見出し画像

「ありがとう」シアタースコラ 演劇の学校

シアタースコラ 2023年12月25日~12月27日
「シアタースコラ」の3ヶ月コース。演劇の学校だ。
 
3ヶ月コースの最終週
シアターカフェ
4人一組で発表があった。テーマは ”移民”。
まず、スケジュールを立てる。それから、それぞれ ”移民” について思うことを出し合い、出たものをやってみる。試して話し合いながら見せたいことを共有していく。できたものがつながるのか、限られた時間の中で形にするにはどうすることが有効か、それぞれの持ち味や得意なことも活かしながら、みんなで取り組む。

最初に挙がったこと
民族移動 → イモムシ
肉体労働 → 積み上げてきたもの、世代を超えて!? 壁を壊す
マイナスイメージ強い → 前を向いて頑張っていこう!
 
試したこと
みんなでかたまって震えている
ぎゅうぎゅうになったところから出て来たもの → 膿 → 主要人物!?
※二回目に話をする過程でイモムシは試さなかった。

動いた内容
冒頭から困難(困難①)で始まり、さらなる困難(困難②)、クライマックス(困難③)に達し、安らぎや発見、光を見出しエンディングを迎える。
冒頭、三人かたまったところに一人がやってきて入ろうとする。なかなか入れない。一人の揺さぶりに塊(困難)は①②③と形を変えてゆく。場所は変化し、三人は畑仕事をし土を耕し種を蒔いている。その姿を見る一人に三人のうちの一人が種を渡す。次第に共に種を蒔き始める。種まきが済むと、雨乞いの儀式を行い豊作を願う。徐々に一人も三人の仲間に入っていく。やがて雨は降り、作物が実る。みんなで収穫を行い、祝う。
 
やってみて感じたこと
初めて見る人に観てもらうとき
内面的意図を伝えることに重きを置く以前に、視覚で見えること、例えば ”ある場所から別の場所へ移動する(イモムシ)” などを、まずシンプルにやってみるのは一つの手かもしれない。「あ、移民やってるのね」ってわかって貰えること。そのための情報を取り入れて表す。
 
前回のシアターカフェの時より話し合う時間が取れ発表することができた。三か月のコースもまもなく終了を迎える、残りの時間でより良いものを創ろうというみんなの熱意が集約され、限られた時間で話して試して全員でしっかり取り組んだという手ごたえがあった。
今後に向けて、現時点では出来てきたものを見返す際、少なくとも二度は行うこと。観てもらうための情報がシンプルに入っているか、その上で活きたものを創れているかを見返す必要がある。
 

3ヶ月のコースを終えて
体を動かすこと、呼吸、バランス、タイミング、テンポ、瞬発力、ダイナミクス、相反すること、模写、クロッキング、空間 … 酸いも甘いも楽しんでやってみる。やってみたら、思っていたよりすんなりできたこともあった。
課題や問題点、選択することを具体的かつ客観的に考える力をつけることができた。
みんなでしっかり取り組めたことに悦びで心も体も震えた。
人と分かち合う悦びって、心底感動したときみたいにお腹の下の辺りが熱くなって、自然と涙が出てくる。自然と笑いがおきる。こうやってできたものを、観てくれる人たちに届けていこう。
「なんだか今日は良い日だったな」って思ってもらえたら何よりも嬉しい。そういう悦びを共有したいからやるんだって、再確認できた三か月であった。活きた芝居をやる。つくる。
素晴らしい仲間に出逢えて感謝します。ありがとう。

コメディア・デ・ラルテ 風景