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フランスで友人がスリに遭った話

あれは2014年の出来事。旅行好きの友人とフランスとトルコの2カ国周遊旅行に出掛ける事になった。

もう何年も前の事なので、どうして旅行先がフランスとトルコになったのかは記憶にないw

私は初のヨーロッパ旅行だったので、とにかくワクワク💓
確か、ヨーロッパ2泊⇨トルコ2泊のかなりハードなスケジュールでした。

とにかく時間がないので、行きたい所は事前にまとめよー!
って事で、何冊かガイドブックを見ながらある事に気付きました。

・ヨーロッパは治安が良くない!
・スリに気をつけましょう!
・ヒッタクリに注意!

😱🥶😨

どのガイドブックにも必ず書いてある。
ひ、ひぇえ!怖すぎる!

もう、これは用心して向かわねばならん!

私たちはツアーではなく、ホテルと航空券だけのパックにしたので、全ての旅程を自分たちで考え抜いて行動する事にしたのだが、、

初日。
空港から首都パリに到着するも、ホテルの場所が全く分からない。w

当時はポケットWi-Fiとか無かった時代(多分w)だったので、ホテルに着くまで自力で探すしかありませんでした。

地図を見てもさっぱり分からず、お手上げになったので、現地っぽい人に声をかけてみる事に。

ちょうど私たちの目の前を通り過ぎようとしたマダムに声をかけてみました。
すると、なんと親切な方でしょう。
困り果ててる私たちのために、ホテルまで案内してくれる事になったのです‥!🥺

しかも、現地の人かと思ったら観光客でしたw

歩いてみると、結構な距離、、
あまりに距離があったので少し不安になりましたが、ちゃんと目的のホテルに着いたのです。

本当に、本当にありがとう!!!チップを渡そうとしましたが、マダムは受け取りませんでした。
『パリを楽しんでね!』
そう言って颯爽と去っていきました。

なんて素晴らしいお人‥!
ヨーロッパは冷たい人が多いと聞いていたから、本当に感動しました。

その後も観光中に、ご夫婦が話し掛けて来て、
『貴方のそのバッグ、入り口にチャックが無いから気をつけた方が良いわよ!この国はスリが多いから!』

と、親切に声をかけて来てくれたり、冷たい国ヨーロッパと言うイメージが無くなりました。
とにかく皆んな親切でした。

私たちはスリに十分気を付けながら、エッフェル塔や凱旋門を周り、ルーブル美術館も巡り、なんと二日間の旅程を無事に終えたのです!

『なんか、ガイドブックに結構怖い事書いてあったけど、ちょっと気をつけてれば意外と大丈夫だね!』

明日はいよいよトルコだね!トルコも楽しみ〜‼️

この時は知る由も無かったのだ。この後起こる出来事を‥

そうして次の日を迎え、私たちは空港に向かうバスを待っていました。

すると、2人組の10代後半くらいの女の子が話し掛けてきました。

『ここに署名をしてほしいんですけど。』

あ、これ、アカンやつや。私は瞬時に危険を察知し、光の速さでその場から離れて逃げました。

女の子からだいぶ離れたところで、友人を探すと、なんと友人は逃げずに女の子と会話中。

え?あれ?逃げてないんですけど!もしかして署名しちゃってる?い、いや‼️逃げろ‼️今すぐ逃げろォォオオ‼️

私はなす術もなく、遠くから一部始終をみる事になりました。←いや、今すぐ助けに行かんかい‼️w

友人が女の子としばらく会話をしていると、近くにいたタクシーの運ちゃんが、いきなり怒鳴り始めました。

すると、女の子の1人が地面から何かを拾い、友人に手渡した後、
2人組は猛ダッシュで何処かへと消え去りました。

2人組が居なくなった所で、友人の元へ駆け寄ると、

『もう!なんで助けに来てくれないのーー‼️‼️💢めっちゃ怖かった‼️』

本当、スミマセン。ビビりすぎて1ミリも近寄れませんでした。こういう時に、人間の本質って出ますよね🌟

ところで、女の子から何か貰ったよね?何貰ったの?

『いや、私のスマホ。』

へ?????どゆこと????

