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日記_まとまらない調べもの

帝王切開の歴史に興味があって、暇さえあればちょこちょこネットで調べている。国会図書館のデジタルコレクションはとても面白くて、昔の文献がパッと見れて重宝している。

国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/

まぁでもネット上で原著が読めるのは数が限られているので、やはりしっかり調べるなら実際に国会図書館へ行かなきゃなと限界を感じている。

日本初の帝王切開の記録について調べても

嘉永五年(一八五二)六月十二日(旧暦四月 二十五日)秩父の伊古田純道と飯能の岡部均平が、埼玉県飯能市にて日本初の帝王切開術を実施。患者は三十三歳の本橋みとさん。術時に胎児は死亡していたが、みとさんは八十八まで生きた。

という記録はいろんな書物で書かれているのだけど、「手術する必要があったのはなぜ?」「みとさんは初産婦?経産婦?」「どんな手順でオペしたの?」ということはデジタルコレクションでは見当たらず・・・背景や方法を知りたい。

歴史を調べていると『記録ってほんと大事だな』と思う。いくらその時技術があっても、偉業を成し遂げたとしても、文字として残っていないと後に伝わっていかない。これは学生の頃から思っていることで、大学三年の時に読んだ『黙して、励め―病院看護を拓いた看護修道女たちの19世紀』 シオバン・ネルソン (著), 原田 裕子 (翻訳)の影響が大きい。

新卒の頃は年に一本は論文を書く!と意気込んでいたが、夜勤が合わなくて(その他もろもろも合わなかったけど)二年ちょいで病院を離れた落ちこぼれ助産師には到底無理だったなぁ。普通の日勤の日でもヘロヘロで、夕飯を自分で作るなんて考えられない状態だった。お茶碗持って同期の部屋に転がり込んでたな、ご飯作ってもらえてほんとありがたかった。そんな状態だから日記を書く、というのもできてなかった。

永田町へ電車乗って行けるようになったら国会図書館へ行こう、そうしよう。18歳以上しか入れない、大人の世界。喫茶室も空いているといいな。


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「本橋みと」で検索をかけたら他の資料が出てきた。

http://www.iryokagaku.co.jp/frame/09-webik/09-webik-0301/09-0301-08.html

逆子で難産、そして胎児が亡くなってしまったため帝王切開に及んだ、とのこと。術後化膿性腹膜炎併発、全治までに55日かかっている。

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