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40過ぎてもう一度運転してみました。

40歳を超えたからなのか、(いや、元からなのか、)何をするにもなかなか始めるのが億劫になっている今日この頃。そんな私がペーパードライバー講習を受けてみたお話です。

20年以上前に取った運転免許、なんとMTで取りました。自宅にある車がそれしかなくて、ギアチェンジやら、半クラやらエンストやら懐かしい。田舎で3年くらいは乗っていて、街に出てきてからも1年ちょっとはAT車に乗っていました。

あれから15年以上がたち、一念発起してペーパードライバー講習を受けることに。免許持っているのにもったいないなあと、ずっと思っていたのですが、ここにきて重い腰を上げた理由は、自転車だけでは子どもたちの送りむかえが難しくなったためです。

しかし、実際行動に移るまでも長かった・・・。

そもそも、2年前、子どもに少し手がかからなくなるタイミングで行く予定にしてたんです。しかし申し込む前に、外出がはばかれるようになってしまい、そのまま私のやる気もしぼんでしまいました・・・。

だんだん活動できるようになってからも、明日やろう、今日はまあいいか、来週こそ!と、時は流れ。そうこうする間に「車運転できたらなあ。」という場面がどんどん増えていき、ついに観念しました。

5月中旬、教習所に電話すると「受付申し込みは教習所までお越しください。」とのこと。電話ではできないんだなあと思いながら聞いていると、続いた言葉に衝撃・・・。

「今申し込んでも3か月くらいお待たせするかもしれません。」

・・・。
またもや、やる気がしぼんでしまいそうでした。
しかし、タイミングよく教習所の近くに行く用事ができたため、勢いで申し込みしてきました。

ものすごく緊張しましたが、受付の方の親切で、にこやかな対応のおかげで無事申し込みできました。今回はもちろんAT車での講習です!

自分の免許証を見ながら書類に記載中、ふと免許証公布日に目が留まりました。なんと20年以上前の今日の日付!なんかちょっと運命を感じました。それと同時にやる気が復活!さらに朗報が!

「6月入校の方にキャンセルが出たので6月からいけますよ!」

やはり運命!やる気と不安が一気に押し寄せましたが、とにかくやるなら早い方がいいですもんね。多少の勢いがないとやる気が不安や怠惰に押しつぶされる可能性があるので、すぐに五回分の受講料と教科書代などまとめて払いました。もう後戻りはできません。

とにかく安全に運転ができるように教習を受けたいと思います!

予約は月初めに来校とのことで、6月1日、再び教習所へ。
予約の取り方など確認しネットで無事、翌日の予約ができました。

1日目
5分前にはつくように言われていましたが、朝からそわそわして、しっかり15分前には到着。
教習所に着くまではドキドキがとまりませんでした。

最近こんな緊張したのはいつだろう。しばらく味わったことのない緊張感と不安感。教習所につくと口がカラカラで、普段はあまり使わない自販機でジュースを買ってしまいました。

無事、配車手続きをしていざ車へ。駐車スペースまでの廊下にはトイレなどと並んで託児室が!!思わず「託児室だ!」と声を出してしまいました。もちろん独り言程度の声ですよ。こういう施設大事ですよね。

・・・?子ども小さくても来られたかも・・・。過ぎたことですが、そんなことを思いつつ自分に割り当てられた車を無事見つけて、荷物をトランクに入れて助手席へ。

教官が乗り込まれて緊張しましたが、「ブランクは何年ですか?」とか「また乗ろうとしたきっかけは?」などお話ししてくださり、ちょっと緊張が解けました。

いざハンドルを握ると、もうやるしかありません。動きました、車!そりゃそうなんですが。できてるかと言われれば、車は動いてるし、特に注意されることもありません。思ったより覚えているようで、ほっとしました。

しかしあんなに躊躇してたのに!?あの悩んだ時間は何だったの。もっと早く行動しておけばよかった・・・。いつも思うことですが、どうせやるなら早い方がいいですね。

しかし、緊張はしていたらしく、汗がすごかったのと足が棒のようでした。
ここ最近味わうことのない複雑な感情をいろいろ味わいました。

2日目
すごい勘違いしていました。
5回セットの講習なのですが、「オプションで普段使う道路も運転可能です。」と言われていました。つまり外に出られるのは6回目以降の話だと思っていたのです。それが「今日は外に出てみましょう。」と。

何ですとー!思わず叫びはしませんが「良いんですか(私の運転で出て)。」と言ってしまいました。どうやら近くに住んでいる人は、普段使う道の練習ができるということ自体がオプションで基本は外で講習だったようです。オプションといっても特別料金とかはありません。

