マガジンのカバー画像

安曇野レイの140字小説劇場

12
ツイッター向けにほぼ毎日投稿している140字小説です。 SF、ホラー、ファンタジー、文学ぽいのなどジャンルはさまざま。 お楽しみいただけましたら幸いです。 ※140字以内で、完全…
運営しているクリエイター

2022年6月の記事一覧

140字小説『探偵は死なない』

謎の猟奇事件。探偵は関係者の前でナゾを解き明かしていく。説明の半ば、焦った犯人は銃で探偵…

2

140字小説『4649(よろしく)』

ウェブ会議中、画面内チャットで僕だけにメッセージを送ってくる先輩。指示のリストだ。全員で…

1

140字小説『念写』

私には念写の力があるがまず使わない。こんなものは欲しくなかった。最近、私はインクジェット…

3

140字小説『最期の望み』

大怪獣が出現した。地面は揺れ、まともに歩けない有様だ。学校の窓から紫色の熱線が世界を切り…

3

140字小説『非認知勇者』

どうやら異世界に召喚されたらしい。が、この世界の誰にも私の姿は見えず、声も聴こえない。召…

140字小説『星降る夜に』

星々が空にきらめいていた。 彼女は満天の空を仰いでいた。結婚してほしい、と思い切って僕が…

140字小説『もう大丈夫』

私はつい最近、事故で記憶を無くした。でも家族がいるから大丈夫。 父は会社に遅刻しないよう毎朝起こしてくれる。母は美味しいご飯を作ってくれる。柴犬のジロウ、三毛猫のココはとても可愛い。 傷が癒えてきたある日、役所の人が来て言った。 「いつもお一人で大変でしょう」 一陣の風が吹き抜けた。

140字小説『前人未到』

男は宇宙の果ての星に降り立った。なぜここを目指したのか? 誰もが冒険などつまらないと言っ…