手洗いのコツ

新型コロナウィルス患者数が増えるにつれ、医療関係者の信頼できる適切情報から根拠のない情報まで色々な情報が飛び交っています。

そんなストレスの波が社会全体に押し寄せてくる今だからこそ、シンプルで確実な事をやりながら自分を守るのが王道です。コロナウィルスはウィルス疾患です。特効薬がある訳ではなく、発熱、咳が出ているなら、他者への感染を防ぎながらタイミングよく医療機関に適切に診てもらい、自分の免疫力でウィルスをノックアウトするのが大切です。

マスク、手洗い、人が良く触れるエリアを除菌、咳を完全にカバーする、人混みを避けるなどCDC,WHOが提唱している予防策はインフルエンザなどにも通じる予防策で、何も画期的な事ではありません。その中でも手洗いはやればきっちり出来るのですが、外出先のトイレに石鹸がなかったり、石鹸を使わずに" Rinse and Run" だだ流水で流してそのあと急いで行ってしまうような方々が67%もおられたことが2020年のブラッドリーの手洗い調査で分かっています。40−50代の方達は73%も手洗いをちゃっちゃっちゃと流水だけで済ましてしまっていたという結果が出てます。

手洗いの正しいやり方は色々はすでに良く知られていると思いますが念の為。

1:水で手を濡らし、石鹸を手のひらにつけしっかりと泡だてて手のひら、手の甲、指の間、爪の周辺、手首、くまなくもみ洗いを20秒して流水で十分に流し、清潔な乾いたタオルで拭きます。

2:アルコール度が60%以上のハンドサニタイザーでの消毒は流水と石鹸がなく、手が見た目汚れていない場合にオーケーとされています。手のひらにサニタイザーをスプレーし、くまなく揉み込み、自然に乾燥するまで待つ。約20秒かかります。手が濡れている場合はアルコールの濃度が低くなってしまうので乾いた手で使いましょう。

20秒間の手洗いを素敵な時間にするコツ

患者さん一人一人を診察するごとに、超乾燥しているカリフォルニアで手洗いをし続けてきた私が実践しているいくつかのコツがありますのでシェアーします。

1:指がカサカサになり爪の周りの皮膚がカリカリになって痛くなってしまうので、ハンドクリームを常備。普通のヴァセリン(何も他のものが入ってない最もプレインなも)をお勧めします。EGWというスキンケア商品の安全性を評価してくれている機関の調査による点数が1点(安全なほど点数が低い)で比較的安全性が高いので愛用しています。

2:自分はちゃんと手洗いしても、手洗い統計で石鹸不使用が67%もおられることから、ドアノブ、コンピューター、マウス、手首が当たる手首のジェルマットなどすべてアルコール成分が入っているもので頻繁に拭いています。またドアノブはペーパータオルで持つようにしています。

3:手洗いの時に、イライラしない事です。マインドフルに瞑想する時のような気持ちで呼吸を整えながら手洗いするように務めています。

(1)トイレで:私のクリニックは統合医療のクリニックで治癒と健康を専門にしています。クリニックの随所にモチベーションが上がるような言葉が書かれたアートが飾られており、トイレの中には「自分の道を恐れず進みなさい。コンパスをしっかり定めて舵を切りながら、あなたの来た道を忘れず、行く道もちゃんと見据えて前進しなさい」と書かれたアートがあります。その言葉の意味を噛み締め深呼吸しながら20秒間、手洗いをしています。実際はトイレに行く時間も惜しいくらい仕事が次から次へ来るのですが、20秒時間をかけて呼吸を整える事で自分自身もリフレッシュ出来、仕事の効率が上がります。

(2)診察室で:患者さんの前で身体所見を取る前の手洗いは、「私のこの手が患者さんを診察するとき、優しさやケアする気持ちが伝わりますように。良いエネルギーを流してくれますように、的確に痛いエリアなどの所見が私の手に伝わり、私自身が自分のエネルギーを消耗することがないように」というインテンションを持ちながら手洗いします。

4:自宅では、何度もハンドクリームをつけて特にささくれになってしまいがちな指先、爪周囲部分を集中的にケアし、しっとりする手袋をつけて過ごしています。食器洗いをする時には手袋をして、職業上何度も石鹸やサニタイザーを使わないといけないので乾燥を防ぐ工夫をしています。

私の手は、乾燥してカリカリにながらも患者さんを診察するのに色々な役割を担ってくれて、ダーリンと手をつなぐ時暖かさを感じてくれ、美味しい料理を作るのを可能にしてくれ、ピアノやウクレレを楽しませてくれる、人生の色々な経験を可能にしてくれている大切な相棒なのです。感謝しながら呼吸を整えて、心を込めて手洗いをし、クリームやヴァセリンでケアーしてあげるのが長くコンスタントに続けられるコツです。






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