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新学期

生まれてから30年以上も経つと、記憶がだんだん曖昧になる。
なので、思い出しながら小学校3年生の頃の話をしようと思う


おさらいを兼ねていうと
わたしは3歳の時に母が信者になり
4歳で伝道活動デビューして
7歳でわたしは神権宣教学校でセミナーのようなことをしていた。

いわゆる、「順調」だったのだ。

ぜひ、身近に「順調すぎる」エホバの証人がいたら気にかけてもらいたい。

○○すべき がマストという考え方を持っているかもしれない
それはこの先、長い人生を生きるにあたり危険な考え方だから、相手を認めつつも多様性を提案してもらいたい。


「順調」だったわたしは小学校3年生の頃に伝道者になった
これは何かと言うと、エホバの証人の準会員のようなもので、正会員になるために学んでますよー、という表明でもある。

伝道者になったわたしはとても誇らしかった
胸を張れた
自分が率先して頑張ってきたことが認められてる気がしたからだ。

でも本当は率先してる訳でもないのに…という思いもあったけど。

伝道者になったと同時に「補助開拓者」もやった。
今はどうか基準がわからないけど、たしか当時は毎月50~60時間ほどを生活の中から宣教活動に当てるのが「補助開拓者」。
もうひとつ上のランクに「正規開拓者」というのがあって、それは80~100時間を毎月伝道活動にあてる、というものだった気がする。
わたしには正規開拓者に小学校6年から中学1年の間になるという目標があった。

この頃のわたしの密かな夢は、エホバの証人の本拠地である海老名の日本支部で生活をしながら奉仕活動をする事だった。
実際にそこにこの地域から行った人がいる、と話にも聞いていたので、わたしは目を輝かせていたのを覚えている。

既にわたしは目指していたのだ、ベテルを。(海老名にあるJWの日本支部)
10歳にも満たない幼い女の子が、だ
補助開拓者になることは単なる通過点だったから、当たり前のような感覚でやっていた。



この時、新しい会衆にも馴染めてきて
仲良くしてくれるお兄ちゃん兄弟がいたり
お姉ちゃん姉妹がいたり
前の地域の兄弟たちも通い続けてくれていて
すごく充実してた気がする。


夏休みの頃に補助開拓者として3ヶ月くらい過ごしたと思う
厳密に言うと奉仕に当てるための練習の時間も含んだ3ヶ月間だったと思う。

いろんな姉妹とパートナーを組み
訪問し
再訪問先もあり
熱心に喜んで伝道活動していた。

振り返っても当時の気持ちを思い起こすと「楽しかった」という感情が最初に出てくる。
だから、楽しかったんだと思う。

もちろん、ムチは母に継続的にされてたと思う。
ただ、この時期って弟は4歳あたりで家庭保育だし、週に3回の集会、それに伝道活動、父のこともあっただろう
今、ふりかえって母の身になって考えるとよくこんなスケジュールをこなしていたな、と驚くものがある。

だからなのか
わたしが利口になってきたのか
ムチされることはそんなに無くなっていた気もする。
正直ムチに関する記憶が私にはあまり無いので鮮明ではないけれど。


一方で、学校生活はどうか?というと
めちゃくちゃ荒れていた。
当時、学級崩壊という現象が流行り始めた頃だった。(ドラマの影響なんかもありそう)

もちろんわたしのクラスも崩壊した

担任の先生はおじいちゃん先生で、普段高学年を担当してる先生だった

大将みたいな同級生がいて(のちにプロのサッカー選手になった)
そいつが音頭をとる

先生の話を聞かずにシカトしたり
シカトさせるように指示したり
口の悪い言葉を言ったり
(JWは言葉遣いも注意されるので私は聞かないふりをしていた)
先生を困らせたりしていた

そんなヤツでも家庭の事情とかあったんだと思う。

とある日、そいつが先生に腹パンをした。
たしか彼は空手習っていた気がする。
先生が黒板の前で倒れてしまった。
驚いた生徒たちは騒ぎ始め廊下に出る。
わたしはすかさず職員室に駆け込む
「たすけて!先生が!!」


当時わたしのクラスは問題児がいる事で話題にはなっていたんだろう
すぐさま先生たちが駆け寄ってきた。

それから、騒然とする教室を先生方が落ち着かせて
担任のおじいちゃん先生は保健室か職員室かにいき
大将はそのまま呼び出されて行った記憶がある


その日はそのまま帰宅した
帰宅したわたしは学校であったことを素直にそのまま報告する

ちなみにわたしの母はこの時
心配性を通り越した毒親だったので
すべて逐一報告する「義務」があった。
どんなお友達と遊んだのか
どんな事があったのか
誰にエホバのみ名を伝えたか
なんで帰りが遅くなったのか、などなどだ。


きっとこの日はわたしと同じように親に報告した生徒がほかにもいたんだと思う
保護者会や三者面談などあった気もするからだ。

そんなこともあった時期なので更にわたしは宗教にのめり込む


これこそ真理の道だと信じてしまったから

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