ということで今日は想定外でしたが、外に出ての運転です。教習所とは全く違い、スピードについて行くこと、周りを見ること、脇道や交差点への注意、などなど一度にやることが多すぎて・・・。

しかし、実際の道路を走るのはすごく勉強になりました。教官の方にこういう時はこうしましょうとか、いろいろアドバイスをいただけるのも講習ならではですごくためになりました。

ただ、自宅に帰るとものすごい疲れていて運転って神経削られるんだなあと改めて実感しました。
いつも車を出してくれる家族には改めて感謝したいなと思います。

3日目
今日の教官は1、2回目の教官と違い静かな方で、別の緊張感がありました。でも、なぜか質問のしやすい方でミラーの確認の仕方、車線変更のタイミングなど、もやもやしていたことをたくさん聞けて満足でした。

実は1、2回目ともに「大丈夫ですよ。」と言ってくださる方で、逆に本当に私大丈夫なのかな?とよくわからない不安がありました。何となくふわふわしてしまって。

対して、今日の教官は一度も「大丈夫。」と言わない方で、しっかり自分で運転したなと。不思議な達成感がありました。

最後に教習所に帰ってきて「坂道発進もしてみましょう。」と言われ坂道をのぼったのですが、何とそのまま通過してしまいました・・・。「とまらな・・。」おっしゃる通りです。時間の都合でそのまま教習終了。だいぶ気まずかったです。

4日目
今日は行く前の緊張感とともに、なんか行きたくないという感情が・・・。少し日にちが空いたからでしょうか。特に何もないんですけどね。まあこんな日もあります。
当日キャンセルはできない規約なので今日も気合を入れて出発です。

暑くて晴天。ドライブ日和。何とか気持ちを上げて教官を待ちました。
「少し大きめな道と、すごい狭いところを通ってみましょう。生活していたら通ることありますから。」

目標は生活の中に車の移動を取り入れることです。私の生活を少しでも便利に!!そのために今日もしっかり運転します。運転し始めるとなぜ嫌だったのか分からなくなるくらいになっていました。

言葉通り車線変更のある道や、ちょっとすれ違うのが難しそうな道路(運がいいのか対向車はなく実践はなし。)、そして団地のそばを通りながら気をつけるポイントを教えていただきました。なるほどと実感できることが多く実りの多い時間になりました。

「慣れではありますが、遠くを周りをもう少し意識できるといいですね。自分が対処できる速さで行きましょう。」

とのアドバイスをいただき本日の教習終了です。(もちろん走っている最中に道に沿って細かいアドバイスをもらい、そのたびにもやもやが晴れました。)

今日は車庫入れもしたんです、まあ、一応入りました、一応。手にも脇にもめっちゃ汗かきました。
以前も苦手でしたが、車庫入れは自宅の車で要練習です・・・。

最終日
今回の講習5回セットなので、これ以上はオプションです。したがって一応!?今日で最終日です。

本日の教官の方は3日目と同じ方でした。
「まだ慣れませんか?」
と言われたので、まだ車線変更がなれません。との旨を申し出ると
「じゃあ、今日もしっかりサイドミラーを使って運転していきましょう。」

最近は自転車に乗るときも車の運転を思い出し、しっかり確認するよう心がけています。実は自転車の時も後方確認の前にミラーを思い出してから確認をしていたので、サイドミラーの確認が少しはできるようになったのではないかと思います。

今日が最終ということで、今後の運転について、気をつけるポイントなど聞くことができました。今回も「大丈夫」という言葉はありませんでしたが、教習の最後に、

「では、安全運転で。」
という言葉をいただき、引き締まる思いでした。

『ありがとうございました。』
仕事とはいえ、私の隣に座るのは怖かっただろうなと思わずにいられませんが、あとは自分で運転して慣れるのみ。
とにかく迷惑にならないように、しっかり安全運転をしていきます。

今回教習を受けたことで、やっと免許証を生かすことができそうです。
私の場合、いきなり自宅の車での運転はこわかったので、講習を受けてよかったと思います。
いつまでも緊張感を持ったまま、運転に慣れ過ぎないようにします。

私にしては、今回の講習受講は思い切った行動でした。しかしやってみると思っているよりすんなりできるものだな、ということを知るいい経験にもなりました。

気になっているのにずっとやらずにいること、明日でいいや、またにしようと思っていることが、まだたくさんあるので、これを機会に少しずつ挑戦できればなと思います。(重い腰を上げるまでが時間がかかりそうですが、少しは軽くなるといいな。)




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