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世阿弥あらわる

お世話になっている窯元さんにお邪魔をしたら、
過日交わした   
たわいない話をヒントに  
新しい品を創り
その品にたくさん注文が来ているのだと
こちらも胸躍るお話を聞かせてくださった。
使う側と創る側
観る側と魅せる側
「どちらの側点も合わせ持ってこそ、
お客さんに喜んで使ってもらえるんやと  あらためて思いました」

笑顔をくしゃくしゃにして語ってくださる 陶工さんに
『世阿弥』が被った。

目は 前をみて
心は 後ろから離れて   客のなかに立つ自分を観る…
観る側の気持ちを忘れては
感動させることは決してできない。
そんな想いを秘めて 演じ方を工夫しなければ…
と 世阿弥は 表現していたような。


秘すれば花なり  秘さざれば花ならず 


人を喜ばせ続けてきた人の中には
太い根が張っているんだなぁ    

しわが重なった 陶工さんの手に  
頭を下げる。

こういう方とお会いすると
厚顔なワタシも 謙虚になれる。
… そう、2日くらい。