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リバプールでの生活を振り返って(後半)

2020/5/30

皆さん、こんにちは。Mikiです。

リバプールから帰国し、約2週間が経ちます。

今回は、昨年から投稿してきたFIMBA(Football Industries MBA)関連記事の区切りとして、リバプールでの生活を振り返ってみたいと思います。

渡英前までの時間

約8ヶ月のイギリス生活でしたが、振り返ってみればFIMBAで勉強するにあたって活動がスタートしたのは、渡英するよりも随分前からでした。

新しいチャレンジを求めて色々模索した中で、ヨーロッパでフットボールを学ぶ選択肢を見つけ、いくつか候補を挙げて大学院応募を決める。書類を準備してIELTSも勉強・受験して応募。そして合格してから、実際にFIMBAに行くと決める。
自分の中で進学を決心した後には、当時の会社や所属していたチームに報告し、お世話になった人たちにお礼を言って別れを告げる。

このプロセス1つ1つが濃く、決して簡単ではありませんでした。

渡英直前には色々な感情が混じった、何とも言えない気持ちになっていました。
背中を押してくれた周りの人たちへの感謝の思いや、迷惑をかけた分イギリスでの時間を良いものにしたいという気持ちなど。

イギリスでの生活が始まる前に、日本での生活に区切りをつけ、決心して渡英したこと自体に大きな意味がありました。


授業以外で得られたもの

FIMBAに行くにあたっての1番の目的はもちろん「フットボールビジネスを勉強すること」でしたが、振り返れば勉強以外で得られたものがたくさんありました。
2つ例を挙げます。

大好きなサッカーに触れられた
勉強から離れてもリバプールでの生活はフットボールで溢れていました。
クラスメートや現地の人にとってプレミアリーグやチャンピオンズリーグをリアルタイムで見るのは当たり前で、クラブや選手の情報は自分からわざわざ集めに行かなくても自然と入ってきました。

日本にいるだけでは想像で終わっていた情報も、実際に試合を観に行くことで実感したり、熱く語る現地ファンと交流することで学ぶことが多くありました。

実際にプレーをする機会もたくさんありました。
FIMBAのクラスメートとほぼ毎週集まって試合をしたり、大学内のリーグに参加したりしました。
私はそれに加えてリバプール現地の男性とボールを蹴ったり大学の女子フットサルチームで全国リーグを経験したりすることで、日本とは全く違うイギリスの文化や国民性を、プレーを通して学ぶことができました。

日本から離れて考えさせられることが多くあった
日本を離れて外から自分の国を見ることも、とても良い経験となりました。
国内で仕事をしている内は発見できなかった考え方や将来の選択肢を探ることができました。

自分は何がしたいのか?
自分の個性を活かして何ができるのか?

日本にいる時よりも視野が広がり、自分はこれからどういった人生を送りたいのかを存分に考える良い機会となりました。

日本以外の場所で、日本語以外の言語で、日本人以外と過ごす。
そうすることで色々と見えてきたものがあり、特に今回の留学では日本の素晴らしさ、日本人としての誇りに気づけたことが大きな収穫となりました。


スポーツ以外で専門分野を持つ重要性

学校では様々なバックグラウンドを持ったゲストスピーカーや先生と関わる機会が多くありました。
そこで私が魅力を感じた人たちは皆「スポーツビジネス以外に専門知識を持っている人」でした。

例えば
・法律のプロとしてスポンサーシップ契約等のアドバイザーとしてプレミアリーグのクラブと契約している弁護士
・会計士として長く働き、現在はフットボールファイナンスという分野を確立している講師
・数学の博士号を持ち、現在はリバプールFCで試合分析やモデル開発などを行うリサーチ部門の管理者
など、スポーツ以外で専門知識や資格を持つことの強みを実感しました。

クラスメートの中にはFIMBA進学前にスポーツ以外の業界で経験を積んできた人も多く、そのバックグラウンドとフットボールビジネスの知識を掛け合わして今後のキャリアを考えていっていました。

こういった専門分野での知識やスキルは汎用性が高く、仮に将来スポーツ以外でやりたいことが見つかった時にも十分に活かせることに魅力を感じました。

フットボールビジネスを学びには行ったものの、フットボール以外の分野に関してこの気づきを得られたことは収穫でした。

そして、色々な授業を通して私が1番魅力に感じた分野は、統計学の部門でした。
以下の本でも説かれていますが、「数字で客観的に物事を見ていく」ことに対して将来の大きな需要を感じたとともに、客観的な観点で物事を整理して相手に伝えられることが自分に合っている気がしました。

FIMBAでの授業を通した勉強は終了しましたが、まだまだ未開拓の分野があると感じたとともに、引き続き自分の興味があることや必要と思ったことは勉強を続けていきたいと思いました。


初投稿記事で書いた目標を達成できたか?

私は昨年、渡英前に投稿した初めてのnote記事で将来の目指したい姿を2つ挙げました。

- 自分を知り、自分の個性を社会で活かせるようになること。
- これから歩む人生の選択権限を自分が持つこと(時間、空間、環境など)。

この目標を達成するための1つのプロセスとしてFIMBAに行くと決意し、渡航しました。

今振り返ると、まだまだ成長過程であることには変わりありませんが、リバプールでの生活を通して自分の中の考え方が大きく変わり、将来へ向けて気持ちの整理ができたことが大きな収穫でした。

自分の人生の1つのチャプターとして、環境とタイミングが一致してFIMBAに行くことができ、人間として大きく成長できたことがとても嬉しいです。
この経験をするにあたってサポートしてくれた周りの人たちへは、感謝の気持ちでいっぱいです。

これからも、自分らしさを追求しながら周りに貢献できるような環境を自分の手で創っていくことを目標として、人生を積み上げていきたいと思います。


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さいごに

今までnoteやTwitterでは授業の内容を中心に発信してきましたが、このように振り返ってみると、授業以外で得られたものの方が多かったんじゃないかなと思うくらい、リバプールでの生活を通してたくさんの経験ができました。

今まで選んできた人生の選択において、サッカーに関わることは絶対である必要はないと思いながらも、これまで私が色々な人と交流し、人生を学び、成長した過程にはいつもサッカーの存在がありました。


関わっていただいた皆さん、記事を読んでいただいただけでも、私の力になりました。
この場を借りてお礼申し上げます。

今年はFIMBA生として、まだ論文を書く期間が残っていることには変わりありませんが、日本に帰ってきて環境とともに気持ちが変化したことも事実です。

今回の記事を1つの区切りとして、これからも色々なことにチャレンジしていくために、新たなスタートを切りたいと思います。

FIMBAでの私を応援していただいた皆さん、FIMBAに行ったからこそ出会えた皆さん、本当に、ありがとうございました!



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