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「こんな私」が恋愛に落とす影

恋愛をする上で影響するもの

それは「親」

良くも悪くも「親」の影響って大きい。

特に異性の親との関係は
恋愛に大きく関係すると思う。

それは無意識である場合が多くて
気が付かない事が多いかも。

私はあまり記憶にはないのだけれど、
小さい頃、父親にとても
可愛がられたと母が言っていた。
歳とってから出来た子だったし、
父似だから。

でもそんな私を母親は
ことごとくけなしたし、
可愛がられたとか
褒められた記憶がない。

「おまえはブスだ」とか、
「気が利かない」とか、
「背ばっかり大きい」とか、
「勉強出来ない」とか、
否定ばかりされた。

私はどんどん自分に自信をなくし、
年ごろになる頃には
「自分は人に愛される価値がない」と
心の底から思う人間になっていた。

だからね、男性と付き合う時に

「こんな私と付き合ってくれる人」

を選んじゃうのよ。

最初の彼氏は私から好きになった。
彼はモテモテだった。
カッコいい車に乗り、
仕事も出来た。

自分に自信がないから
気持ちを伝えられなくて
友人達が背中を押し、
気持ちを伝えてくれた。

数か月すると彼から
誘ってくれるようになった。

深く付き合うようになって知った。
彼はある宗教の熱狂的な信者だった。
そして私が言う事を聞かないと
暴力を振るった。

もうね、スタートからこんな感じ。

彼の宗教の会合に参加した。
暴力にも耐えた。

なんで?

「こんな私を好きだと言ってくれるから」

彼はカッコ良かったし、
仕事も出来たし
言う事さえ聞けば優しかった。

「こんな私にこんな素敵な彼」

心の底では宗教なんて大嫌いだった。
ファンデーションでアザを隠すのも嫌だった。

母親が「そんなおまえが好きだなんて
さっさと結婚してもらった方がいい」

年ごろになってからは
父親との関係も変わり、
ほとんど口を利く事もなかった。

両親は仲が悪くて
家には居場所がなかった。
彼だけが頼りだった。
逃げたかった。

「こんな自分を好きでいてくれるのは
彼しかいない。だから我慢しよう」

そもそものスタートがこれだもの。
先が思いやられるわ・・・と60歳になった私は
あの時の「こんな私」に胸が痛くなる。

小さい頃に父に可愛がられた記憶は
父が亡くなってから一層強くなった。
それは鮮明な記憶ではないけれど、
心の奥底に静かに、でも確かにある。

父に似ている自分を受け入れたのは
母が亡くなってからかもしれない。

母に「あんたみたいな男」と言われ続けた父は
最後まで母を心配していた。

こういう家庭環境の中で
健全な恋愛観を持つのは
難しいのだと思う。

だからこそ自分の失敗を分析して
学んでいく事が必要。

だって自分の人生だから。
親の責任にしたところで
何も変わらないから・・・

私はその暴力を振るう彼と
4年後に別れて一人で上京した。

もう彼の宗教に付き合いきれなかった・・・
この決断が私のその先の人生を劇的に変えた。


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