一隅を照らす

最近は  庭の落ち葉かきから 朝の仕事が始まる。
大きな熊手、小さな熊手、テミを操って 夜のうちに舞い落ちた葉を集める。
この庭と付き合うようになって三度目の秋。
だいぶ カリカリ小気味よいリズムが刻めるようになり
こうすれば効率上がるんじゃない？
と、独り 愉しむ余裕が出てきた。

…そういえば この間 柿の葉8枚200円で売っていたナ…
などと 
地元の産直で見た 葉っぱセットを思い出し  
需要をみつければ  うまくビジネスになる現代は素敵よね…と 
頭の中で 落ち葉相手の会話が始まる。

最澄の
『一隅を照らす』という言葉は
葉っぱたちにも当てはまるよね。
みてごらんよ、
桜は、花から始まり 散った葉までも
美しい。 

などと考えはじめると 
もはや  落ち葉かきは  最高の遊び時間。

さっ、今日は  昨夜の風に舞った子たちが  いっぱい待ってるにちがいない。