・2人組に署名を書かされる。
・署名して手が塞がっている間に、ポケットの中に入れていたスマホを盗まれる。
・その一部始終を見ていたタクシーの運ちゃんが、ブチ切れ💢
・女の子たちビビる。スマホを盗んだ子は、スマホを拾ったフリをしながら友人にスマホを返す。
・2人組逃走。

と、こういう事だったようだ。

友人はタクシーの運転手がブチ切れてくれたお陰で、なんとかスマホが盗まれずに済んだのである。

運が良かったね、私たち‥。いやはや、最後の最後で恐ろしい目に遭いましたわ‥

とりあえず、何も盗まれる事も無く私たちは次の国、トルコへと向かった。

私はその当時、トルコとかモロッコ系の雑貨がとても好きだったので、私の中で今回の旅行はトルコの方がメインでした。

無事トルコに降り立った私たち、今回は迷う事も無くホテルに到着し、イスタンブールの街をブラブラする事にしました。

ブラブラ街を歩いていると、なんと日本語でいきなり話しかけられる。

『すみません!日本人の方ですか?』

振り返ると、日本人ではなく、トルコ人の男の子2人組。

👳🏽‍♂️『わぁ!良かった!僕、日本語を勉強していて!日本語の勉強のために、日本人の方の観光案内をしてるんです!良かったら、イスタンブールの街を案内させてもらえませんか?』

す、すごい。顔はトルコ人なのに日本語ペラペラや。

👩‍🦰『へー凄いですね!ありがたいけど、お金とか取るなら大丈夫です。サイナラ。』

👳🏽‍♂️『あ!ちょっと待って!もちろんお金なんて取らないですよ!本当に日本語の勉強がしたくてボランティアでやってるんだ!もちろん迷惑じゃないならだけど‥』

友人と軽く相談し、まぁ、タダなら良いか!

という事で、トルコ人2人組に観光案内をしてもらえる事になったのである!
ラッキー🌟

イスタンブールで1番有名なブルーモスクでは、礼拝の仕方も教えてくれ、

さらに地下宮殿も案内してくれました。

い、至れり尽くせり‥!!トルコ人の男の子よ、ありがとう‥!!!

一通り有名どころを回ったところで、お昼の時間になりました。

👳🏽‍♂️『お昼ご飯は決まってる?もし決まってないなら、オススメのケバブ屋さんがあるんだけど、そこに行かない?』

特に決まっていなかったので、彼のオススメするケバブ屋さんに行く事に。

もしかして、ぼったくられるかな?とヒヤヒヤしましたが、お会計は1人1500円くらいでした。

特にぼったくられる事も無く、ご飯も美味しかったし本当に至れり尽くせり!

なんか、本当にありがとね!こんなに色々してくれてー!!

👳🏽‍♂️『ところで、僕の親戚は絨毯屋さんをやってるんだけどさ。その親戚は絨毯の鑑定士でもあるんだ。トルコでは3本の指に入る一流の鑑定士でね!いつもはなかなかお店にいる事は無いんだけど、今日はたまたまいるんだよ!もし良かったら見においでよ!絨毯は見るだけで大丈夫だから〜』

お、おう‥絨毯‥ね?

友人と相談し、まぁとりあえず見るだけね‥。と見てみる事に。

お昼ご飯屋さんからわりと近い所に、絨毯屋さんはありました。

入り口から奥にいたるまで、絨毯がぎっしりとひしめき合っていました。
意外にも、私がイメージしていたペルシャ絨毯とはまた系統が違っており、

あれれ?ちょっと私の好みなんですけどーーー💓普通に可愛い💓軽くテンションが上がる私でありました。

トルコ人の男の子は、こっちに来て!と、2階に私たちを呼び寄せました。
へぇ、2階があるのねぇ。

2階に上がると、そこにもまた絨毯がびっしり!!
私たちは、2階の1番奥に置いてあるソファに座らされました。

そしてしばらくすると、お茶を持って来てくれました。可愛いトルコのティーセット!素敵ー💓

『もうすぐしたら、さっき話した親戚のトルコ鑑定士が来るから!』

お茶を飲みながら待っていると、

👨🏽‍🦱『こんにちは!今日は来てくれてありがとう!』

え!めっちゃイケメン来た!
好みもあると思うが、トルコ人って、中東のアラブ系の顔とヨーロッパ系の顔をミックスした様な感じなんです。伝わるかなw

そして、このイケメンは、さっきの男の子よりもさらに日本語がペラペラ!もう日本人並み!

👨🏽‍🦱『僕の名前はウミット。漢字で書くと、うみんちゅ(海人)覚えやすいでしょ!』

うみんちゅー!一発で覚えたー!w

👨🏽‍🦱『どう?ここにある絨毯凄い綺麗でしょ。この中だったら、どれが好き?』

うーん、コレかなぁ?
👨🏽‍🦱『センス良いね!それは昔のスタイルで、貴重な物なんだよ!特別に安くしとくよ!』

あ、いや‥めっちゃ高そうだし、大丈夫でーす!

👨🏽‍🦱『うん、そりゃここにある絨毯は全て価値のある物だからね。何千円という訳にはいかないけど、せっかく来てくれたから、なるべく手の届く値段にしてあげる。ちなみに、君が気に入っているその絨毯はいくらくらいだと思う?』

うーん。5万円くらい????

