ゾフルーザについて

先日書きましたゾフルーザについて。


分類:キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害剤

適応:インフルエンザ予防に適応がない(タミフルはあり)

用法:単回投与(タミフルは5日)

一般治療の薬価:4789円(タミフルの後発は1360円)

乳製品過敏症患者:投与OK(イナビルNG)


シンプルだけどこれくらい。しかしどうして以前熱狂的に欲しがる患者が現れたのか。薬効が既存薬と異なるため新しいものを欲しがるのか。メディアが先行してポジティブな情報を流したためか。

大量に消費された結果、若年者に耐性が起きやすい、既存薬で見られない出血イベントが報告された。ワルファリンなら次回受診は必ずあるが、抗インフルエンザ薬は受診が1回きりが多い。その後のフォローをどうするのだろうか。

薬を欲しがる患者も多いが、投与するにあたり使わざるを得ない理由が必要と思う。体力ある患者は麻黄湯か葛根湯などで十分治癒までもっていけるので。

いろいろ考えることはあるが、発売された薬は必要な患者のために大切に使っていってほしい。数十年後もインフルエンザに負けない未来のために。

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