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輸血

エホバの証人の最大の特徴とも言える「輸血拒否」

もちろん、わたしも7歳で神権宣教活動にはいったため、輸血に関する問題に積極的に取り組んだ

何故かと言うと、信者たちが迫害される理由のひとつもまた、輸血に関する問題だからだ

正会員、つまり正式な信者は服の下に輸血拒否のカードをぶら下げているはずだ
わたしは小学校3年生から持っていた。

ドッグタグのようなものだと思ってもらいたい
わたしはドッグタグと同じものとして認識している

幼い時に母からよく聞いたのは

ひとりで交通事故にあいました
誰も助けを呼べる状況でもなく
自分の意思を発言できません
救急隊が救助すべく服をハサミで破きます
そこに現れるのは「輸血拒否」のカードです。

これがあるとエホバの証人であることを
緊急時にも証明ができ
あなたの行いが良いものとみなされます。
あなたの意思を代わりに救急隊に伝えてくれるものともなる。
偉大なる神エホバはとても喜ぶでしょう
神エホバのためにあなたはなにが出来ますか?


みたいな感じの話をされる
(わたしが当時受けとった解釈です)

そもそも信者の行いは
神エホバが喜ぶ行いをする、が前提で
エホバのために喜ばれることをしよう、てやつだ。

エホバが喜ぶならきっと自らのさえ差し出すだろう

だけど、教義的には自殺は推奨してない。
あくまでも輸血はするな、という教えだ

医学知識がある人からすればなんというバカげた話、となるだろう
父もよく怒り狂っていた
輸血をしてもなお死した友人が沢山居たからであろう


母はこの時から何十年とたった今、なお輸血を拒否しているらしい。

いろんなデメリットがあるだろうが、現在は医療従事者の端くれでもあるわたしからすると、拒否するというのは、命への冒涜のようにも感じる


神様云々はどちらでもいい
ただ、輸血が必要な時が来たとしたらそれはかなり危ない状況なんだと思う。



輸血拒否

以前、小さい子供が輸血が必要になり、親が信仰を理由に輸血拒否をし、亡くなった例がある。
老婆が信仰を理由に輸血拒否をしたのに医師が輸血をし、救ったのにも関わらず裁判になった例もある。



現在わたしの母も未信者の義父も輸血は拒否するらしい。

色々な価値観があっていいと思う

ただ、この教団は子供が命の危機に瀕した時でも「輸血拒否」させるように遠回しに伝えてくる。



その先には永遠の命を楽園で、という希望をぶら下げて。

そして、犠牲になる子供も実際にいる。

親権がある以上親には正直、逆らえない
本当に子供に信仰心があったとしても命をかけるにはどうなのだろうか


今のわたしの家族はもちろん輸血を受け入れる。

ただ、大人になり、親になった今でも、もし自分が植物状態になったら、延命措置を取りやめて欲しい、と感じてしまう
まだまだ洗脳が溶けていないんだろう

当時母と話したことがあった

延命措置に関して

延命措置も断るように教育されていた
理由はよくわからない。
神から与えられた命を人間の手で長生きにさせるのは…という考え方なのかもしれない。

延命措置をしてまで生きることがとても悪のように教わった。

または、はなからそこまでして生きたいかと言われたのかもしれない。

エホバのために、と。

だからなのか、輸血は受け入れたいが延命措置は受け入れたくないと考えるのか…まだそこは私がこれから向き合うべき問題なのかもしれない。



実際に命と向き合うことがこの先出てくるだろう。
その時また命という難しい事実と向き合おうと思う


兎にも角にも
信仰を理由に輸血拒否、これは宗教云々、信仰の自由があったとしてもだ。
どうなのかと思うので、これを読んでくれてる方も今一度吟味してもらいたい問題だ


あなたは輸血を拒否しますか?

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