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【新しい働き方】Workation とは...? 足し算ではなく掛け算でWellbeingを高める

私のPurpose
「一人ひとりが仕事を通じて自分の人生の意味と意義を見つけ、生き生きと輝く個人と社会を創ること」

そのため、#Purpose(パーパス、意義)、#仕事、#働く、#キャリア、#パラレルキャリア、#生き方、#Work Engagement(ワークエンゲージメント)、#Wellbeing、といったキーワードがあると、気になって仕方がない。最近だと、リクルートワークス研究所 Works Review 2020では、「生き生き働く」とは何かを膨大なデータから検証されていて、最近の私の参考書になっている。

2020年は、全く予測していなかった新型コロナウイルスにより、世界中で、歴史に残る「新しい働き方元年」になったことは間違いない。特に日本では、今までオフィスに出社して働くのが当たり前だった多くの人にとって在宅勤務が日常になり、オフィスの位置づけと意味づけが変わった。(もちろん、仕事の性質上、在宅勤務が難しい方々もたくさんいらっしゃるので、そのような方たちへの尊敬と配慮を、私たちは絶対に忘れてはいけない)

テレワーク在宅勤務、オフィスの位置づけと意味づけが変わった点は、ハーバードビジネスレビュー2020年11月号(ワーク・フロム・ホームの生産性)に詳しく書かれているので、別のタイミングで、Noteに書きたい。

一方、働く場所という点では、Workation(ワーケーション)という言葉も、この夏ぐらいからよく耳や目にするようになってきた。最近、自分自身でもWorkation(ワーケーション)を体験してみたので、忘れないうちに、自分の体験からの気づきをNoteに書いておく。(※私が所属するユニリーバの会社方針は、今も原則在宅勤務のため、あくまでも個人責任でのワーケーション体験である)

Workation(ワーケーション)とは何なのか?

言葉の定義は、「Work(仕事)」と「Vacation(休暇)」を組み合わせた日本独自の造語である。2019年11月にワーケーション自治体協議会が設立され、各地域でテレワークできるコワーキングスペースの拡大が進んだ。JTB総合研究所のレポートにある定義を借りれば、「個人が主体的に選択する、日常的な仕事(ワーク)に、非日常的な休暇(バケーション)の感覚を埋め込んだ柔軟な働き方」となっている。環境白書(令和2年版)には、なんとユニリーバの事例が掲載されてる。

私が社会人になった20年ほど前は「公私混同せず、仕事は仕事、プライベートはプライベート」と言われたものだが、、、Work(仕事)とVacation(休暇)を組み合わせることで、本当に相乗効果が生まれるのか?気になったので体験してみた。

Workation(ワーケーション)体験した感想

今年、私が体験したWorkation(ワーケーション)は3回。
1回目は、8月に和歌山県南紀白浜へ。3月からの在宅勤務が半年ほど続き、やっと在宅勤務が慣れてきたのかと思った頃にやってきた、体の不調。どこかが悪いわけではないが、毎日、倦怠感で体が重い、やる気が出ない状況がしばらく続いた。それを見かねたユニリーバの上司である島田由香さんが、私を南紀白浜Workation(ワーケーション)へ誘ってくれた。私にとって、この時は、Work(仕事)よりも、Vacation(休暇)優先で行ってみた。現地の宿泊施設兼コワーキングスペースは、目の前に海を一望、仕事終わりにすぐに温泉に入れるという非日常の環境で数日過ごし、美味しい海の幸をいただき、いかに自分が在宅勤務の日常の中で「五感で味わう感動」を忘れていたことに気づいた。この「五感で味わう感動」はポジティブ感情を引き起こし、私の元気の源になってくれた。

2回目は、9月に、同じく和歌山県南紀白浜へ。8月はVacation(休暇)の割合が多かったので、9月はWork(仕事)中心で。せっかくなので現地に日曜日に入り、8月に知り合いになった地元では有名な椿温泉の若女将に会いに行き、ゆっくりと話をすることができた。Workation(ワーケーション)に期待することは人によって異なるが、「人との繋がり」がモチベーションの私にとっては現地で新しい人との繋がりができることは、Workation(ワーケーション)の一つの楽しみであることは間違いない。一方、Work(仕事)も、集中したり、新しいことを考えるには、非日常で落ち着く空間だとはかどることが分かった。

そして、11月に3回目、金沢へ。私が体験して感じたWorkation(ワーケーション)の魅力をそのまま表現して、新しいコンセプト「Work(仕事) x Location(地域) x Coonection(繋がり)」を提唱するKomforta Workationの事業開発責任者の友人から、「金沢に、Workation(ワーケーション)に興味がある人たちが集合する。来てみないか?」と誘われ、平日2泊3日で参加してみた。平日だったので、日中は電話会議の予定がぎっしり埋まっていたが、ランチと夜の食事時間を現地の人と、集まったWorkation(ワーケーション)仲間と過ごすことで、新しい出会いやアイディアが生まれ、Wellbeingが上がり、時間をとても有効活用できた喜びと充実感が残った。仕事でチームビルディングなどでオフサイトミーティングを行うことがあるが、まさに「非日常」だからこそ生まれる刺激と充実感である。

Workation(ワーケーション)は、足し算ではなく掛け算でWellbeingが高まる

私が自分の体験から気づいたことは、Workation(ワーケーション)は、単純に「Work (仕事)+ Vacation (休暇)の足し算」ではなく、「Work(仕事)xVacation(休暇)、または、Work(仕事) x Location(地域) x Coonection(繋がり)の掛け算」であるということ。Work(仕事)とVacation(休暇)どちらを優先して行ったとしても、過ごしている時間すべてに「非日常による刺激や感動」というスパイスが加わるので、ポジティブ感情が高まり、Wellbeingが上がるので、どちらも質が上がる。これから、Work(仕事)も、1つの所属組織や仕事だけではなく、パラレルキャリアとして複業(副業ではなく複業)する人が増えていくと、掛け算の組み合わせはさらに大きくなっていく。

Workation(ワーケーション)に大切なのは最初の一歩

今はまだ新型コロナウイルス感染拡大防止のためには、積極的に外出することは難しい。しかしこの先の未来の働き方には、オフィスの位置づけと意味づけの変化と共に、Workation(ワーケーション)という働き方が一つの選択肢になることは間違いなさそうである。私は、ありがたいことに、周りにWorkation(ワーケーション)を推進する人がいて、誘われたことがきっかけだった。これは、百聞は一見(体験)に如かず、最初の一歩を友人や仲間と体験できる機会ができると、Workation(ワーケーション)がさらに加速していくに違いない。そして、人事としては労務面でそれを支える制度を作っていくことも、また急務であると痛感した。



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