👨🏽‍🦱『うん、大体そのくらいかな。それは7万円するんだけどね。特別に4万円で良いよ!』

いやいや!絨毯に4万とか無理デース!帰りまーす!

👨🏽‍🦱『そっかぁ、残念だな。この絨毯日本ではなかなか手に入らないし、記念になると思うけどね。まぁでもしょうがないね!』

うん!じゃ!私たちはこれにて!

👨🏽‍🦱『うん!また気が向いたら寄っていってよ!』

はーい!ありがとう〜!!

なんと、あっさり解放。何時間も閉じ込められるかと思いきや、すんなり帰れました。

なんか、タダでお茶も飲めて良かったね!

私たちは次の観光スポット、ガラタ塔へと向かった。

ガラタ塔へ向かう途中には、沢山のトルコ雑貨屋さんが。可愛いすぎるー💓

色々目移りしつつも、ガラタ塔に到着し、イスタンブールの美しい街並みを見下ろしました。

日本人にも親切で、美しい街並みに、美味しいご飯。
なんて素晴らしい国、トルコ、イスタンブール!!
最高!!!

ガラタ塔からの景色を堪能し、街を散策した後私たちはホテルに戻る事にしました。

『MIKI〜!!ヘーーーイ!!!!』

ん?誰か私の名前呼んだ?
振り返ると、なんと遠くの方からウミットが歩いてくるでは無いか。

👨🏽‍🦱『凄い偶然〜!!今ちょうどジムの帰りでね!びっくりしたよ!ふと見たら君たちがいるもんだからさ!』

いや、びっくりしたのはこっちだわ!こんな偶然ある???

👨🏽‍🦱『せっかくだしさ、一緒に飲みに行こうよ!』

まぁ、特に予定もないしね!これも出会いだし行っちゃいますか!トルコ人御用達のバーとかどんな所なんだろー💓楽しみ💓

しばらく歩いていくと。

いや、ここ昼間来た絨毯屋だわーーーーい‼️バーじゃないんかぁーーーい‼️‼️

何故かまた絨毯屋に案内される私たち。
え?飲みに行くんじゃないんすか‥?

👨🏽‍🦱『お酒は用意してあるよー!一緒にここで飲もーぜ!もちろんご馳走するよ🌟』

そしてまた2階のソファ席へ。

また、絨毯トークが始まるかな。と思いきや、ウミットは普通に雑談を始める。
そんでもって、ウミットめっちゃトーク上手いんですけど!w
面白すぎる!何を喋ったか覚えちゃいないが、めっちゃ面白ーーーー!!!!!

何時間か大盛り上がりの後、私たちは気分良く絨毯屋をあとにした。
ありがとう、ウミット。楽しい1日を。

そして私の手には、絨毯が2枚。合計7万円を気持ち良く支払っていたのであった。

可愛い絨毯も買えて、本当に最高の旅だった!!

トルコありがとう!!絶対また来る!!

私たちは楽しい旅を終えて、日本に帰国した。

日本に帰国してしばらくした後、私は沸々と妙な感覚を覚えるようになりました。

てか絨毯に7万円とかおかしくね!?

至極当たり前の感覚である。
私はこの感覚の真意の程を確かめるべく、恐る恐るネットで検索してみる事にしました。

トルコ 絨毯 鑑定士 ウミット

なんと、検索トップにウミットが表示されてきました。
え?まさかの本物鑑定士だったんー?

そのページを開くと。

トルコで1番有名な詐欺師、ウミットに注意!

ウミット詐欺師だったわーーーーい‼️

ウミットのトークが面白すぎて、まんまと騙されちゃったよー🌟

色々とトルコの絨毯詐欺師の手口を見るに、

・日本語で声を掛けて街案内をする
・絨毯屋に連れて行く
・一度さらっと逃す
・偶然の再会を装う
・トドメを刺す‼️

この一連の流れは、全てシナリオ通りだった模様!
トルコの詐欺師半端ないですわぁ‼️プロって凄い🌟

友人がスリに遭っちゃった記事を書くつもりが、自分の醜態晒しちゃった🌟

コロナが明けたら、ヨーロッパ方面に行こうと目論んでいる貴方!

スリ、ボッタクリ、詐欺には十分ご注意を‼️
特に日本語がペラペラな外国人には要注意ですよ〜
‼️

ちなみに、私が実際にウミットから購入したトルコキリムはこちらです🌟

両方セットで7万円🌟友達価格でお買い得ー🌟

私は何故か恋愛商法ではなく、友人商法という方法でカモられましたw
大体女性には恋愛商法で攻めるらしいですが、ナンデカナ?w

もし万が一貴方が詐欺にあってしまったら‼️

詐欺に遭っても落ち込まないで🌟
生きてく上で詐欺に遭うとか、なかなか出来ない経験だから🌟詐欺代払ってネタゲットしたと思って前向きに生きてこーね🌟

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