:30 朝食
12:00 昼食
18:00 夕食
21:00 就寝
めちゃくちゃシンプルです。これは時間が決まっています。
ハイパー規則正しい。小学生でもこんな生活してない。たぶん留置所に一生いれば健康になれます。
これに加えて、朝に運動の時間(といってもベランダから少しだけ見える外をボーッと眺めるだけ。でも貴重なお外の空気を吸える時間です。登校する小学生がよく見えます。)があります。わたしの場合は看守さんが優しかったので、よく看守さんとおしゃべりしていました。
爪切りは週に1回。わたしは毎週金曜日に切っていたようです。(記録より)
お風呂は週に2回。男女だとか、いろいろと違うのかもしれませんが、月曜日と木曜日にお風呂に入れました。時間は着替えの時間含めて30分くらいだった気がします。湯船もあって、小さい銭湯のような感じでした。
また、お風呂に合わせて洗濯も月曜日と木曜日。タオルはみんなのものを一気に洗うので、タグに番号を書かれます。107と書いてあるタオル、まだ家にあると思ったらなくしてしまっていました。
あとは留置所にはいる時にそれぞれにコップが配られて、それでお茶を飲んだりするのですが、土曜日はそのコップの漂白があります。それ以外の日は朝夕に洗顔と歯磨きができるのですが、その時にちゃっちゃと洗うだけです。まあお茶飲むだけですしね。
日曜日の朝は全部屋大掃除です。自室(自室?)の掃除機がけ、壁ふき、トイレ掃除をします。なんとなく柵の上の方を吹いたらめちゃくちゃ汚くてウワァ!となった覚えがあります。看守さんもうわ!きったな!と言っていました。仲良しか?
食事について
食事は毎食ちゃんと食べられます。(あたりまえ体操)
朝はパン2つ、昼と夜は仕出し屋さんのお弁当です。
パンについてなのですが、曜日ごとに出るパンが決まっていました。
月曜日はメロンパンとてりやきバーガー 。火曜日はあんぱんとカレーパン。水曜日から日曜日の分も記録に書こうとしていた形跡はあるのですが当時のわたしが断念してしまっていて分かりません。忘れました。全部山崎製パンの菓子パンで、サンドロール クッキーアンドクリームや丸ごとソーセージ などがありました。デブのもと♪
わたしはこの、高級あんぱんではなくて、ただの「あんぱん」をずっとずっと食べたいのですが、未だに高級あんぱんにしか出会えません。目撃情報待っています。
(↑この、ただのあんぱんがたべたいのです)
お弁当は、よく見る仕出し屋さんのお弁当です。仕出し屋さんのお弁当なので。(進次郎構文)
結構多めの白ご飯にふりかけがかかっていて、オカズは揚げ物が多かったです。あとカレー味のもの。豆腐と油揚げ、錦糸卵のカレー炒めとか、レンコンと枝豆のマスタードあえのようなものが美味しかったです。留置所とかのご飯って美味しくないイメージがあるかもしれないですけど、美味しいんですよ。
ちなみに拘置所のご飯って、刑務所の料理班(?)の人が作るらしくて、そのご飯がめちゃくちゃ美味しいそうです。えびのかき揚げが出るらしいのですが、えびがめちゃくちゃ立派で美味しいらしいと言う噂をききまして、わたしは少しだけ、食べたかったなあ…………と、少しだけ、ほんの少しだけ名残惜しく、羨ましく思っていたりなどします。二度と捕まりたくないですけど。
基本的な食生活は上記の通りなのですが、さらに自弁と言って自分の好きな物を頼むことができます。サラダとか、ファミチキとか、うちはファミリーマートに売ってあるものを買うことができます。1度だけサラダを頼んだのですが、ドレッシングが着いていないタイプで、泣きながら醤油をかけて食べました。醤油、しょっぱくてさらに泣きました。普段九州醤油の民なので、京都の醤油はしょっぱくて塩分過多で死ぬかと思いました。
それからは毎日野菜ジュースを飲んでいました。購入したジュースはお昼の時間帯であれば、持ってきて!といえば持ってきてくれます。やさしいですね。
この制度でノートなどの雑貨も購入できます。サラダやファミチキなどは毎日買えるのですが、お菓子やジュース、雑貨類は水曜日注文の金曜日着、日曜日注文の火曜日着の週2回でした。
この注文できるご飯、留置所によって違うようで、中華料理屋さんが近くにあるところは中華が頼めるそうです。逆に言うと中華しか頼めない。でもまぁまぁおいしいと刑事さんが言っていました。
毎日何してるの?
基本的には取り調べです。ほぼ一日中取り調べ。でもわたしは頻繁に病院に行っていたため、なかなかうまいこと取り調べが進まなかったような気がします。
なぜ病院?と思った方は アダルト配信をしたら捕まった話(7) を読んでください。まだ(1)を読んでいない人はこちらから。
暇な時は本を読むことができます。全部で100冊あって、リストから選んで看守さんに持ってきてもらいます。わたしは42冊読みました。刑事さんが出てくるような小説が多かったです。少しエッチな内容の小説もありました。でも題名しか分からないので、ピンポイントでエッチな内容の本を探すのは至難の業じゃないかなと思います。
また、毎日朝刊と夕刊を読むことができます。たまに黒塗りの枠があって、それは同じ留置所に入っている人の記事だと教えてもらいました。週に1回、ナンプレが載っていてそれを楽しみにしていました。暇すぎて自分でナンプレを作ろうとしたのですが、あれは難しいですね。作れませんでした。
おわりに
意外と充実した生活を送っていることが分かりましたでしょうか。同室の人とおしゃべりしたり、看守さんとも少しだけおしゃべりしたりできてそれなりに楽しかったです。楽しいとか言っていいのか分からないですけど。
ただやはり、新聞だけでは外の様子が分からないので、入るものでは無いですね。少しジメジメする、まだ涼しかったはずの世界が暑く、とても長時間は立っていられないような夏に変わっていた1ヶ月でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?