アフターコロナ/withコロナ@子供たちの身体(健康)が危険! ますます身体の機能が衰えていく!
・アフターコロナ/withコロナで、これから子供達の身体の健康面はどうなっていく??
パンデミック後の子供達の身体(運動、体力など)の健康は??
戦後の50年前から考えてみます。
結論からいうと、このままでは、子供たちの平均的な運動能力、発達発育は、ますます衰えていくと予測されます。
わたしは、名古屋市で整体を15年ほどしております。大人の整体はもちろん。ベビー整体もしているので、たくさんの乳幼児から児童の姿勢矯正やスポーツ生涯もみてきました。
その中で、実感として、子供の体力の衰え、姿勢の衰え、精神面の衰えを感じていました。
有名なスキャモンの発育曲線という図があります。
神経系の発達は、8歳で約90%発達し、10歳でほぼ100%となり、そこから発達しにくい・・・
ということは、いかに幼児期にのうちにあらゆる神経系の刺激を子供たちに与えることができるか?がポイントになってきます。
また
50年前に作成された乳幼児の発達検査を現在の子に当てはめて調査してみると、50年前の平均よりも低い点数の子が多い傾向にあるとのこと。
(知り合いの保育施設を運営する方がただいま調査中。当院にベビー整体に来院される方にも調査中)
「遠城寺式・乳幼児分析的発達検査表」
という0〜4歳8ヶ月の発達と発育の検査方法があります。
参考図書
この「遠城寺式・乳幼児分析的発達検査表」とは、幼児の
運動能力、
社会性、
言語能力
を調べる検査です。
1960年(昭和35年)今から50年ほど前に遠城寺宗徳氏(九州大学名誉教授 医学博士)が作成されたものです。
遠城寺宗徳氏はドイツで若き頃のアスペルガーらとともに学んだそうです。
1960年(昭和35年)・・・
・50年前の生活から現在の生活までを振り返ってみたいと思います。
昭和30年代(高度経済成長期)に「三種の神器」と言われた、白黒テレビ、電気洗濯機、電気冷蔵庫の普及率は、
昭和32年当時、それぞれ、7.8%、20.2%、2.8%であったが、
昭和40年には、それぞれ、95.0%、78.1%、68.7%と急速に普及。
1964年(昭和39年)東海道新幹線開通、東京オリンピック
1970年(昭和40年)自家用車が4世帯に1台保有に。
1980年(昭和55年)に任天堂がゲームウォッチ
1983年(昭和58年)にファミリーコンピューター
1990年代 時代はまだまだポケベル 携帯電話が花開いたのは90年代後半
2000年代 「写メ」からスマホ登場まで
2010年代 スマートフォン時代の到来
2005年(平成17年) 自家用車1世帯あたり1.1台
2003年(平成15年)一日の平均歩数は男性7503歩・女性6762歩
2018年(平成30年)一日の平均歩数は男性6794歩・女性5942歩
厚生労働省は2020年1月14日、平成30年分の「国民健康・栄養調査結果の概要」
冒頭に戻りますが、
1960年(昭和35年)今から50年ほど前の
「遠城寺式・乳幼児分析的発達検査表」というものが作成されたときと比べ、現在の生活は、遥かに便利になり、歩数的にも少なっています。
おそらく、50年前は、
車もなく、電車、バスもそれほど普及していなかったので、通勤、通学、買い物で歩数は多かったはずであり、
「三種の神器」と言われた、白黒テレビ、電気洗濯機、電気冷蔵庫の普及率も少なかったので、日常生活をするだけでも、身体を使っていたはず。
「幼児の遊び」や「子育ての仕方」も異なっていたはず
・50年前の幼児や子供たちの遊びから考える
50年前の遊びはおそらく・・・
<50年前の子供たちの遊び方>
外で鬼ごっこ。かくれんぼ。ベーゴマ。縄跳び。砂遊び。ゴム跳び。雪合戦。おしくらまんじゅう。虫取り。かけっこ。草木をつむ。ホッピング。野球盤。スーパーボール。ビー玉。人生ゲーム。メンコ。缶蹴り。プロレスごっこ。チャンバラごっこ。
<50年前の子供たちの遊び時の人数>
少なくても4~5人、多く集まるときは十数人
<50年前の子供たちの遊び場>
路地や空き地、原っぱ、河原
現代の遊びは・・・
<現代の子供たちの遊び方>
youtube、スマホ、テレビゲーム、
もちろん上記のような昔の遊びもしているが、少なくなっている傾向と言える。
<現代の子供たちの人数>
1人または兄弟。
<現代の子供たちの遊び場>
家、公園
・50年前の子育ての仕方から考える
<50年前の子育ての仕方>
●50年前のベビーカー
ベビーカーというよりも、乳母車で、今のベビーカーに比べると箱のようなもの。ベビーカー・乳母車の歴史
乗り心地は、おそらく今のベビーカーに比べたらよくない。
しかし、ガタガタしたり、揺れるので、子供の神経的なことについては、刺激が多く入っていたことが想像できる(=神経系の発達を促すのではと予測される)
●おんぶ紐・抱っこ紐
現代のおんぶ紐(抱っこ紐)に比べておそらく、不安定感があったことが予測される。
また、家事ですることが多かったので、お母さんがおんぶしながら、家事をしていろんな角度でおんぶされている時間が多く、それが子供にとって、体幹トレーニングになっていたのではないかと思います。
<現在の子育ての仕方>
●家電と車社会で便利な現代の子育て
今の幼児の親世代(20〜40代)が育った環境(1970〜2010年)もすでに車が普及し、家電も充実していました。
少子化で人数も少なく、過保護になりがちで、なんでも手を出してしまう傾向。安全面は良いのだが、神経的な刺激は不足するのは当然になってきます。
まとめると
世の中がだんだんと便利になってきています。それは、一方では良いことですが、健康面(身体の機能面)では、衰えです。
今の幼児の親世代(20〜40代)が育った環境(1970〜2010年)もすでに車が普及し、家電も便利になっているので、子供の安全面、便利さは進化しているが、いっぽうで、神経的刺激が不足しがちな生活習慣にいつの間にかなってしまっていることを知ってほしいです。
親のスタンダードが、さらに子供の便利なスタンダードになっていきます。
その時代、その時代のスタンダードが、身体の機能に影響してくる。このことを私たちがしっかりと自覚して、次の世代に身体的の機能的に良い影響を与えていくことを少しでもしていきませんか?
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